この世でいちばんわかりやすいiPhoneアプリ開発のおはなし【型アノテーションとは】
定数を使って、演算することもできます。
定数を使った簡単な足し算を実行してみましょう。
let one = 1
let two = 2
one + two // 3
次のコードは「地球の円周」を算出するために、「地球の直径」と「円周率」を示す定数を宣言します。
let diameterOfEarth = 12756
let pi = 3.1415926
球体の円周は「直径 x 円周率」という公式を使って算出できます。
diameterOfEarth * pi // error
ところが、上のコードはエラーを報告します。 これは、「異なるデータ型の値同士を演算している」ことが原因です。 整数のdiameterOfEarthはInt型で、少数点数のpiはDouble型です。
このエラーを解決するには、「定数diameterOfEarthをDouble型として宣言する」方法があります。 宣言のコードを次のように修正しましょう。
let diameterOfEarth: Double = 12756
これによって、コンパイラが報告していたエラーは解消されます。 元の宣言に書き足した: Doubleの部分を 型アノテーション といいます。
型アノテーションを記すことによって、定数の型を明示的に指定することができます。 一方で、型アノテーションを明示しなかった場合、定数の型は既定値に基づいてコンパイラが推論します。
Swiftプログラミングでは特別な事情がない限り、コンパイラによる型推論を積極的に利用する記法が推奨されています。
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