「忘れる」という創造的技術

あなたは記憶力のいい人ですか？



こんにちは、小島です！



うちの妻は、
人から聞いた話をよく忘れます。



たとえば

「高校の修学旅行は
　九州だったんだよ」

なんて話をしたら、

「え～、すご～い！はじめて聞いた！」

なんてテンション高く
反応してくれるのですが、

・・・

私は話しながら、
（この話、５回目なんだけど・・・）
と思ってたりします。




人によっては、
事細かに物事を覚えている人もいるし、
妻みたいな人もいて、

一緒に暮らすうえでは正直、
どっちがいいかは分かりませんね^^



・・・と何だか、

忘れっぽいことに
否定的な始まりになってますが、


じつは今日、
お伝えしたいのではまるで逆。


忘れるって、
￣￣￣￣￣￣
健やかに、
￣￣￣￣￣
かつ創造的に生きる技術だよね、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

という称賛です。





「「「





高校生の時、
国語の先生がこんな逸話を
話してくれました。



あるところに、
ものすごく記憶力のいい男がいたそう。



記憶力がいいから、
すごく勉強ができるし、
尊敬され、

みんなにも
うらやましがられている。



けれど、
その男自身はあまり幸福ではなく、
むしろ日々、苦しんでいる。


なぜなら、

あまりにもあらゆることを、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
鮮明に記憶しすぎていたから。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



うれしいことだけでなく、
辛いことも一切忘れられなかったそう。


嫌な出来事を忘れられず、
しかもそうした記憶が
どんどん積み上がっていく人生。


想像したら、
ちょっと寒気がしますよね。





ちなみに、

その国語の先生は
禅宗のお坊さんでもあったので、

きっと「忘れる」ことの大切さを
生徒に教えようとしたのかもしれません。





「「「




何かを忘れるって、
いいことじゃないと思われています。


けれど、

私たちはすべてを
はっきり覚えていると、

しんどいです。



ですから、
適度にうまく忘れる必要があります。




しかも忘れるのは記憶ではなく、
記憶にべったり貼りついた

嫌な感情だけでいい。




それを思い出しても
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
平和でいられる、
￣￣￣￣￣￣￣￣
という状態を作るのが、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
忘れるという技術であり、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


別の言い方をすれば、
《手放す》という表現になります。

たとえば、

恋愛のお悩みで
「昔の恋人を忘れられない・・・」
というご相談をよくいただきます。

大人になるほど、
付き合いが長かったり、
結婚を意識した仲だったりして、

何年も思いが残ったまま、
なんてことはめずらしくない。

そんなとき、
忘れるために好きな人を探すとか、
仕事や趣味に没頭する、

なんて方法がよく言われますよね。

もちろん、
それは間違ってはいないのですが・・・、

「思い」は消えずに
潜在意識に残ったままなことが多く、

その状態だと
本当には忘れられていない。

目の前の異性と昔の恋愛を
比べてしまったり、

恋愛に臆病になったりで
スパッと現実を変えられないんですね。

「「「

そんなとき、
とても大事なのが、

ちゃんと「思い」に向き合うこと。

残っている思いから
目を逸らさずに、

しっかり見てあげる、
観察してあげる必要があるんです。

そのためにできることの一つは、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
感情を紙に吐き出すこと。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

くやしい、悲しい、さみしい、・・・
そんな思いを、

引きずっている思いを
洗いざらい、
一人でノートに書きなぐる。

すると、
どんどん「思い」は溶けていきます。

ちゃんと向き合うことで
わだかまりや葛藤は消える性質があるからです。

「過去や現在の心配ごとについて「記述する」ことで、気分や免疫システムが著しく改善する。」
（ストレス管理の権威　グレン・Ｒ・シラルディ博士）

人との約束などは、
忘れないほうが賢明ですが、

とっくに過ぎ去ったことへの
わだかまりや、後悔とか、

妨げにしかならない思いは
出来ればどんどん手放したい。





そのほうが、
潜在意識がクリアになって、

そのクリアになったスペースに
新しい現実が流れ込んできますよ。

よかったら試してみてくださいね。