思い出の絵本/今鹿

7月18日(土) 雨のち曇り
瑞希ちゃんへ

1頁目の日記ありがとう。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。

交換日記懐かしいですよね。私もやっていました。
いつだったか鍵付きの日記帳を使っていたことがあって、重要なことや秘密の話はなにも書いていないのに特別な気がして嬉しかったのを覚えています。

本当はもう少し早くお返事を書きたかったのですが、瑞希ちゃんのエピソードを読んでいたらいろんなことを思い出してまとまらなくなってしまいました。
「きょうはなんのひ?」を私は大人になってから読みました。なぞなぞを解く面白さと林明子さんの絵のあたたかさにほっこりします。まみこちゃんの記念日じゃないってオチも好きです。
林明子さんの絵本なら「おでかけのまえに」が好きでした!テーブルの上や棚や、室内の描写が細かくて見ていて楽しいです。

それにしても、実際にやっちゃうなんて!
さすが瑞希ちゃんだなぁ。
宝さがしって実はやるほうより仕掛けるほうが楽しいのかもしれませんね。
やめさせたり、付き合わなかったりするのではなくて本を隠すお母さんが優しくていいなと思いました。

私の家にはそんなに沢山の絵本はありませんでした。
でも絵本は大好きで、よく保育園で絵本を借りていました。絵本を抱えて「今日はこれ!」ってお迎えに来た母にねだっていました。

弟と一緒に何回も読んだ「しょうぼうじどうしゃじぷた」、間違いさがしみたいに読んだ14ひきシリーズ、「ぐるんぱのようちえん」なんかも好きで何回も借りました。

今回は、そんな私が持っていた1冊を紹介しようと思います。

「どうぞのいす」

https://www.hisakata.co.jp/book/detail.asp?b=025250

うさぎさんが椅子をつくりました。《どうぞのいす》と看板をかけておくと、その椅子にろばさんがどんぐりをおいて昼寝をしてしまいます。そこにやってきたのはくまさん。どんぐりと看板を見て「どうぞならばいただきましょう」とどんぐりを食べてしまい……

これはたしか伯父か叔母がプレゼントしてくれたものだと思います。
曖昧な記憶ですが、私と母はむかしから本の趣味が合わないので母が買ってきたものでないのは確かです。
そうそう、誕生日に母から妖怪事典を貰ったことがありました。絵がなかなかリアルで怖いのが苦手な私は半泣きで怒りました。「だって面白そうだったんだもん」って母は笑っていましたけど……
なのでこの絵本は絶対に母のチョイスじゃありません。

私はうえに姉がいるので家にある絵本もだいたい姉のものだったのですが、この絵本は私のものだったので余計に特別だったのかもしれません。

さて、そんなわけでお気に入りのこの絵本ですが
お日様のにおいがしそうな絵で、つぎつぎにやってくる動物の愛らしくて、なによりつやつやしたどんぐりや蜂蜜やふかふかのパンがおいしそうで大好きでした。
今読んでも、やっぱり好きです。
小さいころ好きだったものって変わらないものですね。
本以外にも瑞希ちゃんが好きだったもの聞いてみたいな。

読み返したらお腹が空いたので、明日の朝ごはんはふかふかのパンにしようと思います。
このままパンの話をはじめそうなので今日はここまでにしますね。

それでは、また。


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