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【詩】詩/詩集まとめ

詩の活動および詩集(詩画集も含む)について一度まとめておきます。

2005年

あいされない仔猫たちの宝石箱(詩集, 製本工房)
最初に出版した私家版詩集。(但し名義は"今井けんたろう")
2003年に童話を書き始め、詩を書き始めたのは2005年。これの前に幾つかの習作がある。メリーゴーランド童話塾に通い始めた頃で、最初のこの詩集に収録した一連の詩は童謡のような作風だった。
2005年5月から6月にかけて詩作した22編を収録(後に拾遺を収録した版を手製本として制作している)。この詩作の後に詩を投稿することを思い立ち、実家にあった古い『ユリイカ』や『現代詩手帖』に詩の投稿欄があったことを思い出し、新刊を買って読み始めている。この詩集から数編を『ユリイカ』『現代詩手帖』に投稿し、「仔猫の死体はアヒルの童が埋葬するのです」が『現代詩手帖』2005年11月号で選外佳作に選ばれ、選者の詩人・武田肇氏に選評を頂いている。
出版社の製本工房というのは実在した出版社で、当時、自費出版の会社を色々調べて依頼したところ(正式名称は製本工房株式会社)。特に追加費用なくISBN取得してくれたので、20部程の出版だったがISBNも付けている(ISBN4-903004-01-5)。国会図書館には所蔵されていないが、何とか図書のデータベースには登録されていた筈…手元に一冊残るのみで、出身地の鈴鹿市立図書館に寄贈したが現存するかは不明。

初版本(2005年9月1日 発行)

2006年

あいされない仔猫たちは何処へ? 機械詩集(詩集, アイブレーン)
第2詩集・私家版。(ここから"今唯ケンタロウ"名義)
2005年から2006年にかけて詩作した27編を収録(版によって収録数に変動あり)。この時期の詩は主に『現代詩手帖』に投稿しており2006年2月号から5月号にかけて4回連続で選外佳作になっているがそれ止まりで掲載はされなかった。*「機械詩”急がなきゃ!”篇」「マシーナリィ・ジェニタリア」「機械仕掛けのDIAMOND」「ストロベリィ・オートマチカ」の4編だったと思う。『現代詩手帖』を読み、当時、同時期に投稿していた最果タヒ(その年の現代詩手帖賞受賞)の詩に驚嘆し、詩作方法や詩の構造に影響を受けている。前詩集と変わって、現代詩において書かれている詩へ作風がシフトしている詩集になる。
前詩集からテーマについては引き継いでいることで本題を『あいされない仔猫たちは何処へ?』とし副題を『機械詩集』としている。
出版社のアイブレーンは故郷・三重の出版社(伊勢・津にあり津まで相談・打ち合わせに行った)。100部程制作して、主に詩関係の方や当時の詩友に献呈した。

初版は手元にないため、3版の書影。初版が見つかれば差し替えます。

この年から、WEB上の詩投稿サイトに詩を投稿するようになり、主に現代詩フォーラム、文学極道、poenique投稿コーナーの「ぽえ。」に投稿していた。上述の雑誌選外佳作となって未掲載の「機械詩”急がなきゃ!”篇」を現代詩フォーラムに、「マシーナリィ・ジェニタリア」「ストロベリィ・オートマチカ」を文学極道に投稿している。

ケクズ メクズ ムシクズ/DANCE!(詩作品, 現代詩加美未来賞受賞作品集 2006)
現代詩加美未来賞に応募して、佳作となった作品(当時中学生の文月悠光が大賞を受賞・私の佳作は次席)。宮城の授賞式に出席して、初めて聴衆を前に自作詩を朗読したのがこの作品。現代詩加美未来賞受賞作品集に掲載されている。
審査員は、宗 左近 (詩人)/那珂太郎 (詩人)/高橋順子 (詩人)/三浦雅士 (評論家)という顔ぶれで、授賞式の際にお会いしており、貴重な体験になった。大賞受賞者の文月悠光さんともこの時にお会いしている。
詩集未収。

現代詩加美未来賞はこの回(第15回)が最終回となり、現在ではサイトもなく詳細な情報を確認することはできない。実家にある作品集が見つかれば、書影をアップロードしたいと思う。(当時、Yahooブログに授賞式の時の記事を投稿していたがYahooブログも既に亡い。)

