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流れが変わるとき

人生の中で、何か流れが変わるような予感がする時があると思う。別に大袈裟なことでなくてもいい。知らない街に行くとか、新しい仕事を始めるとか、遠くの人に出会うとか。
何か新しいものが、自分の日常に入り込んでくる。そんなとき、「もしかしたらここから人生が動くのかもしれない」と思ったりする。
けれど、新しい環境に入ってしばらくしてくると、これは当初の予感ほど大ごとではなかったのではないか、という気持ちが大きくなってくる。人は適応力が高いので、なんでもすぐに慣れてしまうのだ。

今まで何度も、「変わってほしい、でも変わらない」というジレンマを噛み締めてきた。期待しすぎたが故にガッカリすることも幾度となくあった。
だから今度も、変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。それはもう流れに身を任せないとわからないことだ。
でも、ちょっと違うやり方ができないかなと思った。あえて「変わらない部分」を残したまま、変化の機会に飛び込んでみようと思う。いきなり全てを変えようとしても、反動で元に戻ってしまう。だから、軸足は慎重に固定しつつ、少しずつずらしていくことができれば、今までとはまた違った動き方ができるのではないか。

そういう思いで、この文章を書き始めることにした。ここはぼくの「変わらないところ」であればいいなと思う。

とりあえず、年末まで続けてみよう。


とはいえ、全く新しいことを始めんとしているわけではない。

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583字
基本的には日記ですが、たまに深いことを書いたり書かなかったりします。分量で著者の疲労度が測れます。

少し遠くに行ってみよう。人生が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。あるいは変わったとしても、気づかないかもしれない。だから、何か…

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昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま