人に変わってもらいたいと思った時、あなたはどこに立ってますか?
このnoteはstand.fmで公開されている「NPOではたらくをアップデートする」で公開した内容を文字にしたものです。企業からNPOに転職することを検討している人や、今NPOで働いている人を応援する音声配信です。
人に変わってもらいたいと思った時、あなたはどこに立ってますか?
私のサムネイル画像にも出しているのですが、我が家ではラブラドールを飼っています。東日本盲導犬協会のキャリアチェンジ犬という、盲導犬になる
途中の試験でおちちゃった子を、家庭犬として育ています。すごくおとなくて、かしこい子なんですけど、それでも散歩の時に、気に入らないことがあると動かなくなることがあるんですね。いくら言葉かけをしても動かない時はやむなく引っ張るのですけど、その時は、犬の前に立って、進行方向に向かって引っ張るんです。そうすると、犬の方も仕方ないなと諦めて動くわけなんですけど、諦めるまでは引っ張り合いになるんです。双方とも逆に引っ張り合うので結構力が必要です。
ちょうど今朝、そういう状況になって、困ったなーと言っていたら、高校生の息子が、こういうんです。
「そうなったら、横に立って、声をかけたらいいんだよ」
と、そんなわけあるかいと思ったのですが、言われた通りに、引っ張っている犬の横に立って、いくよと声をかけたら、歩き始めました。これにはびっくりして、何度か同じようにやっていたのですけど、あるとき、横に立って、声をかけても動かない時があったんですね。それで、ちょっと引っ張るしかないかなと思っても、横にいるので前には引っ張れないので、横方向に少し引くと、犬は諦めて歩き始めました。以前やっていた、犬の前に立って、引っ張る時と比べるととても弱い力で動き始めました。今までの前から引っ張っていた苦労はなんだったんだろうと思うくらいです。
犬と人を例えるのがよいかわかりませんが、人を変えたいと思った時、前に立って、リードして、引っ張り上げるのはそうとう力がいりますが、横に立って、声掛けをして、少し動くきっかけをあげれば人も動くのかなと思いました。
「人を変えようと思っても難しい、まずは自分からかわろう」ってよく言いますよね。この言葉、確かにそうなんだけど、仕事の場面では、理解できないわと思っていたんです。でも、変えたい人に接する自分の立ち位置を変えようということなんだなと理解しました。
こうしたきっかけをくれた愛犬と息子に感謝です。
人に変わってもらいたいと思った時、あなたはどこに立ってますか?というお話でした。
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