NPOへいきなりなんか依頼してくる先生たちへ。

先日、PR研修の宿題をしていました。そこでこれまでの伴走支援の実績をまとめていたのですが4年間で40団体を支援していました。ひとつひとつ思い出しながら機会をいただけたことに感謝していました。

振り返っている時に、思い出したのですが、多くのNPOの団体さんが『大したことではないのですが・・・』とご相談されるのが、どこぞの知らない先生からのいきなりの依頼をどうしたらいいかということ。

ここでいう先生は、病院の先生と大学の先生です。

依頼は、だいたい以下の5つに集約されます。

  • 現場の視察をしたい

  • 代表から話を聞かせてほしい

  • うちの患者をつなげたい

  • ゼミの学生に講義してほしい

  • 研究費助成とったから研究しない?

『何かあったらお気軽にご連絡ください』ってホームページに書いてあるけど?と言われる先生もいるかもしれませんが、先生だったら思いを馳せて欲しいんです、NPOの代表の貴重な時間を使って悩ましてるあなたの依頼の影響を。

NPOの活動は資金的、人的に厳しい中で、困りごとを抱えている人のために、ボランティア精神を持って取り組んでいます。

『給料もらってる正職員もいるよね?』という先生へ。NPOの雇用契約、単年度の助成金ばかりの影響で、一年更新契約の非正規の人が多いんです。そして、あなたの給料よりも確実に低い給料で働いています。そもそも、給料もらっているからって何でもやらなければいけないってことはないです。

『だって仕事でしょ?』とまだまだ分からない先生へ。あなたのその依頼を受けたとして、その社会的インパクトは?団体の受益者にどうプラスになるの?それがわからないものに貴重な資源を割く意思決定できないでしょう。経営者の身にもなってみてください。他人に仕事としてやらしたいならそこまで出して説得するのが筋です。

『この研究で知名度があがったら寄付が集まるはず』という先生へ。寄付する一般の人は、大学の先生はノーベル賞とったり、脳外科手術の日本の権威とか、ためしてガッテン(放送終了しましたが)にでるとかしないと認識しないんですけど。というか問い合わせあるまで知らんかったわ。

『この患者さん、きっとあなたの団体の支援に合うと思うんだよね!』といいことしたつもりの先生へ。人の支援はね、本人の心からの同意や納得、支援を受けてよくしていきたい意欲が必要なんです。あなたがすすめたら『先生がいうんだったら・・・』って表面上は賛成しつつ、いやいや来て、『先生がいいっていったのできました』ってお客様意識満載で来て、トラブル起こすんですよ。

『じゃあどうしたらいいんだよ、批判ばっかりするな!』という先生へ。大人の先生達は、いいことしてるなっていう団体が開催するイベントに何回か参加して、団体がどんなことを大事にしているかや、課題を感じ取って、寄付をしてさらに深い情報をもらったり、信頼度を上げてから、一緒に何かするんです。そうして関わっていくとアドバイザーとか理事になってくださいとNPO側から言われます。

『なんだ結局寄付かよ、金かよ』という先生へ。あなたのいる大学も補助金が減ってきていて、寄付集めしようとしているの知らないの?自分の研究していることがどう社会的インパクト出してるか示していかないと先細りだけど、こんなやりとりしてたら確実に先細りの方だよ。

このnoteを読んでいる大人の先生へ。多くのNPOは大人の先生達に支えられてやっていけています。ボランティア精神を持ってNPOに関わってくださっていることは尊いです。もし今回のnoteを読んで気分を害したとしたら本当に申し訳ありません。一部のこんな先生にかき乱されるNPOが過去から続いている現実があって、それを知ってもらいたくて今回のnoteを書きました。

大人の先生が増えますように。

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