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一緒に歌える日が、いつか来る

U国では、毎年3月に日本語弁論大会が開催されています。しかし、今年は、コロナウイルスの関係で延期となり、現時点では、9月開催の予定です。

弁論大会の際には、出場者の弁論が終わった後、それらの審査をする間に、アトラクションと呼ばれている時間があります。日本語を学習しているいろんな大学や機関から、希望者が歌やダンスなどを披露する時間です。

今年はわがTK大学からも参加しましょう、ということで学生に呼びかけ、有志が賛同してくれました。でも最近は出場してませんでしたし、第2外国語の学生たちはクラスを越えて知り合いというわけでもなく、あまり派手なアトラクションは難しいと考え、みんなで歌をうたうことにしました。春なので桜に関係する歌かな、と学生が言ったので、桜に関する歌を聴いてもらったのですが、なぜか、私が花ならこういうのもあるよ、とオマケで言った、「ハナミズキ」が人気があり、歌うことになりました。

授業で、歌詞の説明をして(これは難しいですね。)、みんなで一緒に歌いましたが、意外とみんな、歌うのが好きなのだとわかりました。

ピアノを弾ける学生がいたので、ピアノに合わせて斉唱というのを考えたのですが、練習してみると、みんな、そこまで上手じゃない・・・、ということが分かってきて、「じゃあ、曲を流して、それと一緒に歌う?」と提案すると、みんな安心したようでした。

そうして準備したアトラクションでしたが、3月はその機会がなくなってしまいました。3月半ばから大学が休校になり、地方出身の学生はそれぞれ地方に戻されていますので、みんなが顔を合わせられるのは、早くても9月になりそうです。そのときに無事、弁論大会が開催され、アトラクションにも参加でき、学生と一緒に「ハナミズキ」を歌う日を、心待ちにしています。

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