見出し画像

【英語のハンデ】


お迎えの時に、久しぶりにお話した次男のクラスのママさんとのお話。

いつ日本に帰るの?という話から、あと2ヶ月なんてすぐね、もう少し滞在を延ばさないの?となり、色々考えたけど、夫の仕事も都合もあるし、息子たちは英語がまた上達していないから授業について行けていないし、やはり日本に帰って学ぶ方が良いと思うと伝えると。

そのママさん、それが良いと思う、と。そのママとパパは、東欧の国出身。息子さんが3歳の時にイギリスに来たのだけど、家では母国語を使っているからか、英語も母国語も思うようにうまく話せないのだとのこと。自分の思っていることを表現しようとしても、英語で2語ぐらい、母国語で1語ほどでしか伝えられなく、8歳という年齢にしてはちょっと物足りないと。それで、最近は、ロンドンで英語、母国語のSpeech therapyを受けているとのことでした。

他にも移住してきた家族がクラスにいるのですが、KUMONに通って算数と英語を必死でフォローし、あるいは先んじようとしています。

物心ついてからイギリスに移住してきて、英語が第二言語である子どもたちは、計り知れない負担を背負っていること、改めて知りました。そして、そのハンデが、いつ解消されるのか? いや、ハンデを引きずったまま義務教育を終えるのか? 私が見ている限りでは、ハンデを克服するには人並み以上の努力が要され、簡単なことではない。母国語が英語の子どもたちは、彼らが頑張っている間に、スイスイとたくさんの本を読んで先へ先へと行ってしまう。

実は、昨年後半、もう少し滞在を延ばせないかなという淡い期待を抱いて、ビザが取れるか調べてみたりしました。が、予定通りの帰国を決意したのは、冬休み前に成績表をもらった時。どれだけ頑張っても、英語のハンデが大きく、日本ではそれなりの成績を取っていても、こちらでは下から数える方が早い成績しか取れない。それはつまり、英語が出来ないことによって、学べないことが多いということを示しているのです。英語を上達させたいという親のエゴで滞在を延ばせば、その分、彼らは学ぶ機会を失うかもしれない。例え滞在を延ばせたとしても、数ヶ月。それなら、予定通り1年の滞在として、帰国して、息子たちは日本で教育を受ける方がいい、と。

でも、1年ここで学んだことは彼らにとって大きな経験となり、今後の人生にプラスになるよね、とママさんと話して。そうなることを期待して。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?