2019:「最後の20代開幕」

2019年8月6日17:40をもって29歳となりました。暖かいお祝いのお言葉を頂いた皆様本当にありがとうございます。改めて生きててよかったです。

毎年非常に暑い上に、日本中が荘厳な雰囲気となる日である8月6日。

「広島」には3年前に友人と旅行に行きまして、その際に平和記念公園と資料館にも伺いました。

戦争が生む無惨な光景、当時の方々の悲惨な経験。終戦から45年後の平成2年という平和が日常化した時代に生まれた自分は、本・映像・語り部の方々による伝聞など何かしらのメディアを通じてしか身体にその重大さを落とし込むことができません。

原爆投下から74年経った2019年。今年NHKを中心に各局で放送されている当時のドキュメントは、例年にもましてハードで生臭く怖い内容を取り扱っている気がします。やはりそれは戦争当事者が高齢になっていることが一つの理由でもあるわけでしょう。

※祖母が当時5歳で今年79歳。当時の大人は単純計算で90代。

最も重要な「風化しない・させない」ための現代の努力は、いかに具体的に真実を伝えるか。若干の差異こそあれ、それを愚直に行い我々の世代に伝えてくださる方々には頭が下がる思いです。

戦争を経験した身近な存在である祖父母についても、祖父は父方・母方共に亡くなってしまい、鮮明に聞けるのは生きている祖母の言葉です。父方の祖母は地元の兵庫県養父市で懸命に日々を生きていた話を語ってくれ、母方の祖母は満州にいた時期で父親と大陸で生き別れるなど、戦後を含めても非常に苦しい経験をしていた話をしてくれました。

ちなみに、亡くなった父は広島の原爆投下直後のシーンが見れない人でした。彼は1960年生まれで、戦後生まれなのですがとことん「原爆」といったものが尋常でないレベルで苦手でした。あの焦土と化した広島のシーンがニュースに一瞬でも映ると、布団をかぶって震えるという行動を取るくらいに苦手でした。

自分が戦争というものを意識したのは、自身の誕生日もそうですがゲーム作品『メタルギア』シリーズの存在が大きかったかもしれません。複数の作品が出ており、舞台は1960年代〜現代までの戦争世界が舞台の作品なのですが、全作品を通じて「反戦反核」のメッセージが込められています。

その中で、同作品のテーマに「MEME(ミーム)」というキーワードがあります。

MEME・・・イギリスの生物学者リチャード・ドーキンスが、1976年に出した著書「The Selfish Gene(利己的な遺伝子)」の中で作り出した造語。生物学的な遺伝子情報(GENE:ジーン)に対して、文化を形成する情報の単位として提唱されています。(例:会話、文献、制作物など)

「生まれてきた人間は何をすべきで、何を後世に託すのか」という「MEME」の継承がシナリオの根底にあると原作者の小島秀夫監督が語っていますが、今思い返してみますと現代にすごく刺さっているテーマだなと。

戦争体験という「MEME」を伝えてくれる存在の方々の時間はそこまで残っていないわけです。今現在の受け手である自分たちの世代が、次の世代に戦争体験のバトンをどう渡せるのか。今はその時代なんでしょうね。

一瞬そんなに若くないと感じる時がある

話変わりましてこの夏の時期になると甲子園がありますね。一昨年くらいから高校球児を見てて思うこと。

それは、ほぼ10歳年が違うということ。

結構ゾッとしております。

逆に好きなサッカーを見てると、いまや日本の大エースとなった大迫勇也選手(所属:ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)、ベルギー代表の10番エデン・アザール(所属:レアル・マドリード/スペイン)が同い年なんですが逆にこっちは同世代とは思えない時があったり。久保建英選手(所属:レアル・マドリード/スペイン)なんか干支がほぼ一回り違うのにあんなに大人ですからね。

スポーツって30歳くらいがベテラン・中堅の領域になるので他の職種よりもプラス10年くらい大人に見えるのかもしれません。サラリーマンの世界ではまだまだ若手の29歳です。

20代ラストイヤー突入前の振り返り

とりとめのない文章となりましたが、20代振り返ってみますと失敗や悔やまれることがたくさんありました。もちろん楽しいこともたくさんありましたが。

社会人7年目を迎える中で、広告という独特の世界をどっぷり生きた新卒から3年目くらいまでの労務状況がかなり酷かったせいか、身体に慢性的な不調がきております。

体重が学生時代に比べてプラス7kgほど増加し、3年前には初めて急性胃腸炎となり、今年は鼻の手術も致しました。記憶力も悪くなっており、自分が意図していない行動を無意識に取るなど、死線をさまよう機会がちょっと多すぎた気がするので、もう少し自分を大事にしていきたいですね・・・。

加えてかなりやっちゃいけない行動なんですが、客観的に同世代と今までの結果を比べてしまうんですね。仕事もなんか中途半端でこれといって結果を残せているわけでもなく、生き生きと活躍している同期なんかを見てしまうと猛烈な自己嫌悪に襲われることがあります。

良いことは続けて生き、悪いこと哀しいことは向き合いながらも20代に置いていけるように来たるべき30歳に向けて動いていこうと思います。

少し遺書チックな文章になってしまいましたがこのへんで。


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