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第4回fuzzカップ

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fuzzカップの記事をまとめました。
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第4回fuzzカップ決勝観戦記 3回戦

【担当記者 今田孝志】 最終の3回戦。 逆転を狙う田口・市井・小川の条件を整理すると、以下のようになる。 ◆田口 渋川まで59.3ポイント差。 自身トップ、渋川3着以下は無条件で優勝。 自身トップ、渋川2着の場合は、19400点以上の差をつける必要がある。 自身が2着の場合は、小川・田口・市井・渋川の並びだと現実的可能性が残る。 ◆市井 渋川まで75.3ポイント差。 自身トップ、渋川4着は無条件で優勝。 自身トップ、渋川3着の場合は、15400点差以上が必要。 自身トップ

第4回fuzzカップ決勝観戦記 2回戦

【担当記者:今田孝志】 fuzzカップ決勝は全3回戦のトータルポイントで争われるが、1、2回戦連勝者が出た場合にはその時点でコールドゲームとなる。 1回戦トップの渋川はコールドでの決着を積極的に狙い、渋川以外の3人は最低でもコールドを阻止しなければならない。とはいえ誰かを押し上げた結果、3回戦の自身の現実的な条件がなくなってしまっては元も子もない。自身のトップを目指しつつ、少なくとも渋川より上の着順で2回戦を終えたいところである。 各者各様の思惑を秘めて2回戦に臨むが、東

第4回fuzzカップ決勝観戦記 1回戦

【担当記者:今田孝志】 1年に渡る長い戦いもいよいよ決勝戦。熾烈なサバイバルトーナメントを勝ち抜いた4名の選手が、頂点を目指して最後の戦いに挑む。 4名の決勝進出者のうち、プロ歴が最も短いのが田口淳之介。 プロ2年目で決勝の舞台に辿り着いた。 雀王戦の所属リーグはFリーグ。fuzzカップ優勝者はB2リーグへ特別昇級となるので、田口が優勝すると空前の10段階昇級。 対戦相手は実績・経験で自身を大きく上回る格上ばかりだが、試合も雀王戦も下克上といきたい。 東1局。田口は發暗

第4回fuzzカップ振り返り

第4回fuzzカップもいよいよ決勝戦が間近。 3月16日(土)15:00から行われます。 決勝進出者は渋川難波さん。小川裕之さん。市井悠太さん。田口淳之介さんの4名。今から楽しみです! 第4回fuzzカップでは公式観戦記を書かせていただきました。 決勝戦前に振り返りのために全観戦記を読み直しました。 読んで思ったことは、 この観戦記者、下手すぎだろ あまりの下手さに驚きました。 いや上手く書けてない自覚はあったんです。でもこれほどまでとは思っていませんでした。 特に最初

第4回fuzzカップ観戦記ベスト8B

【担当記者:今田孝志】 渋川難波・田口淳之介がすでに決勝進出を決めた。 残る2つの椅子を巡って市井・小川・二見・石井の4名がベスト8B卓で激突。 2回戦オーラスに、全員に現実的な勝ち上がり・敗退条件が残る稀に見る大接戦となった。 1回戦(小川-二見-市井-石井) 全17局のロングゲーム。 1回戦も見どころの多い好ゲームだが、大激戦の2回戦を中心に記したいと思う。 1回戦は東2局の4000オールなどで二見がトップ。 2回戦(石井-市井-二見-小川) トップを取れば勝ち上が

第4回fuzzカップ観戦記ベスト8A

【担当記者:今田孝志】 1年に及ぶ長い戦いもいよいよ最終盤。 ベスト8に残った顔ぶれは、実績・経験豊富な浅井、渋川、市井、小川、二見と、比較的プロ歴の浅い田口、みあ、石井という構図になっている。 ベスト8A卓は元雀王浅井と渋川に、田口とみあが挑む。 順当か波乱か。決勝進出者2名が決まる。 1回戦(浅井-田口-みあ-渋川) 親の浅井がみあから3900、1500は1800とアガって連荘。 東1局2本場には、またしてもみあから18000は18600を出アガリ。 みあは3連続放銃

第4回fuzzカップ観戦記ベスト16D

【担当記者:今田孝志】 1週間前に行われたベスト16C卓は、仲林・渋川のMリーガー2名を筆頭に、実績、知名度の高い4名の戦いだった。 対照的に今回は最もプロ歴の長いみあでも6年目。小野が4年目、石井が3年目、サヴェはまだ2年目である。 日本プロ麻雀協会公式ホームページの獲得タイトル欄を見ると、唯一小野に『2022年日刊スポーツ杯スリアロCS9月度優勝』と記載があるが、他3名は空欄である。 この試合を含めあと2回勝てば決勝進出。念願のタイトル獲得が現実のものとして見えてくる

