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18年ぶりのことを再開したら、自分も周りもやさしくなっていた~デビュー→活動停止→再開の歴史と大型バイクのサブスクの話~

2023/7/12に18年ぶりに大型バイクのリターンライダーとなりました。

20歳の時に中型二輪免許を取り、その2年後くらいだったかと思うのですが、教習所で大型二輪免許がとれるようになったのを機に大型二輪に乗るようになりました。それから就職・結婚・第一子の誕生までは乗り続けていたのですが、忙しくなってきて降りることにしました。

一番最初に乗ったのがスズキのバンディット250でした。軽い車体によく回る四気筒エンジン、教習車に似たような感じで運転しやすかったです。

SUZUKIのWebサイトから抜粋

次に大型バイク免許を取って、最初に乗った大型バイクが、ヤマハTRX850でした並列2気筒の850ccエンジンはトルクもあって、動きもやさしく、乗車姿勢も楽で、大型バイクではありましたが乗りやすかったです。岡山のTIサーキットの走行会にいったり、マフラーを交換したりといろいろ経験させてもらった思い出のバイクです。

社会人になって初めての新車を48回ローンで買ったのは、DUCATIのSS900でした。L型2気筒で、前傾のキツイ乗車姿勢、高回転まで回るエンジン、ノーマルマフラーなのにいかつい排気音、レースでも使用されている乾式クラッチが装備されていて停車時にはシャラシャラ鳴り所有感は高かったのですがその代わりにクラッチレバーは激重でした。乗りやすいとは思ったことはないですが、バイクに乗っている感を一番感じました。

これで社会人初めての夏休み北海道一周をしたのが一生の思い出です。

48回ローンの意味を知らず能天気な納車直後の写真
茨城県大洗港から苫小牧に行くフェリーに乗る前のすがた
北海道では各地のユースホステルに泊まりながら一周していました。

そして、DUCATIのあまりにもスパルタンで乗るのがしんどかった反動で次に乗ったのがBMW縦型4気筒のK1200RSでした。1200ccの初のリッターバイクでトルク・馬力ともに人生最強のバイクでした。京都の実家までの高速道路がとても楽で、雨が降っていても走っていると濡れないですし、台風の時に帰省した時がありましたが強風でもびくともしない恐ろしいツーリングバイクでした。が、車重が300kgを超える超重いバイクで何度も立ちごけしそうなヒヤヒヤがありました。

「本当に千葉からきたんか?」と呆れ顔の当時の父と母

そして18年の月日を経て、リターンバイクに選んだのはYAMAHA BOLTです。940ccのクルーザータイプ(今はアメリカンとは言わないみたいです)のバイクにしました。排ガス規制で今年生産終了しています。

BOLTは空冷2気筒SOHC60度V型(変な呪文みたいですが)エンジンです。やはりDUCATIで体感した空冷エンジンの音や鼓動が忘れられなかったのと、もう少し気軽に乗りたいという気持ちなど、歳をとった今かっこいいと思ったのがこのバイクでした。

今回は48回ローンや一括払いなど無茶はせず、大型バイクのサブスクのミーライド(ME:RIDE)で使用しています。

以前からいつかはまた乗りたいなーと思っていましたが、大型バイクとなると購入するのにも結構なお金がかかります。任意保険や定期的な整備費、オイル代、車検代などなど維持費などなかなか気が重いのですが、それらがサブスクとして月々の費用にふくまれています。

けっきょく割高の月払いでしょ?そう思うかもしれません。が、乗らなくなったら返却することができますし、最低4ヶ月乗れば、別のバイクに乗り換えることもできるのが大きな特徴です。

また忙しくなって乗れなくなってしまうかもしれない。やっぱり別のバイクがいいと思うかもしれない。心理的なこうした抵抗もサブスクだと軽減できます。大型バイクを定期的にお試しなんてことは昔は夢のような話です。

ミーライド(ME:RIDE)のサイトで注文すると書類の準備・点検・整備・車検などが4週間程あって、最寄りの提携の店舗で受け取ることができます。私の場合は葛西にあるバイクショップが最寄りでした。

Webサイトで簡単に手続きがすんだので忘れていたのですが、受け渡し前日になって「18年のブランクでいきなり大型バイク大丈夫か?」「250kg超えの車体取り回しできるか?」「エンストしたらパニックにならないか?」「ニュートラル入れられるか?」「クラッチを握り続ける握力は今の自分にあるか?」「久々のフルフェイスのヘルメットで熱中症にならないか?」「振動で手がしびれて運転できないとかならないか?」

と急に不安になり、かなり緊張の面持ちでお店にいきました。

そんな緊張をよそに店員さんは一通りの説明やキズのチェックをテキパキ進めていきます。

「大型バイクは初めてですか?」

「いえ、過去に乗っていました」

「じゃあ大丈夫ですね!」

「18年ぶりなんで不安です」

「ははは!(笑ってスルー)」

「では準備できました!安全運転で楽しんでくださいね。本日はありがとうございました~」

とお店の前に、いかつい重低音でエンジンがかかっているBOLTと私だけになりました。

帰るためにはいきなりお店の前でUターンをしないといけないのですが、18年ぶりの最初のアクションがUターンとは・・・と思いながら、回転数高めかつクラッチにぎりめという教習所時代を思い出すぎこちなさでゆっくりと発進させました。

以前に乗っていたバイクは2000年のものでした。このBOLTのは2014年モデルなので14年進化したものです。発進してすぐに乗りやいと感じました ブレーキもサスペンションもエンジンも進化しているのがわかりました。昔の大型バイクはスピードは出るけどブレーキの効きがあまかったり、低速の時にとても不安定になったり、サスペンションが硬すぎたり、クラッチが重すぎて渋滞にはまると握力がなくなるど結構緊張を強いられる場面があって、それが脳裏にこびりついていましたが、そんなのは杞憂でした。

また、昔の私だったら車よりも絶対早く走らなくてはいけないとか、スクーターに抜かれてはいけないとか、赤信号になったらすり抜けて一番前に陣取らなくてはといった、へんな妄想がありました。

18年たった今は、乗れた嬉しさがとてもあって、制限速度範囲内でも楽しいし、スクーターにもばんばん抜かれてもなんとも思わなかったです。すり抜けしようとも思いませんし、車といっしょのペースでスムーズに走行できたのです。

以前のように高級外車からあおられたり、トラックやバスに幅寄せされることもありませんでした。

18年前には信じられないのですが、ETCもついているので(バイクで料金所でお金払うのはまじしんどいんです・・・)、安全運転でいろいろなところにいけたらいいなと思っています。

なんか、自分も周りもやさしくなったのかな?と感じたリターンライダー1日目でした。

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