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この世でいちばんわかりやすいiPhoneアプリ開発のおはなし【構造体とは】

現実の物体をモデル化する

ここでは、宇宙にある地球や火星などの惑星をコードで表現します。 プログラム上で必要な情報だけをコードにすることはある種の 抽象化 であり、これはプログラミングでは重要な考え方です。

現実に存在する物体や概念をコードでモデル化するには、structキーワードを使います。

struct Planet {
}

structキーワードを使って、モデル化されたデータ型を 構造体 といいます。 上のコードは、Planetという名前の構造体を定義します。 波括弧{}は、Planet型のボディです。 なお、データ型の名前は、大文字から開始する アッパーキャメルケース に従います。

モデル化した構造体をプログラムで使用するには、インスタンス を作成します。

Planet()

上のコードは、Planet型のインスタンスを作成します。 インスタンスを作成するために呼び出す、「データ型名に括弧()をつけたメソッド」を イニシャライザ といいます。

定数および変数に設定することで、同じ型のインスタンスをいくつも扱うことができます。

let earth = Planet()
let mars = Planet()

定数名からわかる通り、これらのインスタンスは「地球と火星」であることを意図しています。 ただし、このPlanet型は抽象化されすぎていて、何も特徴がありません。 そのため、これらのインスタンスearthとmarsの内容はまったく同じものです。

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