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古今東西甘々映画レビュー:第3回「フリントストーン:モダン石器時代」95点

カーボンニュートラルが叫ばれる昨今、国連の関係者は全員この映画を見直すべきだ。車は人力でCO2や産業廃棄物を一切出さないし、紙の代わりに石板を使用している。ペーパーレスだ。この人力自動車についてよく知らない人のために説明すると車の床に穴が空いており搭乗者全員で地面を蹴って走ると言う画期的な仕組みとなっている。

この映画はアメリカのテレビアニメが原作で日本では長い間「ほのぼのレイク」のCMキャラクターとして使用されていた。昭和生まれの人には馴染みはあるが印象がよろしくない。まあ北米でもラズベリー賞を受賞しているくらいなので興行収入も思わしくなかったのではなかろうか?

がしかし!この映画は究極のスルメ映画の1本と言えるのである。随所に散りばめられた駄洒落や石器時代の人々の暮らしのギミック、豪華俳優陣など見どころは多い。主演はアニメからそのまま出てきたとしか思えないジョン・グッドマンなのだが特筆すべきは周囲の登場人物で親友役のリック・モラニスは必見だ。殆どの映画で黒縁眼鏡をかけたドジを演じてきた彼だが(多分)今回は眼鏡なしの金髪で二枚目的な役回りだ。恐らく俳優として脂の乗っていた頃で得意技の右口角の上がり具合は絶好調だ。アップで鑑賞できるので堪能して欲しい。そして最もダンディでカッコよかった時代のカイル・マクラクランやまだ素人感溢れるフレッシュなハル・ベリーなど画面から目が離せない。しかも主人公の義母役でエリザベス・テイラーまで登場してしまう!

オープニングのスタッフクレジットでは制作総指揮としてスティーブン・スピルバーグがスティーブン・スピルロックとして表示されるがコレはイマイチ。だか安心してくれ!名前いじりで最高のネタを提供してくれるのはハル・ベリーでその役名がシャロン・ストーンなのだから!

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