Xの利用を休止します
こんにちは!
対人コミュニケーションについて研究・教育をしている大学教員の今井達也です。
簡単に私の経歴を書かせていただきます。青山学院大学で英語の教員免許を取った後、アメリカの大学院で対人コミュニケーション学について学び、博士号を取得。その後、某私立大学で様々なコミュニケーション学(対人コミュニケーション、異文化適応、差別とコミュニケーション等)の授業を担当しながら、海外のジャーナルを中心に対人コミュニケーション研究についての論文を出版してきました。
(その他経歴や教育活動などはこちらをご覧ください)
今回は、今まで利用していたX(旧Twitter)を、イーロン・マスク氏がXと関わりを辞めるまで休止します、という報告をさせていただきます。2000人もの方々との繋がりがあるため、DMだけはたまに確認しようかと思っています。まずは、繋がりのある方々には、ご理解いただき感謝申し上げます。
休止する理由は、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏の考え方と、自分の考え方が合わず、Xを利用し続けることで彼が所有する会社に貢献する自分が受け入れられないから、ということです。だからと言って、Xを利用している方々に対してネガティブな感情や、「あなたもやめた方がいい」などという考えは一切ないことを書き添えておきます。Xで繋がれている方々との御縁は、私の人生にとってかけがえのないものです。これからも何らかの形で、繋がりを保てることができれば嬉しいです。
以下に、この考えに至った理由を簡単に書きます。ご興味のある方にお読みいただけますと幸いです。
以前より、イーロン・マスク氏の言動には疑問に思うことが多かったと記憶しています。特にトランスジェンダーの人々に対する差別的な発言は目に余るものがあります。
そして2024年7月にイーロン・マスク氏はインタビューの中で、自らのトランスジェンダーの娘のことに言及し「自分の娘は、男から女に移行する過程で、死んでしまった」というような発言をしたことが記事になっています。その他にも、トランスジェンダーの若者にとって重要である、適切な医療行為を批判しています。そもそも、自分の子供のこととは言え、他人のセクシュアリティを、本人の許可なく公の場で伝える、ということ自体が許されることだと思えません。
イーロン・マスク氏の娘であるヴィヴィアン・ジェナ・ウィルソン氏は、イーロン・マスク氏の上記の発言に対して、様々な反論をしています:
このヴィヴィアン・ジェナ・ウィルソン氏のインタビューを読む限り、イーロン・マスク氏は、娘に対して本来親として子供をサポートするべきコミュニケーションを怠り、その上、女性らしい特徴を持つヴィヴィアン・ジェナ・ウィルソン氏の行動を、無理やり男らしくさせようとした、とのことです。
去年アメリカで読んだ、アメリカのトランスジェンダーの若者についての現状について述べている(述べている、としたのは、現状を正確に描写している、とは違うと私は考えているからです)本、Irreversible Damageには、まさにイーロン・マスク氏の思想と一致するような内容が書かれていました。
この本の感想のまとめは以下に貼らせていただきます:
上記のような本の内容に呼応するようなイーロン・マスク氏の言動を私は許容することができません。SNSを中心に飛び交うトランスジェンダーの人々への度を超えた差別的な発言を私は許容することができません。私がXを休止したところで、イーロン・マスク氏に何も影響を与えないことも分かっています。
しかし、『人々の「あるがままの自分」や『こうありたい自分』を、他者や社会が受容し、肯定し、歓迎する社会』を目指すために、研究・教育・社会サービスをしたいと考えている自分にとって、Xを利用するという選択肢は、イーロン・マスク氏がXのオーナーである限り、無いと考えています。
(トランスジェンダー当事者の声などは、NHKなどのメディアが取り上げており、SNSだけでなく、本や様々な情報源を確認することをオススメいたします。)
残念ながら?私はX以外にも様々なところにずうずうしく顔を出しており
ここのnote
ポッドキャスト(ラジオ番組)
Researchgate (研究業績をシェアするコミュニティー)
新たに開設したThreads (アカウント名 tatsuya.utexas)
なども覗いていただければ幸いです。
Threads、なかなか良いです。
中途半端な形になってしまいますが、XもDMだけはたまに確認するつもりです。Xでの繋がりを少しでも維持できればと考えています。
お別れとかではないので笑、また皆様と色々な場面で関わることができれば嬉しいです!引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
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