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アクセサリー原案

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imaoriのストアで販売しているアクセサリーの原案です。 中にはアイデアだけで没案も含まれています。
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#デザイン

rakugaki_157「明日もさわやかに」

「朝顔」はひまわりと同じく夏を代表する花として、昔から広く日本人に親しまれてきました。 そのルーツは奈良時代に中国から渡来してきたと言われています。 江戸時代には「朝顔」の優劣を競う品評会が行われるほど、観賞用として人気が出て品種改良が進みました。 現代でも夏休みの観察日記など、子供の頃から馴染み深い花として知られています。 和名の「朝顔」の語源は、早朝に開花して昼にはしぼんでしまうことから朝の美人の顔に例えられ、「朝の容花(あさのかおばな)」から「朝顔」になったという説が

rakugaki_149「風の花」

3月~5月に可愛らしい花の姿を見せるのがアネモネです。 赤色の花が代表格ですが、白、紫、青、ピンク、オレンジと、様々なカラーで春を彩ります。 アネモネという花の名前の由来はギリシャ語の「anemos」からきていて「風」という意味を持ちます。 春風が吹く頃に咲く花ということで、イギリスでは別名で「wind flower(風の花)」と呼ばれています。 神話や伝説が多いアネモネは、「風の花」に相応しい神話も残されています。 ギリシャ神話に出てくる西風の神、春風を運んでくるゼフュロス

rakugaki_140「ラッキーライラック」

「ライラック」は金木犀と同じくモクセイ科の植物で、春に花を咲かせます。 甘い香りが特徴でリラックス効果があると言われています。 フランスでは「リラ」という名前で呼ばれていることもあり、こちらの方がピンと来る方もいらっしゃると思います。 ちなみに花言葉は「友情」「謙虚」「青春の思い出」「純潔」です。 このライラック、花弁は通常4枚なのですが稀に花弁が5枚のものを見つけることができます。 この5枚の花弁をもつライラックを「ラッキーライラック」と呼び、幸運のシンボルとされています

rakugaki_122「満月と金木犀」

香りの強い花を咲かせる春の沈丁花、夏の梔子についで、三大香木の一つとしてされているのが秋の金木犀(キンモクセイ)です。 この強い香りが秋の訪れを告げるといわれています。 そしてこの香りが、邪気を払うとも金運が上がるとも言われています。 中国には金木犀について幾つかの伝説が残されています。 そのうちの一つに月の女神が地上に金木犀をもたらしたという話があります。 月には巨大な金木犀の木があり中秋の名月には満開に咲き誇るといいます。 満開に咲いた金木犀は地上から見上げると黄金に

rakugaki_112「アメノカガミノフネ」

みなさんは「ガガイモ」をご存じでしょうか? 夏に花を咲かせ秋に実を熟す「ガガイモ」は古名で「加々美(かがみ)」と呼ばれていました。 古名の「かがみ」に、実の形状が芋のようなことから「カガミイモ」→「ガガイモ」と呼ばれるようになったと言われています。 実はこのガガイモ、日本神話の古事記にも登場するんです。 大国主命(おおくにぬし)が国造りをはじめようとしたとき、天の羅摩(あめのかがみ)の舟に乗ってやって来た少名毘古那神(すくなびこなのかみ)と協力して日本の国造りが行なわれたと

rakugaki_102「あなただけを見つめる」

ギリシャ神話に出てくる水の精クリュティエは太陽神アポロンに恋します。しかしその恋は片思いでした。 それでも諦めきれないクリュティエは、毎日アポロンが東から西に空を駆け抜けていく姿を見つめ続けました。 ついには足から根が生えひまわりへと姿を変えてしまいました。 英語で太陽は「sun」、ひまわりは「sunflower」なので、まさに神話通り太陽と共に生きる花ですね。 そして、クリュティエのこの強い想いから「あなただけを見つめる」がひまわりの花言葉となりました。 この神話をイ

rakugaki_46「ウインターシーズンに向けて」

「twin triangle」というアクセサリーに用いるために仕入れたチェック柄の生地の中に、深く濃い緑と青と黒のチェック柄がありました。 そのチェック柄は「ブラックウォッチ」という名称のタータンチェック柄の一つでした。 ブラックウォッチと言葉だけ聞けば、「黒い時計」?ってなりますよね。 1688年のイングランドで起こった名誉革命の反革命勢力の通称であるジャコバイトの動向を監視するハイランダー兵の独立グループがブラックウォッチ柄を使用していたため、“黒い見張り番”とあだ

rakugaki_32「checkからはじめる」

布で魅せるアクセサリー作品は「velvet ribbon」「patchwork」に続いてなのですが、柄が主張するようなものがいいなと思いつきました。 一番に思いついたのが王道の柄、「チェック」です。 チェック柄といえば、真っ先に浮かぶブランドはBurberrry(バーバリー)です。 バーバリーは1856年に創立された、言わずと知れたイギリスの老舗ファッション・ブランドです。 因みにバーバリーがあまりに有名でバーバリーチェックと商標登録された、キャメル地に黒・白・赤のラインで

rakugaki_17「パッチワーク」

前回のハニカム同様、こちらも自然にすらっと描けました。 「パッチワーク」って、つぎはぎの組み合わせ次第で可愛くもなるしカジュアルにもなるし、和風にも洋風にもなります。 めちゃくちゃ自由度が高い分、センスが問われる恐ろしいデザインとも言えます。 あっ、自分で首締めちゃいました(笑) 描いたデザインは、ボタンとファスナーがアクセントになります。 アクセントとなる部分がカジュアルなので、ベースのパッチワークは落ち着いた和柄で、和+カジュアルで和モダンになるようにまとめまし

rakugaki_16「ミツバチとハチミツ」

母が愛用していた「ハチミツ」のお店。 いろんな花から採ったハチミツが、そこそこいいお値段で売られていました。 その店先には蜂の巣が置かれていて、周囲を蜂が飛び回っているというデンジャラスゾーンでした。 店の中に入るまでが、本当に勇気がいりました。 そう言えばミツバチが減っていて、ハチミツの入手が困難になるとか随分前に聞いたような気がします。 2000年代に入って在来種のミツバチに、致命的な伝染病による被害は実際にあったそうですが、不幸中の幸いなことに、在来種のハチの

rakugaki_7「コメットさ〜ん!」

よく、星のアクセサリーってありますよね。 星の中でも一番馴染みのある月や特徴のある環を持つ土星とか、赤褐色の火星に美しい水の星、地球とかみたいに。 星そのものが美しいのでモチーフにしやすく、どうにも作り尽くされた感があって、難しいとは認識していました。 しかし、やっぱり宇宙への憧れとかもありますし、存在だけでも神秘的で綺麗で何とか違う角度からアプローチして、オリジナリティがあるものを作れないものかなぁと。 ネーミングは彗星(コメット)ですが、彗星だけではなく宇宙に関連

rakugaki_6「良い花はあとから」

なかなかアイデアが浮かばず、ただただスケッチブックの前で唸っている私に奥さんが助け舟を出してくれました。 「縁起が良さそうなことわざから、ヒントを得てみるとか」。 なるほど、そういうアイデアの出し方もあるよね。 奥さんが、使えそうな「ことわざ」をいくつかピックアップしてくれました。 そのうちの中で、一番具現化しやすかったのが「良い花はあとから」です。 早くから咲き誇る花より、あとから咲く花のほうが美しいという意味。 立派で充実したものは、時間を充分かけてあとからでき

rakugaki_4「てるてる坊主、かく語りき」

前回のブログrakugaki_3の最後に、娘からの連想で出てきた「てるてる坊主」。 「てるてる坊主、てる坊主、あ~した天気にしておくれ~♪」 そう、当時娘が熱心に作っていた、晴れ乞いのための日本の伝承手作りアイテム。 まさに元祖ハンドメイド・アイテムと言えるのが「てるてる坊主」です。 一説によると、中国から江戸時代に渡来してきた風習だとか。 次の日に晴れて欲しいときに、軒先などに吊り下げると「次の日が晴れる」というラッキー・アイテムです。 これだ!と思いました。 奥さんに「