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新型コロナウィルスの影響で休校中に考える、中高生の子どものSNS・スマホの使い方への親の対応

新型コロナウィルスの影響で、簡略版ではありますが子どもの高校の入学式に参加してきました。式の後に各教室に分かれての懇談会があったのですが、そこで担任の先生から「高校生になってからSNSのトラブルに巻き込まれる生徒がとても多いので、ご家庭でのご指導をお願いします」と言われました。

ご家庭でご指導するための情報

確かに、高校生になって交友関係も拡がるとSNSも楽しいだろうなと思いますし、そして新型コロナウィルスの影響で家にいることも多いので利用時間も増えるので、親の指導が必要なのもわかります。「ご家庭でのご指導をお願いします」の一言でかたづけられてもどうしたいいのかわからなかったので、懇談会後に先生に質問をしました。

「SNSのトラブルが多いとのことですが、どんな事件が多いのですか?」

・男子は、過去にあったバイトテロのような、一発アウトな画像や動画をあげてしまって事件になることがある。
・女子は、圧倒的に人間関係に関すること。対面での話ならニュアンスなども伝わるのでトラブルにならないことも、メッセージになると喧嘩になってしまって、そのままいじめに発展し、先生に助けを求めるケースが多い。新型コロナウィルスの影響で学校で会えないのでそうした仲介もできないので心配とのこと。あとは、出会い系などにひっかかってしまうこと。時間があるとそうした大人とSNSを通じて接する機会も増えます。
・女子特有なのは個人情報漏洩による待ち伏せやストーカー行為に結びつくこと。例:日常的なやりとりにより部活の終了時間が流出してしまって、終了時間に校門で他校の生徒が待ち伏せしていたり、ストーカー行為につながったことがあった
・男女共通して言えるのは、スマホを長時間操作していて、勉強や生活習慣が乱れること。

とのことで、共通しているのは”依存症”、男子はアホな画像・動画をあげてしまうこと、女子は”人間関係のもつれ”と”個人情報漏洩による迷惑行為”というのがわかりました。

具体的にどんなトラブルがあるのかが数件見えてきたところで、SNSがどのように使われているのかが気になってきました。

中高生はどのようにSNSを使用しているのか

ということで以下サイトの調査をみたところ、想定通りLINEが圧倒的に多いのですが、女子高生のTwitter、Instagramも圧倒的に多いです。

気になる使い方ですが、サイトに以下のようにまとめられていました。SNSで情報を収集しつつ、いつかは自分も発信者側になって注目されたい思いがわかります。

 SNSの利用について、「自分で投稿する」「友人・知り合いの投稿を見る」への回答を比較すると、いずれのSNSも投稿を見るほうの数字が高く、情報発信より情報収集の傾向が強いことがうかがえた。また「有名人・タレント、知らない一般人からの投稿を見る」はTwitter、Instagramが高く、情報収集として活用されていることがわかった。
 SNSについての考えを聞いたところ、「投稿は自分が直接知らない人も含め多くの人に見てもらいたい」と回答したのは、中学生男子が9.3%、中学生女子、高校生男子が各8.7%、高校生女子が20.0%と高校生女子の反応値が高かった。また、高校生女子の26.0%が「SNSのアカウントに、自分の実名や顔写真などを載せている」、38.7%が「SNSで、サブアカウントや裏アカウントをもっている」と回答しており、いずれもほかの学齢男女より高い結果となった。

これまでSNSについて調べていましたが、ここで思ったのは、男子はSNSはそんなに積極的に使っていないのではないかなということ。多くの男子はスマホで何しているのかなと考えたのですが、ゲームかなと思いました。

東京新聞の2019年11月28日 朝刊に以下の記事があります。

10~29歳の約33%が平日に1日当たり2時間以上オンラインゲームなどをしており、時間が長い人ほど、学業や仕事への悪影響や、体や心の問題が起きやすい傾向にあったとの調査結果がでています。

子どもへはどのようなアプローチをしたらいいのか?

概要がつかめたところで、ではどうしたらよいのか?を考える方向性を東京都でおこなったSNSトラブル防止動画コンテストの受賞動画が参考になります。これらの作品を見ることで、被害を仮想体験できるので親もある程度共感してこの問題を捉えることができて、子どもの行動を一方的に制限するのはなく、理解し話し合うことにつながると思います。

◆画面越しの凶器:LINEでのネットいじめのリアルが体験できる


◆behind you:個人情報が漏洩しストーカー行為にあう怖さが体験できる


◆365日スマホ:スマホ依存がなんとなくわかる


◆考えよう、SNS:SNSの便利と怖さが対比でわかる

動画で紹介されている、SNSを利用する2つの側面が現状をよく表していると思いました。これは子どもに説明する時に対比語として使えそうなので覚えておきたい言葉です。便利/危険、共有/見られている、盛れた/身バレ、グループ/仲間はずれ、チャット/喧嘩、映える/炎上、個人情報/トラブル


◆その写真大丈夫?:男子にどんな写真がアウトか話すきっかけになる

その写真、大丈夫?


子どものスマホの使い方を知ることが必要かも

ここまで調べてきて思ったのは、子ども毎に何に一番スマホを利用しているのかを知っておくことが必要であることです。どのSNSにどれくらいの時間をかけているのか、ゲームを一日どれくらいしているのか、詳細を知る必要はないと思いますが、利用傾向を知ることでそれに合わせた話し合いができます。

例えば、ゲームが多ければ、1日のゲーム時間を決めて、その時間帯にのみ使えるようにフィルタリング設定をしたり、LINEが多ければグループでのいじめがないかや、LINEのうまい文章の書き方を伝えたり、大人が子どもをだます手口を共有したりなどです。

今、多くのキャリアが採用している「あんしんフィルター」では、ジャンルで制限をかけたり、利用時間や状況・位置の把握と閲覧制限を無料ですることができます。

◆ジャンルでの制限

制限対象

◆利用時間や状況、位置の把握と閲覧制限

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◆各キャリアで無料で提供されている「あんしんフィルター」


さいごに

新型コロナウィルスの影響で入学式や新学期が延期になった子どもと親が多いと思います。子どもがずっと家でスマホをいじっていると、私を含めた親としては「ずーっとスマホばっかりいじって!」と怒り、取り上げたり、制限したりしてしまいます。実際のところフィルタリングはきちんとしないといけない時代になってきました。その際に一方的に制限をするのではなく、状況を把握し、一定の理解を示してから、話し合って使い方のルールを決めたり制限をかけるのが現実的な子どもへの接し方かなと思いました。

<参考資料>

友人より関連情報を教えてもらったので追記します。中学生に向けた講演会の様子ですごくわかりやすい。



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