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犬がきらいな人のこと

公園を歩いていた時、2匹の子犬を散歩中の人とすれ違った。

「犬、嫌いなんだよね」と、横を歩くその人はちょっと苦しそうな顔でぼそっと言った。

好きな人がいれば嫌いな人がいる、そういうもんだろう、とは思っていたけど。

その人は犬嫌いを告白したことで、周りから凶悪犯罪者のような顔をされたことが何度かあるらしい。

好きが当たり前の世界で生きてきた人たちにとったら、そうじゃなかったその人の存在は確かにじぶんのルールには当てはまらない人で、つい、そういう反応をしてしまったのかもしれない。

どちらの気持ちもわからないではない、けれど。 

私だって、これはこうでしょう?という姿勢はいつでもしてしまうから、むずかしいなあと思う。

そこに拘りすぎると、なんにも言葉が出てこなくなってしまうし。

私のこう思う、は変えられないけれど、自分とはちがう見え方や感じ方をしているひとに、そうか、そうなんだね、と言える人であれたらいい。とりあえず、半径30cmくらいの人のぶんくらいは。

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