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景色

夜通りかかった野球場。
珍しく、ナイター照明が灯っていた。

急にじわっと心が熱くなる。

ラジオをお聴きの方には、今末にスポーツのイメージはほぼないと思う。
でも実は、スポーツの現場で鍛えてもらった喋り手のひとりだったりする。

野球独立リーグ「四国アイランドリーグ」
四国4県にそれぞれ1チームずつあり、NPBに選手を輩出している。
実は私、足掛け7年、スタジアムMCを担当していた。

大学時代は3年間、愛媛マンダリンパイレーツのボランティアMCを担当。
まったく野球のルールを知らない状態でお話を頂き、断りに行った見学で即マイクの前に座らされ(笑)そのままデビュー。
とにかく酷かったのに、球団の皆さんもファンの皆さんも温かい方ばかりで、早く成長しないととにかく申し訳ない気持ちでいっぱいの毎日…
でもそのおかげで、とてもいい思い出になった。

そして長崎の会社を辞め、徳島で局アナになるという話がリーグ内で駆け巡ったらしく…
入社直後から4年間、徳島インディゴソックスで、スタジアムDJを担当。
新人アナウンサーだけど、プロとしてのお仕事。
大学時代よりも成長した姿を見せなければと、それはそれで必死。
でも、こちらでもとても素敵な出会いばかりで、幸せな4年間だった。

ナイター照明に照らされるスタンドを見ながら、そんな日々を思い出した。

きっともう、球場でスタジアムDJを担当する日は二度とないと思う。
今まで4年半忘れていたその感覚が、急に全身に駆け巡った気がした。

レギュラーの生放送が月に1回になってからもうすぐ半年。
隠さず言うと、最近自分の状況を冷静に見られるようになって、なんか急に我に返った感じがする。
このままでいいのかなとか、これから何がしたいかなとか、きっと30代半ばのサラリーマンが通る道を、ちゃんと通ってる、気がする。

晩夏?初秋?の夜は、いろんなことを考えますな。

ちなみに、僕にスタジアムDJの面白さを教えてくれたのは、現・福岡ソフトバンクホークス スタジアムDJの“つばさっち”こと藤澤翼さんです。
マジですげー贅沢。

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