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言い出せなかった夢の話

ラジオのアナウンサーに、小学生のときからずっとなりたかったんです。

これは世間に公言している、本当の話。


その前は学校の先生になりたかったんです。

別にこれも隠していない話。


でも、実はこの間、1つだけ、自分の心の中にずっと秘めていた夢があったことを最近思い出した。

天てれ戦士になりたかったのだ。

Eテレのレジェンド番組ともいえる「天才てれびくん」
僕が見ていた頃は、ウエンツ瑛士さん、生田斗真さん、大沢あかねさんなど、今も大活躍のメンバーが。
数年後にジャスミンがゴリエの後ろで歌っててびっくりしたんだよね。

番組内でトークして、演技して、リポートして、歌を歌って、踊って…同世代がめちゃくちゃ楽しそうで、うらやましくて。
でもオーディションを受けたりとかよくわからないし、鹿児島から東京に通って収録に参加だなんてきっとスケジュール大変そうだし(この部分だけ妙に大人の思考)、親が賛成してくれるわけないし…

何よりも「テレビに出てみたい」っていうのを口に出すのは恥ずかしいと、当時はなぜか思っていたんです。自分でもそこがすごく不思議。
(結果、ラジオ局が少ないからという理由でテレビ局のアナウンサーも受験するのだが)

無邪気に「将来俳優さんになってテレビに出るんだー!」と言えばよかったのに。今末少年は何を遠慮していたんだろう。

今思えば、そこからずっと頭の片隅に「何かを演じてみたい」というのはあったんだと思う。
にも拘らず、中高生のときも、クラスの役員とか生徒会とか、何なら音楽活動的なものでさえノリノリでやっていたのに、演劇部に入ることだけは、頑なに拒否してて。謎過ぎるぞ、当時の俺。

もちろん、そっちの方面にもし進んでいたら、今の自分はないのかもしれないけど…若手俳優の台頭、個性派俳優への注目を見ながら、ふと思うのです。


あの頃、もっと人目を気にしない子どもだったなら、どんな33歳だったんだろう。


まぁ今は結局、「音声表現」の領域で声色、トーン、キャラクターなど、いろいろと演じる日々ではありますが。
(あとあれな、ピピピ兄さんを「演じてる説」な)

ここ最近ドラマにハマっている+人生を振り返るタイミングが多くて、急に思い出したお話でした。