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米川さんproofreading(校正中)

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八ヶ岳山小屋黒百合ヒュッテ山番時代を米川正利さんが描いた絵を形にできればいいねマガジン。黒百合ヒュッテhttp://www.kuroyurihyutte.com/   問い合わせ…
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2021年8月の記事一覧

12.ウメバチソウ(米川さんの絵本)

アイスクリームみたい。 食べたいな。 食べたいな。 見ているとよだれが出そう。 解説花期は7月~8月、花の色は白。高さは10~15cm、多年草です。 湿った草地に生えています。 小屋の前にもたくさんあるので、花が咲くとアイスクリームの花が咲いたと案内していました。 お花の形が梅の紋に似ているから梅鉢草と言われ、 花には雄しべの他に、細裂する仮雄しべがあります。 花びらの縁のあたりが細裂するので、それを白鬚に見立てています。 細裂とは、とても細かに紙などが裂けたような状態で

11.ウバユリ(米川さんの絵本)

大好きな花。 貴賓があり美人のユリの花。 藪の中に咲いて居ても目立つ花。 でも名前は姥ユリだ。 葉っぱが枯れて 早く落ちて 葉が無いから 葉なしで。 歯なしのお婆さん姥ユリ。 解説八ヶ岳はたくさんの花が咲きお花畑を見に訪れる人も多いです。 私の小屋の名前である黒百合ヒュッテの黒百合も花の名前です。 ここでは、たくさんの花のなかでも特に印象深かったり思い出の花だったり好きだったりする花をいくつかご紹介します。すべて小屋近くで見る事ができます。山地で見る事ができる花もあります

10.八ヶ岳は富士山より高かった(米川さんの絵本)

どうだぁー 八ヶ岳は 日本一だぁー 解説むかしむかし富士山の神様と八ヶ岳の神様が高さを競って喧嘩をしました。 喧嘩の始まりはお互いが日本一高いのだとお互いに言い張っていたからです。仕方ないので阿弥陀如来様にこの決着をつけてもらう事にしました。 阿弥陀様は考えた末、長い長いトイを作って富士山と八ヶ岳に渡し水を注ぎました。 こうすれば低い方に水が流れるはず。 すると水は八ヶ岳から富士山に流れました。八ヶ岳が高かったのです。 それを知った富士山の神様は怒って足で八ヶ岳を蹴飛ばしま

9.ダイダラボッチ(米川さんの絵本)

逃げろー。にげろー。 いそいでにげろー。 ダイダラボッチとかでいらん坊と呼ばれてる。 解説むかしむかし、でいらん坊と言う、それはとてつもない大男が浅間山に住んでいました。 浅間山をねぐらにしているでいらん坊は、次第に勢力を伸ばし、そして八ヶ岳に攻めてきました。 八ヶ岳はいわなが姫の守る霊山です。 そこで姫は姉の富士山の姫、このはなさくや姫に援軍を頼み戦となりました。 この戦は大変な激しさでした。 今の中山峠を挟み、戦は長く長く続きました。 そして姫達の奮闘で、でいらん坊も敗

8.わかん(米川さんの絵本)

雪の日は動物たちが住んでいるのがよくわかる。 雪が深ければ深いほど楽しいよ。 スイスイ歩くことができる。 人も丸い足跡つけてゆく。 森の中、動物の足跡追いかけて アニマルトレッキングもよいね。 解説雪がたくさん降ると歩く時に足が雪のなかに埋もれて歩きにくくなります。 輪かんじきを略してわかん。 雪深い地方は誰もが履いていました。わかんを履くと雪が積もった時など歩きやすいのです。田んぼとかの泥のなかを歩く時のような、田んぼでの農作業の時にも履いていた地方があったと聞いています