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なんかいい話を、一方的にお話して、相手から反応がなかったとしてもふんわり会話を終える大切さ

最近、NPOやファンドレイジングとはこれまであまり関係がなかった人たちとお話する機会が増えてきました。先方からすると、NPOのことを知っている人とか、寄付集めについて知っている人みたいな感じで私のことを認識している状況です。

この状況は結構責任重大だなと個人的に思います。というのも、その人のNPO観や寄付集め観が、私のお話することで決まってしまうかもしれないからです。初めて知ったことや「へぇーそうなんだ!」と思ったことは印象に残るということはよくあることです。

かといって、NPOのなりたちから丁寧に話す程時間があるわけではないので、その時のお話の中で「なんかいい話」をしなければいけません。

なんかいい話・・・ざっくりしているが、難しいことです。ここで、何も言わないでいると、次の機会がなかったり、次から話半分で聞かれてしまったりになってしまうので、にこにこしてうなずきながら傾聴しているだけではだめなのです。

集中して、場でやりとりされている話を聞き、そこに引っかかりそうな話は何かを考えつつ、すきまを見つけて発言する。

こうしたしんどい作業なのですが、NPOに関することを初めて聞く人は、それまでの経験や情報がないので、対話にならないことが多いです。「へー、そんな世界なんだ」と思って終わる。何かいいたいけど、言葉にならない、こんな人もいます。

この、対話にならずいいっぱなしになる状況は、話し手からすると結構メンタル的にきつくて、「今回反応悪かったな・・・」と思ってがっくりくることが多いです。

しかし、その後に「この前はとてもいいお話を聞いたので、一緒に仕事がしたいと思いました」とくることがあって、そこから「なんかいい話を、一方的にお話して、相手から反応がなかったとしてもふんわり会話を終える大切さ」を知りました。

これはNPOの寄付集めの際の広報時のメッセージにも通じるなと思います。「こんなことに困っている人がいるので、私達はこんな活動をしているから、寄付をください!」と直接的に行動をお願いするお話ももちろん必要なのですが、「この前、こんなふうに困っている人がいて、自分ではなんともならなかったんで、地元のスーパーの店長にぽろっと話したら、店長がこんなことしてくれて、そのおかげでその人よくなったんですよ」という話をしておくと、反応は「へー、そうなんですねー、そんなこともあるんですね」と淡白な返事でも、日常的に人の善意が周囲にある活動をしている人なんだなと思ってもらえます。

そうした話の積み重ねで寄付や何かしらの応援につながることは多いのではないでしょうか。


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