自分がやったことの価値に気付くのは時間がかかる

このnoteはstand.fmで公開されている「NPOではたらくをアップデートする」で公開した内容を文字にしたものです。企業からNPOに転職することを検討している人や、今NPOで働いている人を応援する音声配信です。

NPOで働いていると、いろんなことがおこりますよね。困っている人や状態を支援していると、それぞれのケースで原因や解決方法が異なってきますから、うまくいって苦しい状況が解消されてよかったな感じることもあればよかれと思ったことがうまくいかなくて、何のために活動しているんだろうと
落ち込むこともあると思います。

そして、困りごとを抱えた受益者を直接支援をするだけでなく、社会問題が再生産されないように社会を変える活動も合わせてしている団体も多いですよね。そうした活動でも、全然理解が拡がらなくて、なんでこんなひどい状況なのに、理解してくれないんだと社会の無理解や無関心に腹を立てることも多いと思います。逆に、理解が拡がって、多くの人が関心を持って応援してくれるようになると、これまでの活動のがんばりが認められてきたなと勇気づけられます。

また、以前は、経理や会計、法務、広報、資金調達、イベント管理、経営企画と全部自分でやっていたのに、分担できるようになって、自分がやりたいことができるようになったなと思えたり、逆に今ひとりで全部やっていて、忙しすぎて、何のためにこの団体にいるかわからなくなっている人もいると思います。

今、この時を一生懸命に取り組んでいる時は、今やっていることは自分にプラスになっているのかな?とか、社会的な価値ある活動しているのかな?とか意味はあまり考えないですよね。目の前の状況に向き合うことで精いっぱいだと思います。その時の最善の選択肢を選んで活動することに集中しています。

なので、あの時なぜあの選択をしたんだろうとか、なぜ辞めてしまったのだろうとか、あの仕事の社会的な価値はなんだったんだろうとか、あの仕事は今の自分の何につながっているんだろうなどの、自分を成長させるもう一つの学びでもある「意味づけ」ができるのは、すごく時間が経ったあとで自分ひとりで気付くか、その時リアルタイムで第三者とのやり取りで気付くかの2つなんだろうなと思います。

そして、その時リアルタイムに第三者とのやり取りで「意味づけ」をしながら進むことができる人は、成長が早くていろんなことができるようになるでしょうし、時間をかけて自分で気付く人は時間をかけた分いろんな人の気持ちによりそえる「やさしい」人になれるでしょう。世の中にはどっちの人も大事なので、いいも悪いもありません。

時間をかけて自分ひとりで気付く人は、気付くまでの時間がすごくつらいんですよね。まわりの人はどんどん成長していくけど、自分ひとり停滞している感じがする。何やってんだろうとやさぐれてしまったり、停滞感を避けるためにしょうもないことをしてしまったりするんですよね。

でも、そんな停滞感を感じている時でも、少しづつなんですけど成長しています。少しすぎたり、自分に精神的な余裕がないとそれが見えないんですよね。なので、おすすめなのは、信頼できる第三者と話すことです。

信頼できる第三者って誰やねんと思うかもしれませんが、否定せずあなたの話を聞いてくれて、あなたの小さな成長に気づかせてくれる人ですかね。そういう人と話していると、ああこのペースでいいんだなとか、結構自分がんばっているなと、感じることができて、安心できます。この安心感が自分の今の活動の原動力につながると思います。

こうして苦労して自分を成長させてきた人がもつ「やさしさ」は、研修、セミナーにいくら参加しても得られないし、youtubeをいくら見ても理解できません。自分でじぶんなりの「やさしさ」を得るしかないのですが、それが現代に一番もとめられているものだと思います。

自分がやったことの価値に気付くのは時間がかかるというお話でした。

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