2007年

失われた少女詩人(詩集, 久遠舎)
第3詩集だが、初めて流通書籍として出版したため、処女詩集として扱われた。出版社は、当時、「印税生活」という自費出版にまつわるあれこれを赤裸々に書いていたサイトの運営者・恵氏の手がける自費出版レーベル。氏には、詩か自費出版の関連で連絡を取ったことがあり、それをきっかけに大阪の詩のイベント「ぽえざる」で会い、以降アンソロジーに参加させて頂く等を経て氏が個人レーベルとして立ち上げた久遠社から出版させて頂く経緯となった。(流通は東京文献センター。)部数は100部か150部程だったと思う。
2005年から2007年にかけて詩作した24編を収録。この時期の詩も主に『現代詩手帖』に投稿。2007年3月号に初めて入選・掲載された「少女式」や、中日新聞に掲載された詩等、幾つかの媒体に掲載された詩を収録している。

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※既に絶版のため在庫切れ

2008年

辻井喬氏が『ユリイカ』(青土社)"今月の作品"の選者となって初回の2月号に「とべない人達の住む町」が入選掲載された(この月の投稿欄にはこの一編だけが掲載されていた)。以降も、「雨の町」「収容所」「花畑だった」「花瓶」が特選や入選とされて掲載(誌面の都合か連続で掲載されていたためか何故か特選になった「ぼくはそのとき、詩だけ書いてた」が掲載されないということがあった)。結果、この年のユリイカの新人に選出され、2009年1月号に「遊園地へ」を寄稿して初めて詩で原稿料を受け取った。
この年は3誌に投稿しており、『詩と思想』(土曜美術社)で4月号から1/2月号までの間に11月号のみを除き9回掲載(「天使灰」「穴の町」「網の町」「でこぼこ遊園地」「射的ヶ刻」「コリュコ」「バックーナ」「竜のいる町」「岬」)、『現代詩手帖』(思潮社)に2回掲載(「金魚掬いの夜は更けて」「遊園地までの葬列」)。『詩と思想』では「でこぼこ遊園地」がこの年の年間最優秀作品に選出。『現代詩手帖』では翌年の現代詩手帖賞候補に挙がった。

その他のお話し(詩集, 自主制作/同人本)
第4詩集の位置づけになるが、初版・副題に「2008年上半期作品集」とあり、この時期の詩・超短編等をまとめた作品集になる。これまでの第1・第2詩集のように出版社で制作したが流通をしなかった私家版と違い、自身でデザインして印刷所にデータを持ち込んで印刷・製本した自主制作本・同人本といった一冊。随所に挿絵的なデザインが施してあり、サイズも正方形に近い変型サイズで、詩集とは少し趣の変わった本になっていた。50部程制作。初版はクリエイターズマーケット、二版は文学フリマで頒布した。
『ユリイカ』や『詩と思想』といった雑誌から、現代詩フォーラムで知り合って同人に誘って頂いたPoem Rosettaの面々が当時の2ちゃんねらーだったため自身も2chの詩板(シュルレアリスム専用板)や2ちゃんねる運営元の未来検索ブラジルの投稿サイトTEXPO(テキスポ)といったWEB媒体まで様々な場所に投稿した24編を収録。
ここに収録した詩は後に、「朗読ゲーム」と名付けイラスト・音楽・音声を付けてフリーゲームや動画として、ふりーむ・PLiCy・ニコニコ動画・ニコニコ自作ゲームフェス等にも投稿した。

初版本。2版はオレンジ色で一回りサイズが小さい。

朗読ゲーム一覧。2016年までの初期投稿作が『その他のお話し』収録の詩

「粉の町」がライター部門銀賞受賞

anyone's mothergoose(詩/詩画集, メリーゴーランド童話塾・六本木詩人会WEB等で発表)
この年から、『anyone's mothergoose』としてメリーゴーランド童話塾や、当時若手詩人の発表の場として招待頂いた六本木詩人会WEBに発表を開始。
詩集にしたのは2013年?(Kindle版が2015年)。後に挿絵を付して詩画集にしたのが2017年。
この詩集/詩画集からも一部を朗読ゲームとしてフリーゲームサイトやニコニコ動画・Youtube等で公開した。

