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人の、心と体と魂と

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ヒトの身体(からだ)と思考(あたま)と感情(こころ)について、あるいはそれ以外の何かについて、少しずつわかってきたことを、少しずつ書き重ねています。
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2021年9月の記事一覧

1ヵ月、瞑想の最後に「幸せとは」と問い続けると

朝、オンラインでヨガと瞑想。それが習慣になってくると、起きたら食べる、だった以前の習慣が信じがたくなってくる。習慣って、そういうものなのかな。 約30分のヨガと瞑想は、こんな感じだ。まず、その日の身体の状態をチェックする。街をパトロールするお巡りさんみたいに、意識で全身を巡回する。それから、眠っている間に留まったエネルギーを、ヨガのポーズで全身に巡らせていく。過去や未来やどこでもない場所を漂いつづける心が、呼吸とともに「いまここ」にある身体とつながる。そうして、静かに目を閉

坐禅と俳句 ~「いま、ここ」にある光

はじめて、オンライン座禅会に参加した。 お寺の匂い、床と座布団の感触、外のような中のような曖昧な空間、お坊さんの背筋や声、どこからか集まった名前も知らない人たち。昔は、そういうしつらえの中に身を置くことも、「坐禅」の一部だと思っていた。 でも、オンラインはオンラインで、空間は離れていても、お坊さんと自分だけ、他に何も気にすることがなく、それなりの良さがあった。 坐禅。「いま、ここ」にしかない身体と、「いま、ここ」ではない時間と空間をさまよう心。その心を「いま、ここ」にと

左手に人の物差しを、右手に自分の物差しを ー「居るのはつらいよ」を読んで

東畑開人さんの『居るのはつらいよ ―― ケアとセラピーについての覚書』を読み終えた。学術書と、小説と、ノンフィクションと、エンタメ。それらが混然一体となった世界に、ページを開いてすぐに惹きこまれた。 この本を読んでいる1週間ほどは、生活が少し楽しくなった。テーマは深刻だけれど、何度か声をだして笑ってしまった。 著者は、京大で臨床心理学の博士号を取得して、研究より臨床だ!と沖縄の精神科デイケアに飛び込む。そこで「カウンセリング7割、デイケア10割」の日々を過ごした4年間の物

自分のスピリットに触れる

その時は自分でも理解できなかったけれど、後になってその意味が少しずつわかってくる、ことはよくある。 もう10年近く前だけれど、「ここままじゃいけない」と思いながら、ずるずると続けていた仕事を、ある時ぱっと辞めた。後になって、その時のことを、なぜ?と聞かれると、 たぶん、坐禅をしていたからだと思う と答えていた。 感覚的にはそうなのだけれど、でも、説明はできなかった。聞いた方も「ふーん」という感じになる。 でも最近、ほんの少し、その訳がわかりかけている気がする。 坐

なぜ有機野菜をつくると、免疫力が上がるのか ~畑と腸のおいしい関係

1年前から、貸農園で有機・無農薬の野菜をつくっている。それが身体に良いことは、想像もしていたし、実感もしている。でも、なぜなのか。そこには「安心・安全の野菜を食べている」という以上のものがあると身体では感じるのだけど、すべての理屈がわかっているわけではない。その一つを今日、知ることができた。野菜をつくることは、免疫力を上げるのに最強の方法ともいえる、という話。 以下は、野菜づくりと並行して参加しているヨガの特別講座で、自然ごはん&食養料理インストラクター/調理師の中村祥子さ