Trip to Norway #7
今、「Trip to Norway」は終わり、帰国するのみである。#1 〜 #6 に記録できなかった多くの出会いや会話があった。
それらについても忘れたくない。
オスロ郊外の閑かな通りで、道に迷った時に尋ねたお姉さんは、私が迷わずに帰れる分岐点まで一緒に歩いてくれ、5分以上英会話を続ける必要があり、汗をかいたこと。
別の場所で迷った時には、教えてもらった方角へ歩いていき、そこで再び別の人へ尋ねると元の道の方角を指し示され、それが2回続いたこと。
オスロでは町並みと同じくらい「匂い」が印象的で、誰からも同じ匂いが漂っていたこと。
オスロから乗ったベルゲン鉄道で向かい合わせに座ったスキーへ行くノルウェー家族と過ごした長い時間のこと。
3日目のフィヨルド観光と4日目のベルゲンでは多くの人とそれまで以上に長い会話をしたこと。
少し、物にこだわってニュアンスを伝えるようになり " kind of " や前置詞の " like "を乱用して「もっと軽くて、ホワイトビール的なやつありますか?」と調子に乗ったらバーテンダーのお兄さんが「私は君の話し方で君がチャイニーズじゃなくてジャパンから来たことが分かる」って言って実は凄く日本に詳しい方で、聞いてた通りノルウェーの人はとてもシャイだけど優しかったこと。
帰国日の前日に、空港まで行く練習をしたいので、ノルウェーで初めて路面電車に乗るためにホテルのスタッフに相談して練習することになり、駅でシステム決済できたけど、切符はQRコードで読まなくていけないことがよく分からず2回分も決済してしまい、オフラインの私には受け取れず、ホテルへ戻ってスタッフがノルウェー語とパソコンを駆使して1回分をキャンセルしてくれたこと。切符は用紙に印刷してくれたこと。
そういえば、「オフライン」が多くの出会いを生んでくれたけど「On foot」には続きの話があって、私が雨の真夜中に道を尋ねたカップルのお兄さんにもやはり「On foot で何分くらい?」は通じず「walking」に言い直した。
しかし最後の2日間ベルゲンで宿泊したホテルの朝食カフェで、昨日から空港への行き方を相談していたウェイトスタッフのお姉さんに今日、
I could go to the airport yesterday .
と報告すると、
You went on foot ?
と疑問形を使わない言い方で、からかわれた。
そういえば、空港へ徒歩で行けるか聞いたら「超遠いから絶対ムリ」ってアドバイスしてくれてたんだ。この人には昨日から「On foot」が通じてたんだ!気になって、ノルウェー人か聞いてみたら、ポーランド出身の人だった!
ノルウェーへの旅は私なりの語学研修でもあったけど、英語がこんなにダメな私でも、小さな言葉の発見ができた。私はそれを等身大の記念品(souvenir)とすることにした。