2009年

マフマフ・クロニクル(詩作品, 現代詩手帖 2009)
2008年の暮れに『ユリイカ』の新人に選出されたことで、『現代詩手帖』新人作品への投稿は終了する旨を手紙に書いて思潮社編集部へ送った。その時には既に、最後に投稿したこの作品が入選に選ばれており、2009年2月号に掲載された。この作品は、同年11月号の新人作品欄の半世紀特集にも掲載されて一年に二回『現代詩手帖』に掲載された作品にもなった。新人作品欄の半世紀特集があったためかこの年、毎年ある新人特集の号がなく、以降『現代詩手帖』に寄稿する機会はなく、この作品が『現代詩手帖』に掲載された最後の作品となった。
この詩は実際には2006年に書かれており、この時期の作品としては異質で、詩集には未収。

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投稿にきりが付いたこともあり、東京へ出向いて思潮社50周年記念イベントに出席したり、ユリイカの当時の編集長が登壇した渋谷でのイベント(イベント名を失念…)して編集長に一言ご挨拶したりといったこともあった。思潮社50周年記念イベントでは、選者の辻井喬さんも登壇しており、イベント後に挨拶しようと思い、詩人の方に楽屋の方へ連れていってもらったが、辻井さんは既に帰られていらっしゃって、ご挨拶をすることはできなかった。後に、辻井さんに宛てた手紙をお送りしている。

2010年

停泊船(詩作品, ユリイカ 2010)
ユリイカの新人としてデビューして二年目に、依頼を受けて書きおろした詩。『ユリイカ』に寄稿した2編目の詩だが、『ユリイカ』からの詩の依頼はこの作品が最後になった。
詩集未収。

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2011年

Pilgrimage(2006-2009作品集, 私家版・撰集 2006-2009)
ユリイカに投稿した詩・デビュー作として寄稿した「遊園地へ」続編や、メリーゴーランド童話塾で「詩童話篇」として創作してきた一連の散文詩を収録。
私家版だが撰集・ベストセレクションとして編纂したため第○詩集に含めていない。自身のベスト盤詩集として流通させたかたっため『ユリイカ』版元の青土社に出版の相談をしたが、新人の詩集は出していないとして出版は断られた。他に国書刊行会が浮かんだが出版の相談は行っておらず、思潮社のイベントで東京に寄った際の帰りに連れられたバーで偶然知り合ったデザイナー町口覚のマッチアンドカンパニーに相談するも詩集の出版はしていないとのことだった(会って話した時に意気投合して相談に乗ってくれるという話だったのだけど、あー酔っ払ってた時のことだからなあ…といったふうにおっしゃられ、悩んでるの? と気遣ってはくださった)。
致し方もなく、自費出版で20部程を制作(その後、版を重ねこれまでに40部程を制作してAmazon、BOOTH等で販売した)。

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2012年

空にある草原上のマザーグース(詩/オブジェ作品, TOLTA主宰 企画"トルタバトン"〈ひらくと飛ぶ本〉2012)
この年、ヴァーバルアートユニットTOLTA主宰の企画"トルタバトン"にお誘いを頂き(カニエ・ナハさんからのバトン)、テーマ〈ひらくと飛ぶ本〉の元に東京のトルタラボに3日間滞在して作品を制作。詩を使ったオブジェ作品を制作するにあたって、何編の詩を用意していき、トルタラボでも数編作って計19編。内、11編をオブジェに使用した。
奇形天使たちのとべない夢(詩/オブジェ作品, TOLTA主宰 企画"トルタバトン"〈ひらくと飛ぶ本〉2012)
『空にある草原上のマザーグース』同様にテーマ〈ひらくと飛ぶ本〉の元に東京のトルタラボに3日間滞在して作品を制作。

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後に、オブジェとして制作した内容をKindle版に再現した。

詩11編+挿絵*この本は、ヴァーバルアートユニットTOLTA主宰の企画"トルタバトン"においてテーマ〈ひらくと飛ぶ本〉の元に制作された詩のオブジェ(手製詩集)作品を書籍として再現したものになります。

