【長男の達成感】
夕方、夫が帰宅すると、リビングのソファーに寝転んでiPadのゲームに夢中になっていた長男が
「パパ〜? 今日のお昼、パスタ作ったよ〜」
と素っ気ない声で伝えた(思春期入り口なので会話が素っ気ない)。
え? 今日の一番の報告、それなの? と驚いた母。
そうか、長男にとっては、それは一大事だったのだな、と改めて気付きました。
始まりは昨日。お昼に「パスタ食べたい」と長男が言うので、「自分で作るなら良いわよ」と告げると、「どうやって作るの?」とやる気になった。「パスタ食べたい」というと「はい、はい」と二つ返事で作ってくれる夫がいないので、自分で作るしかないと悟ったか。ちなみに私は、昼ご飯は手間がかからないパンと決めている。
大きな鍋と小さな鍋二つにお湯を沸かす。大きな方はパスタをゆでるのでたっぷり、と伝えたら、鍋のふちギリギリ近くまで水を入れていた。
「あのね、これ、何をするためのお湯だかわかってるかな?」
「うん、パスタゆでる。」
「この量の水にパスタ入れたらどうなるの?」
「あ、多すぎた!」
と、おたまですくって減らす。
お湯が沸いたら、塩を入れてパスタ投入。パスタはあらかじめパスタリングで計っておいた。袋に書いてあるゆで時間9分をタイマーで計る。
その間に、パスタソース(既製品)を温める。長男が自分のお気に入りの一つだけパスタソースを取り出すので、「他の人のパスタソースはどうやって決めるの?」と問うと、「ママはどれ?」「おーい、(次男は)カルボナーラで良いの?」と聞き出した。
3つのソースをそれぞれ紙箱から取り出して、パックをお湯に入れる。気をつけないとお湯が飛び散る。
パスタがゆであがった。「どうやってお皿に盛るの?」というので、トングを使うことを教える。温まったソースの取り扱いはちょっと危ないので、母が手伝った。テーブルに運んで完成。
本日昼は、もうパンで勘弁して欲しいと思っていたら、「今日もパスタが良い」と長男。私は掃除の途中で手が貸せない。
すると今日は、一人で最初から始めた。次男も手伝い始めた様子。途中で「ママはどっちのソースにする?」と聞きに来たぐらいで、パスタがゆであがるまで二人で完遂。
ゆであがったパスタをお皿によそったところで、長男
「う〜ん、パスタ、ちょっと固いかな?」と。
一本かじってみると、中にまだ太目の芯が残っている。聴くと袋に書いてあった通り7分ゆでたと(昨日とは異なるパスタだった)。ちょっと少ないかなと、もう一度鍋に戻して1分ゆでた。
再びソースは母がお手伝い。お皿に盛って完成。
母は、「作ってもらったパスタは美味しいねえ」と喜んでいただきました。
そのお昼を挟んで、朝から夕方まで何時間もかけて自由研究のまとめをしたというのに、本日の達成感はパスタ作りで得ていたとは! 自分からやろうと思ったことをやり遂げる達成感は格別であること、改めて学んだ母でした。
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