rakugaki_49「オマケが主役か?あくまでオマケか?」
rakugaki_43で持っているガチャガチャ(カプセルトイ)の一部をご紹介させていただいたのですが、そのときに載せようとした中に、あれっ、これ違うじゃんといったものがありました。
それがいわゆる「食玩」だったり「ペットボトルのオマケ」だったりします。
オマケですがガチャガチャの商品と見分けがつかなかったりするんです。
今回は食品のサブ的なオマケが実は主役級の魅力があることをお伝えできればと思います。
1)「懐かしテレビキャラ」
こちらはファミリーマート限定のペットボトルのオマケです。
NHK教育テレビ放送開始50周年(2009年1月)を記念した企画だったみたいです。
左上・・・「はたらくおじさん」(1961-1982年放送)
タンちゃんと犬のペロくんが、働く人たちの話を聞きながら、社会の仕組みを学ぶ学校教育番組でした。
右上・・・「ひょっこりひょうたん島」(1964-1969年放送)
火山の噴火によって海をさすらうことになった「ひょうたん島」のゆかいな住人たちの冒険ストーリーでした。
左下・・・「できるかな」(1970-1990年放送)
身近にあるものを使ったアイデア工作番組。ノッポさんとゴン太くんのユーモラスなやりとりが人気でした。
中下・・・「にこにこぶん」(1982-1992年放送)
「にこにこ島」を舞台に、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3匹が繰り広げるゆかいな友情の物語でした。
右下・・・「おーい!はに丸」(1983-1989年放送)
3才児を対象とした「ことば」の教育番組。日本語を歌や踊りをまじえて、わかりやすく紹介しました。
私が実際に見たことがあるのは「はたらくおじさん」と「できるかな」でしょうか。
でも「ひょっこりひょうたん島」なんかは、実際に見たことがなくても誰もが知っている番組ではないでしょうか。
2)「旭山動物園どうぶつフィギュア」
こちらもファミリーマート限定のペットボトルのオマケです。
<エゾヒグマ>
■ヒグマの将来は決して明るいものではなく、生息域の縮小と環境の悪化、過剰な捕殺が北海道を含めヒグマの衰退を招いています。
それでは、どうしたらヒグマと人が共生をはかれるのでしょうか。
まず、「人身被害」を防ぐために、人間の存在と食べ物を結びつける学習をヒグマに刺せないことが重要です。
一人一人の意識改革より、ヒグマのいる北海道を未来に残すことが出来るのです。
■旭山動物園の“もうじゅう館”にはクマゾウ(オス)とトンコ(メス)の2頭のヒグマがいます。
木登りが得意で遊び好きのトンコは木に吊るしてあるリンゴを登って食べたり、ガラス越しの来園者に向かって大迫力のビンタをしたりします。
体重が重いため木登りが不得意なクマゾウは、山では決して出会いたくないと思わせる迫力と風格があります。
旭山動物園では、ヒグマの繁殖時期の5月~6月の間トンコとクマゾウを一緒に出しています。
繁殖に成功すれば、赤ちゃんを見ることができるかもしれません。
※2006年6月時点
■追記
クマゾウは2014年に老衰で亡くなったようです。
令和4年(2022年)の春オープン予定の「(仮称)えぞひぐま館」が現在工事中で、旭山動物園では約9年ぶりとなる大型施設の建設となるそうですよ。
<キングペンギン>
■コウテイペンギンに次ぐ大型のペンギンで、別名をオウサマペンギンとも言います。
首と胸にオレンジ色の部分があるのが特徴です。
■旭山動物園ではキング、ジェンツー、フンボルト、イワトビの4種類のペンギンを飼育しています。
もぐもぐタイム(給食の時間)では、スキューバダイビングによる水中給餌、雪が積もる12月~3月にはエサを求めて集団で移動するという習性を生かした大人気のキングペンギンの散歩が見られます。
また、視界360度の水中能力を見ることができます。
※2006年6月時点
■追記
昨年の8月29日には、今年3羽目のキングペンギンが生まれたそうですよ。
<アザラシ(ゴマフアザラシ)>
■ベーリング海・チュコート海・ビョートル大帝湾など北方の海に生息し、北海道沿岸には流氷と共にやってきます。
