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マスクが隠すもの

数年のコロナ対策によってマスク着用に慣れ親しんだ生活がある。
マスク着用は、2023年3月から基本的には個人の判断に委ねられることになり、着用協力はお願いできても強制はできないことになった、と思う。

季節に合わせて外を歩くときはマスクを外している人も多くなったが、電車の中や施設の中など、人が集まるところでは着用している人は多い。

慣れ親しんだ「マスク着用」がもたらしたものはいろいろある。
表情がわからないことで、非言語要素が普段のコミュニケーションに与えている影響の大きさを感じることもあり、一方で見えている目の表情だけでも伝えられるメッセージはあるということもわかった。

顔の大部分を隠すような大きなマスクは限られた職業の人のみ、と思っていた理解も変化した。
顔を隠したい理由も様々ある。
顔が特定されないことで自分を守れる、ような気がする、安心材料。
恥ずかしくて、もう外せない。
多少手を抜いた化粧でも誤魔化せる、など。

笑顔のポイントは口角と言われる。口元の印象はその人の印象でもあり、やりとりを交わすうえで大事なことを改めて理解した。

コロナ対策で始まったマスク着用が意味するものは時間の経過とともに変わり、違う意味での影響が浸透している。

個人の判断に委ねられる時代だからこそ、人とのやりとりで果たす非言語の影響に心したいと思う。

外してもいい、と思えるところでは、堂々と外して会話をしたい。



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