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基本情報 (ver.2023.May)

アメリカの東海岸(Boston)でポスドクとして基礎研究を行っているいまい(今井貴彦)です。
簡単に自身の基本情報をnoteで紹介します。

誕生~高校 (群馬県)

1991年に群馬県前橋市の畑に囲まれた穏やかな田舎の町にて、男3人兄弟の末っ子として誕生。

「お母さんやお父さん、大人が言うことが本当とは限らないよ。嘘かもしれないから、わからないことは聞く前にまず調べるのよ」という親の教育のおかげか、辞書や本で物事を調べることが習慣になり、勉強も特に苦にならない性格に育つ。
(今思うと答えるのが面倒なだけだったのかもしれない)
結果、公立小学校→公立中学校→県立高校と進学していく。
中学→高校での変遷の過程で涼宮ハルヒの憂鬱・ゼロの魔法使い・灼眼のシャナといったアニメに出会い、アニオタ・二次元オタ・声優オタに目覚める。

小学生時から野球⚾を続けるが、特に何の芽🌱も出なかった模様。
走ることも苦でなく、駅伝や長距離走に参加する。これも特に芽🌱は出なかった。
しかしながら、ここで培った体力や根性的なものは後々不可欠だったと感じる。(実験は結構なところ体力依存なタスクでもある)

ヒトの命にかかわる仕事に興味があるが、医学部に行く脳みそ🧠は持ち合わせておらず、薬を使う科学者・薬剤師に興味があったため薬学部💊に進学を決意。
2020年3月に18年過ごした群馬県から離れる。

大学~大学院生 (岐阜県)

2010年〜2016年までの間、前期の大学入試に転けたため中期で受かった岐阜の公立大学(岐阜薬科大学)薬学を学ぶ。

大学では野球⚾️・バトミントン🏸・軽音楽(ドラム)・学業に精を出す傍ら、ひたすら飲み会🍺を開催して大学・岐阜駅周辺・家を汚し、記憶を失う日々を過ごす。

スキー中の骨折・細菌性髄膜炎の疑い・外傷性クモ膜下出血・おでん早食いによる食道穿孔・交通事故による軽自動車大破など、定期的に命の危険を味わいながらモラトリアムを謳歌する。

2014年より薬理系の研究室 (岐阜薬科大学生体機能解析学大講座 薬効解析学研究室) にて、かねてから興味を持っていた脳卒中の基礎研究に従事する。

2016年に卒業単位を満たし、薬剤師国家資格を取得する。

研究続行欲が8割、『働きたくないでござる!』『働いたら負け。』の精神汚染2割の理由で、モラトリアム続行を決意。4年の博士課程コースである大学院に進学。(*ほかにもいろんな理由や大義はある)

研究には熱を入れて取り組み、筆頭著者として論文をいくつか公表+学会での受賞をうけるが学振DCには全敗。研究世界の厳しさを垣間見る。

お金がないので薬剤師バイト+RA+TA+派遣バイト+臨時の家庭教師などで生活費を捻出しながら、研究+飲み会🍺で4年間の日々を費やす。

『脳卒中の薬をつくりたい!』ということでアカデミアを志望 (企業ではあまり脳卒中の研究はできないと聞いていたこともある)。できるならば留学したいと思い、教授のコネクションをフル活用する。

面接で木っ端みじんになり、半ば諦めていた海外学振に補欠採用され、2年間のアメリカ研究留学が確定する。

2020年に博士論文執筆にひいひい言いながらも学位取得
【脳梗塞及び脳出血病態の解明とNeurovascular unit を標的とした新規治療薬の探索に関する研究】

学位も取得し、いざ留学!!と心機一転するが、

新型コロナウィルスの世界的パンデミック!ビザ申請ストップ&施設のロックダウンで留学が延期。

教授の計らいで岐阜での研究を半年間続行。ある意味モラトリアム続行。

8月に規制緩和により留学準備を再開。ビザなどを取得。

10月には、10年住んだ岐阜に別れを告げる。そして現在のヨッメになる女性のところへ居候する。
*ヨッメとは古くからの知り合いで、2020年3月にひょんなことから連絡を再開し、10月に後半に入籍する。

故郷群馬やヨッメ宅での留学準備期間を経て、11月頭に28年過ごした日本から旅たつ✈。

ポスドク (United State, Boston)

2020年は、まさに新型コロナウィルス真っただ中でした。そんななかアメリカのマサチューセッツ州ボストンにてポスドクとして脳卒中研究に従事することになりました。(現在、新型コロナウィルスも落ち着いてアメリカも通常営業です)

2020年11月~2022年11月までの2年間の海外学振が終わり、40日ちょいの酒を飲み・飲まれの一時帰国を経て、2023年1月から現地雇用(NIH基準で$55,000)で実験にいそしんでます。(2023年5月 現在)

研究内容

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は血管が詰まる・破れることで起こる病気です。

発症した場合の死亡率は高く、日本人の死因の第4位です。
一命をとりとめても麻痺などの後遺症により普段の生活が困難なため、要介護の原因の第2位となります。

主な死因別にみた死亡率の年次推移
(大塚製薬HPより抜粋 赤線=脳卒中)

さらに困ったことに、患者さんの状態によっては、治療を行うことで病状が悪化するケースもあり、治療介入が難しいという問題もあります。

ここ10年で、患者さんに対して様々な薬剤が試されていますが、脳の細胞を守る薬(脳保護薬)はほとんど見つかっておらず、病気の原因も多くのことが未知であります。

そのため、以下の論文にあるように脳卒中に対する新たな治療戦略が日々議論されています。

上記のことを踏まえ、マウス🐁に脳卒中を発症させたり、細胞🧫にストレスを与えて、① 脳の神経細胞や血管細胞を守る薬の発見② 薬の効くメカニズムの解明③ 脳卒中の発生・悪化の原因解明を行いました。

2023年現在は、アメリカの各施設が共同した行っている脳卒中の前臨床試験 (Stroke Preclinical Assessment Network; SPAN) に参加しつつ、己のテーマとして動物モデルにおける脳保護薬の探索を続けております。

これまでの僕の研究成果は以下のHP (researchmap) に記載されています。

noteの目的

このnoteは、自身の研究留学期間で起こったことの日記などを中心綴っていこうと思います。


宜しくお願い致します!
(^▽^)ノシ


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