■旭山動物園の“あざらし館”ではアザラシの野生状況を再現するためアザラシのほかにウミネコなども飼育しています。
館内には、アザラシの特徴的な泳ぎを間近で観察できる水深6mの大水槽と水路でつながっている太さ1.5mの「マリンウェイ」(水中トンネル)や北海道内の魚類などを観察できる水槽、漁港をイメージした岸辺があります。
現在、旭山動物園では好奇心旺盛なカワイイ6頭のアザラシを観察することができます。
※2006年6月時点
<ホッキョクグマ>
■ホッキョクグマは唯一の海棲のクマで、他種のヒグマなどに比べて体が長く、水中での活動に適した流線型をしています。
また、足裏の肉球のすき間にも長い毛があって、低温から足をまもり、氷の上を動きやすくしています。
■旭山動物園の“ほっきょくぐま館”には2ヶ所の放飼場があります。
コユキ(メス)とハッピー(メス)がいる檻のない放飼場には、ホッキョクグマに襲われるアザラシの目線で見ることができるカプセルがあります。
巨大プールにはイワン(オス)とルル(メス)がいて、水中で体毛がゆらゆら流れる優雅な泳ぎと大迫力のダイビングが観察できます。
ホッキョクグマにはガラス越しに見える観客の頭が水面を上下するように見えるため、気になって勢いよく観客に向かってジャンプしてきます。
その行動には誰もが驚くのではないでしょうか。
※2006年6月時点
■追記
コユキ(メス)は2010年に国内最高齢のホッキョクグマとして亡くなっています。
イワン(オス)はとくしま動物園移動予定で、姫路市立動物園よりホクト(オス)が来園予定とのことです。
3)「タイムスリップグリコ 鉄人28号編」
タイムスリップグリコとは、2001~2005年に“なつかしい20世紀へタイムスリップ”をコンセプトに「大人向きグリコ」として発売した食玩シリーズです。
昭和30~40年代の乗り物や電化製品、キャラクター(鉄人28号など)、大阪万博をテーマに、フィギュアの造形企画製作で有名な株式会社海洋堂と企画制作した精密なフィギュアを封入したシリーズでした。
戦時中に、旧日本軍により開発された機械の兵士。
巨大ロボットの原点ともいえる鉄人28号を新たな魅力でフィギュア化しました。
可動ロボットの名作フィギュアを造りあげてきた山口勝久が、グリコのおもちゃサイズでそれを実現。
硬質なABS樹脂の外殻に、可動軸を軟質素材でうけとめる画期的な手法で、これまでにない可動領域と、鉄人ならではの重厚な質感を両立しています。
戦争が終わって10年、復興を果たさんとする日本で、戦争の遺物が今、蘇ろうとしている。
嵐の夜、左腕を求めて、南方の地より巨大砲弾で東京に飛来した鉄人。
月明かりの中、砲弾を割り、蠢き出す巨人のシルエットの不気味さをヴィネットしました。
操縦者であり「兄弟」でもある正太郎少年を手に乗せ、雲海を破って空を飛ぶ鉄人。
正太郎少年の手には鉄人を操縦する操縦機が握られています。
鉄人自体は善悪の判断をしない兵器であり、操縦機を手にしたものの意志でどうにでも動く・・・というのがこの物語の重要なキモになっています。
手前の屋根・電柱~鉄人対モンスター~遠景ビル街~月と、この大きさの中に何段階ものマルチ手法を駆使して広大な空間を凝縮した。
榎木ともひでヴィネット設計の極北。
日常風景の中に入り込んだ「非日常」をリアルに描き出した大パノラマです。
朝霧の街道を前進する漆黒のロボット、ブラックオックス。
その前に舞い降り、立ちはだかる鉄人。
あまりに有名なシーンを、凝縮したのがこのヴィネットです。
背後に見えるのは、レトロなデザインで記憶に残る、警視庁の旧庁舎です。
どこかレトロなビルや街灯をバックに立つ、大塚署長と正太郎少年。
上空には鉄人が・・・。
魚眼レンズで覗いたような効果をそのまま立体化したこのヴィネットは、映画のポスターやコミックの表紙にふさわしいイメージ画像を意識しています。
以上でオマケの一部をご紹介しましたが、単なるオマケから随分精巧になって単に「オマケ」と呼べない水準になっているのではないでしょうか?
まさに「オマケが主役」と呼んでも遜色のない出来だと思います。
この先、どんなに進化するのか楽しみですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?