Amazon『空にある草原上のマザーグース Kindle版』より

『奇形天使たちのとべない夢』については形態上、再現が難しいため書籍化していない。

2013年

その他のお花(詩集, 私家版 2013)
『その他のお話し』を第4詩集とすると第5詩集。当時はまだ故郷・三重にいて地元で主に詩歌の出版をしている青木印刷に依頼。当時、詩友であったカニエ・ナハさんに装幀をお願いして洗練されたデザインで凝った造りの造本だったが初刷として刷った20部のみで(主に詩集の賞へ応募)、増刷で150部刷る予定だったが実現せず。おそらく賞に応募した詩集がその後、神戸女子大?に寄贈されているのをWEB蔵書で確認しているが、その他は所在不明。
『その他のお話し』が2008年上半期作品集だったのに続き、2008年下半期作品集の位置づけの予定だった(副題は付していない)。そのこととこの詩集のキーとなるモティーフを合わせタイトルを『その他のお花』と付けた。
『ユリイカ』『現代詩手帖』『詩と思想』等に、投稿時代に入選掲載や選外佳作となった22編を収録。

手元に、自分用の一冊以外に残っている最後の一冊はBOOTHで販売しています。

この詩集からも後に一作「夢巻き貝」を朗読ゲームの後の朗読作品として公開(イラスト: ササハラナツミ/BGM: kyo-co/音声: 夢前黎)

意識の瑪瑙(詩集, カニエ・ナハ手製詩集プロジェクト 2014)
カニエ・ナハさんの企画にお誘い頂き、前年の暮れ頃にできていた「意識の瑪瑙」の他に新たに詩を書きおろし、9編を収録したカニエ・ナハ氏の手による手製詩集をカニエ・ナハ プロデュースで制作。主にイベントで頒布された。同タイトルで、後に改めて24編を収録した詩集として出版社から出版する形になる。(カニエさんにもそのことをお話して、出版の折には出版社で制作した詩集をカニエさんに献呈させて頂いた。)

このカニエ・ナハ氏による手製詩集プロジェクトでは、"暁方ミセイ『In Venus 暗系』、今唯ケンタロウ『意識の瑪瑙』、榎本櫻湖『Carl Nielsenへの吃りのあるつたない舞台照明』、望月遊馬『白くぬれた庭へ宛てた手紙』の4冊"が制作された。

2015~2017年

この間、2014年に病気により入院をしており、その後の療養・リハビリを兼ね社会復帰施設で2015年~2016年までの間の一年半を過ごし、その後、社会復帰して会社に試用期間を経て正式採用される。この間は、療養や仕事の合間で、詩集『意識の瑪瑙』を補完する詩を書いている。
TOLTAのアンソロジー企画『現代詩100周年』に「すてきなドライブ」を寄稿(この詩も後の『意識の瑪瑙』所収)。

2018年

意識の瑪瑙(詩集, 港の人 2018)
第6詩集になるが、初の詩歌の出版社から各書店・WEB等全面的に流通しての出版となり、キャッチコピーでは"第一詩集"として扱われている。
実際の内容としては"ユリイカの新人"として選ばれた2009年から三年後の2012年以降に書かれ、自身においては熟成してより深みに達した詩を収録している。しかしこれも出版社のキャッチコピーにある"詩がうなり自由に躍動する"ように勢いにおいてもこれまでを脱する一連の詩だと思える。
2012年から2016年までに詩作した24編を収録。
出版社は、私は既に詩壇からは距離を置いていたので、詩壇とは無関係に詩歌の良書を出版していて造本やデザインにおいても評判の高い出版社・港の人に制作・出版を依頼。2017年の社会復帰以降に勤めた会社で初めて受け取った賞与で出版した。

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作風も初期(投稿期)とは異なっているので、もし最初に読まれるなら『Pilgrimage』や『その他のお話し』『その他のお花』を...と思うもそれらの詩集は流通していない。

この詩集は、一般書店の棚売りの他、幾つかの書店では"港の人コーナー"や恵文社のイベント、リトルプレス等を扱うセレクト系の書店、装画の福田紀子さんの個展等でも販売もされた。

