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9.ダイダラボッチ(米川さんの絵本)

逃げろー。にげろー。
いそいでにげろー。
ダイダラボッチとかでいらん坊と呼ばれてる。

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解説

むかしむかし、でいらん坊と言う、それはとてつもない大男が浅間山に住んでいました。
浅間山をねぐらにしているでいらん坊は、次第に勢力を伸ばし、そして八ヶ岳に攻めてきました。
八ヶ岳はいわなが姫の守る霊山です。
そこで姫は姉の富士山の姫、このはなさくや姫に援軍を頼み戦となりました。
この戦は大変な激しさでした。
今の中山峠を挟み、戦は長く長く続きました。
そして姫達の奮闘で、でいらん坊も敗退しました。
姫達も手傷を受け、姫達の鮮血がしたたり落ちて黒百合平に咲くクロユリの花になりました。
浅間山に逃げていったでいらん坊の足跡が白駒の池、雨池、七つ池、双子池となりました。

おしまい


黒百合の花については前に掲載しました恋のお花の
3.黒百合の花 を、ご覧ください。

8月11日は山の日です。祝日です。
山の日は2014年、平成26年から始まりました。
でも今年2021年、令和3年はオリンピックが開催されたため8月9日(月)に祝日となりました。
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日だそうです。
八ヶ岳は昔から信仰の山としても拝められてきました。
諏訪大社に建てられる7年に1度開催されるおんばしら祭の柱も八ヶ岳から曳行します。
仏教など伝来する前の日本の山岳信仰は、まだまだ信州にも根強く残っています。

もうひとつ地元の人達は誰もが知っている有名な昔話もせっかくですので次回続けます。

おはなし絵:Yonekawa Masatoshi
共著:Yonekawa Keiko , Saitou

※この記事は米川さんの絵本proofreadマガジンに掲載中です


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