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転職候補のNPO法人を見る時のポイント

このnoteはstand.fmで公開されている「NPOではたらくをアップデートする」で公開した内容を文字にしたものです。企業からNPOに転職することを検討している人や、今NPOで働いている人を応援する音声配信です。

企業からNPOに転職したいなと思ったら、お目当てとなるNPOの情報が欲しいなと思いますよね。皆さんはどういうポイントを見るでしょうか?

代表さんが語る団体立ち上げのストーリーでしょうか?
多くの人の共感をよぶ団体のビジョン・ミッションでしょうか?
団体としてつぶれないかの財務面でしょうか?
それとも、正社員が何人いて、どれくらいの給与水準なのか?
NPOを構成する理事がどんな人なのかでしょうか?
団体の受賞歴でしょうか?
団体の活動の社会的インパクトを見ているのでしょうか?

これはそれぞれの人が重視する点によって異なりますが、私は、団体さんのヒヤリングをする前やnoteで記事にする際は、今挙げた項目をみるようにしています。

特に、みるのが財務面。NPOの財務情報で重要なのは、活動計算書と呼ばれるものです。企業でいうと損益計算書にあたるものです。NPOは大きな財産を持っていることは少なくて、活動計算者をみるとおおまかな姿がみえてきます。私が見ているポイントは3つで、➀収入の規模、➁収入源比率、➂人件費です。

➀収入の規模は1000万以下であれば常勤スタッフがいないボランティア組織か、代表一人でやっている団体、1000万円以上なら常勤一人で全てやっている。1000万円~5000万円は事業化に苦労していて、5000万円以上はマネジメントに苦労しているのではないかと仮説を持つ。1億円以上は、専門性を持った職員が多くいて、課題が明確なので、それをお聞きし、適した情報をお伝えする。

➁収入源比率は、自主事業・補助金・助成金・寄付金の比率をみます。国の補助金が毎年定額で入っているようなら、団体の代表か理事に有名な人がいてその資金源を引っ張ってきている超ワンマン。自主事業が多ければ、カリスマ代表が事業を超スピードで回しているベンチャー気質助成金で回っているところは、複数年の資金確保ができていないので、自転車操業っぽい寄付金が多いところは、広報やファンドレイジング体制ができていて自由度が高く、社会問題のニーズを敏感に捉えて、鋭い事業を実施しないといけない。
補助金や助成金などがつく顕在化された問題ではないが、収益事業にできるほどマーケットもないが、社会問題として解決しないといけない重要な課題を扱っていてそこに寄付者がたくさんついている。

➂人件費は、だいたいフルタイム職員一人雇うのに社会保険含めて500万円くらいとみて、概算で何人いるかを把握するために見ています。あとは活動報告書は事業と管理でわかれているので、それぞれの事業にどれくらい人をあてていて、バックオフィスの人員にどれくらい人を入れているかも見ています。活動計算書の注記で各事業毎の内訳を出している場合は、各事業の占める割合もみています。

この3つを見るとこんな団体なんじゃないかなと大まかではありますが仮説が持てます。

これが持てると実際にお会いした時に質問がしやすくなります。仮説が外れることも多いのですが、具体的な情報を基に質問すると、団体の担当者も親身にお話してくださいます。

ということで、NPOの団体を見る時のポイントをご紹介しました

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