制作部数は150部で、50部が手元、100部が流通に回ったが、売上部数は不明。

テキストのみの詩集としては現時点で『意識の瑪瑙』が最新の詩集となっており、以降はドローイングなどの絵画と詩を合わせた詩画集を公開している。

やましい手紙/感情メトロ(詩/詩画集, Twitterで発表 2018)
2018年のGW前後に、ふと浮かんできた詩で、ほぼ同時に浮かんだイメージをスケッチブックにスケッチして、それまでSNSに詩をポストしたことはなかったのだけど、軽い感じの詩だったのでTwitter(現X)に「春のタコ」をスケッチと合わせて投稿してみた。そこからの一連の投稿になる。

以前、旧TwitterのMomentにまとめたが、Momentはもう見れなくなってしまった?
詩+スケッチは"ラフスケッチ詩集"として文学フリマ等のイベントで頒布した。

また、鉛筆でのスケッチを元に、アクリル画も制作。アクリル画の方は詩画集『やましい手紙/感情メトロ』として上製本を制作した。2部しか制作せず、1部はBOOTHの通販で、1部はまつやま絵画教室のギャラリーに置いて頂いた際に売れてもう手元にない。2023年、Amazonペーパーバックで再販(上製本を再生産するまでの間)。

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後に映像化した「感情メトロ」(アニメーション: ヤシマロパ/BGM: kyo-co/音声: こりす)

innocent sick(詩/詩画集, Twitterで発表 2018)
この作品も『やましい手紙/感情メトロ』の後、Twitter(現X)に投稿した。こちらは制作自体は2017年から2018年にかけて行っている。アクリル画に詩を添えた詩画集として制作。同じく1部はBOOTHの通販で、1部はまつやま絵画教室のギャラリーに置いて頂いた際に売れてもう手元にない。2023年、Amazonペーパーバックで再販(上製本を再生産するまでの間)。

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2019~2020年

この間、会社でディレクターを担当したゲーム開発への注力のため詩作・詩の公開を行っていない。

2021年

密目九カフェ(未発表/BOOTH 2021)
2021年、次の企画が開始して、本格始動する前あたりで何編か短い詩を書いた。特にどこにも発表しなかったが、この年の詩・短文をまとめた『密目九カフェ』の後半に「12月の夢」編として収録した。

2022~2023年

物語を聴かせて(詩作品, 全日本写真連盟写真展 2022)
前回note記事に書いた、写真展に出展する写真に添える詩として詩作した詩。

Cafe de Surrealism, Cafe de Composition(Amazon Kindle 2023)
2022年、AI生成ツールのmidjourneyが流行した時期、midjourneyに触れ、自身の好きな風景画やシュルレアリスムの作風の絵画を生成してみていた。生成した風景画にテキストを添え架空の旅行記として『mid solitary journey』をAmazonペーパーバックで出版。その後にシュルレアリスム風の絵画に詩を添えたのが『Cafe de Surrealism, Cafe de Composition』。2023年に補作を行い、Amazon Kindleで出版。短い詩10編を収録。

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以前のように詩が自身におけるメインの創作ではなく、ゲーム制作が仕事でありメインの創作ともなり、自身の詩は、詩としてではなくゲームテキストの中にアウトプットされるようになった。勿論そこにある大部はキャラクターの台詞・会話であったり状況を説明する地の文であったり、日常的な平易なテキストで、詩はその中のどこかに潜みどこかで顔を覗かせるもしくは気配を感じる程度の存在性と言えるかもしれない。詩のみの詩のように純度の高い結晶ではない。創作スタイルの移り変わりと共に、私の詩の言葉は、詩のみで成立するものから、ビジュアルやサウンドと共に存在するものとなっていった。
今後また、自身の創作スタイルがどう変わっていくかわからないが、詩のみとしての詩を書くこともあるかもしれない。詩は最も純度の高い創作物、まさに結晶であるという考えは変わらない。それをまた作ってみたい思いはある。

※他に幾つか、詩集未収の詩があるが、全てをまとめきることはできなかったので、追々に補完はしたいと思う。数は少ないが参加した同人誌や自身の立ち上げたリトルプレス・ミルチァンについてもここでは触れていない(これに関しては別途まとめた方がいいかもしれない)。

次回は、詩と隣接するが音楽ありきの詩つまり作詞/歌詞について、自身の音楽に関わる活動と合わせ、まとめをしておきたいと思う。

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