NPOではたらいていると意見を求められるので練習しておこう

このnoteはstand.fmで公開されている「NPOではたらくをアップデートする」で公開した内容を文字にしたものです。企業からNPOに転職することを検討している人や、今NPOで働いている人を応援する音声配信です。

社会派ブロガーのちきりんのVoicyを聞いていて、3/21の配信、「意見」と「反応」の違いはわかるでしょうか。これが理解できないと、発信者としては成功できないです。を聞いたんです。ちきりんが「意見」と「反応」は違うというお話をされていました。

詳細はちきりんの音声配信を聞いて頂きたいのですが、きちんと自分の意見を言うことって、NPOではたらく人はお仕事として求められることもあり、特に重要なので、今回お話したいなと思います。

日々おこるいろいろな事件やニュースの中で、NPOで働いている分野に関わることがあったりしますよね。例えば、子どもの虐待死の事件だったり、コロナ禍で女性の自殺が増えているとか、政治家の女性蔑視発言のニュースなどです。

そうした時に「反応」というと、「胸がしめつけられます」というメッセージとともに紹介しているニュースをFacebookでシェアしたり、「女性蔑視発言する高齢者が責任者になっているオリンピックまじいらん」とかをTwitterでコメントするとかそういうことが該当するのかなと思います。

こうした反応は、ああこの人はこの分野に関心があるんだなとか、今回の出来事について怒っているんだなと理解できる情報ですよね。SNSでつながりがある人や知人・友人のそうした好みや嫌がることを知ることはすごく大事なので反応する自体はいいことかなと個人的には思っています。

さらに、もう一歩踏み込んで「意見」をしてくれる人は、問題を見る視点がするどかったり、解決策を提案してくれたりとすごく大切ですよね。

意見する例をたとえ話でしていきたいのですが、たとえば、なぜ高齢者の男性が女性蔑視発言をしてしまいやすいのかについてだと、意見してくれる人は、この問題がなぜ起こったのかの情報提供をまずしてくれます。

SNSでつながりのある知人がしてくれた情報提供の例だと、女性と法律に関する歴史的な背景として、元最高裁判事の桜井龍子(さくらいりゅうこ)さんの記事を引用した上で、論点の提供をしてくれました。

戦後の、か弱い存在なので「保護」しないといけない対象としての女性が、
1986年の男女雇用機会均等法から、「男性と同じような働き方や考え方ができる女性は男性と平等に扱いましょう」という時代になり、そしてダイバーシティとして多様な価値観で意見をいったり行動する人を、積極的に活用しないといけない2015年の女性活躍推進法制定につながっている。女性蔑視発言をする高齢者はこの1986年にばりばり働いていた時期で、その価値観に大きな影響をうけているのだが、時代は既に2015年の女性活用推進法になってきているので、その古い価値観は既に社会では受け入れられなくて、今回問題視される結果になった。

みたいな感じです。その上で、今回の発言は、こうした法律に反した発言であり、発言者に関わる女性の人権が侵害されていることはあきらかである。
こうした蔑視発言については断固として反対しないといけない。と法的な解釈を言ってくれたり、この発言について何も言わない・言えない周りの人は、権力者に忖度し言えないわけだが、その忖度により、一瞬で国際的にも国内的にも信頼を失う結果になるので、人権意識に気付いていないことは、現代における大きなリスクと考えた方がよい。と現代企業が抱える炎上リスクについてもコメントしてくれます。

さらにつっこんで、企業の管理職研修とかで、セクハラ・パワハラなどのハラスメントに関する研修やLGBTに関する研修など多くされていて、管理職レベルでは知識として拡がっているが、無知な役員や上司への忖度していわないことで炎上してしまう。現場レベルでどんなに頑張ってもそれが無駄になってしまう危険性があるので、沈黙から指摘に組織力学を変える時期であり、それをするには形式的な研修だけでなく、行動に結びつける実践知にしていかなくてはいけないと、課題解決の方向性を言ってくれます。

そして、実践知として理解するには、ひとからではなく自分が人権について語ることがすごく重要なので、弁護士さんや人権意識に取り組むNPOの人をよんでケーススタディで、どう考えたらいいのかや、その考え方アウトですみたいなフラットに話せたり、練習できる場を提供する勉強会をします。
と、自分や自団体のアクションプランの紹介や、やっていることの告知につなげていきます。

このように、おきた事件について、特定の視点を持ってみた現状分析と、課題、そして課題をクリアする方向性の提案、そしてアクションプランについても、話されていると、ああ、すごくいい意見だなと感じますよね。

NPOで働くことは、特定の社会問題の解決を目指していることにつながっていますので、自分なりの意見を発信していくことは、すごく大事ですし、お仕事として意見を求められることもあります。なので、NPOで働いている人は特に、反応から一歩すすめて、意見する練習を日常でしておくことが重要となるのです。

意見するのって日々の練習が必要なんですよね。この練習方法としてnoteなどのブログで、自分の関心があることについて意見していくのがいいのかなと思っています。

告知になるのですが、私はnoteで仕事に役立つnoteを継続する方法というマガジンをしております。もし、こうした意見を言う練習のためにnoteを継続して書きたいと思った方は、読んでみてください。

◆◆お知らせ◆◆

企業ではたらいているが、いつかはNPOではたらきたいと考えている人や、今NPOではたらいている人を応援するマガジンです。

NPOで働く人に役立つ本を紹介するマガジンをやっています!関心のある方はフォローをお願いします。

noteを定期的に書きます!といざ宣言しても書けなくなってしまうことありますよね。私も同じでした。でも、ある時を境にnoteを継続して書くことが苦痛ではなくなってきて、むしろ書かない方が気持ちわるくなりました。2年で100本以上記事を書いてきたのですが、こうしたモードになると案外簡単に続けることができます。note依存症(笑)になるためのコツや考え方をマガジンでお伝えしていきます。

企業からNPOに転職したい人にオススメの求人と団体の魅力を解説したマガジンもやっています。こちらも是非!


記事を読んでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。おかげさまで毎回楽しく制作しております。皆さんからの応援があるとさらに励みになりますので、サポートお願いいたします!!