第4回fuzzカップ観戦記ベスト16C

【担当記者:今田孝志】 あけましておめでとうございます。 昨年、fuzzカップをご覧くださった皆様、観戦記を読んでくださった皆様、大変ありがとうございました。 2024年のfuzzカップはベスト16C卓より開幕し、準決勝・決勝へと続いていきます。 最終局面に突入したfuzzカップ。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 1回戦(渋川-仲林-二見-椿) ベスト16の組み合わせは、ベスト32の勝ち上がり順位によってあらかじめ定められている。そのため作為の入り込む余地はないの

クロスチェンジリーチ考

クロスチェンジリーチにパラダイムシフトが起きている。 その事実が観察されたのは、2023年12月20日に行われた第4回fuzzカップベスト16Aにおいてである。 考察に入る前に、私自身の立ち位置を明確にしておきたい。 中島由矩さんの先行研究において、クロスチェンジリーチに対するスタンスが3つに分類されている。 ・ワクワク派 ・エンジョイ派 ・懐疑派 私は【クロスチェンジリーチエンジョイ派】である。 wつけちゃう派である。 でももちろん矢島亨さんへのリスペクトも忘れていない

第4回fuzzカップ観戦記 敗者復活戦

久しぶりの非公式観戦記です。 第4回fuzzカップのベスト128A卓~C卓までは、非公式に私のnoteで観戦記を書いていました。 128Dから、ありがたいことに日本プロ麻雀協会公式noteで観戦記を書かせていただいています。 12月27日に2023年の最後のfuzzカップの試合が行われました。この試合ももちろん公式観戦記を書いたのですが、この日はいつもと少し違い、ベスト16Bに先立ち敗者復活戦が行われました。敗者復活戦のこともベスト16B観戦記の中で少し触れましたが、字数の

第4回fuzzカップ観戦記ベスト16B

【担当記者:今田孝志】 ベスト16Bに先立ち敗者復活戦が行われた。 仲間外れが1人いる。 敗者復活戦の中に、敗者以外が1人。 それは現雀竜位、安藤弘樹。 その安藤が東2局にハネマン、南2局にマンガンをアガり、接戦のオーラスを制して勝ち上がりを決めた。 そもそもベスト32Gを安藤が欠場したことにより、開催されることになった敗者復活戦。ある意味最も収まりの良い形で、唯一負けていない安藤がベスト16進出を決めた。 1回戦(つばき-安藤-田口-小川) 東1局。 肩の温まってい

第4回fuzzカップベスト32で散るの巻5the final

北陸3県の麻雀愛好家がそれぞれチームを作り、Mリーグのように優勝を争う第6期北陸AMリーグの最終節が、2023年12月17日(日)に行われ、一発自摸エクスタシー(以下ITE)が総勢10チームの頂点に立ちました。 ボクは審判として大会に携わらせてもらってて、この大会について思うことがたくさんあります。その中の1つが、図らずも実現してしまったので、リンクを張って書いていきたいと思います。 下の記事を書いたマッサさんは、北陸を代表するアマ麻雀愛好家で、第18期・第19期アマ最高

第4回fuzzカップベスト32で散るの巻4

ボクはnoteサイコパスなので、Twitterで誰かが紹介してるnoteはほぼ全部読みます。心の中のナイフペローしながら。麻雀関係ならなおさらだし、自分が登場してる可能性の高い記事だったら、リンクをタップする前にもう読み始めてます。ジャイアント白田が寿司食ってる感じですかね。 今田孝志さんの観戦記、編集者の大浜岳さんやダイジェスト動画ともリズムが合ってきました。ボクが今から本文で書くこととも関係してますので、ぜひご一読ください。 ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ

第4回fuzzカップ観戦記ベスト16A

【担当記者:今田孝志】 関東・関西の日本プロ麻雀協会所属プロ246名が参加した第4回fuzzカップも、いよいよベスト16。 遥か遠く霞むようだった決勝卓へ、あと2勝で辿り着く。 振り返れば死屍累々。230名の敗者がいる。放送対局に限っても、ここまで毎週水曜日に29試合が行われたので、延べ58名の敗者がいる。 まさしく生き残りをかけたサバイバルトーナメント。生き残ってベスト8に進むか、負けて敗者の群れに加わるか、道は2つに1つ。 1回戦(浅井-市井-箭内-田内) ご承知の通