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承認欲求のかたまり

人生を振り返れば、なんてちやほやされて生きてきたんだろうと思う。

私は幼い頃からピアノを習っていた。
当時の恩師は音大生やプロの演奏家を多く輩出している方だったが、そんな教室の中でも私はレベルが高い生徒だった。
教室の代表者が出られる研究会のメンバーに選ばれたから、自惚れじゃないと思う。思いたい。

そんなこんなで大学は音楽科のある所に進学した。

大学では、その自惚れは打ち砕かれた。
学内のオーディションは1度も勝ち上がれず、外部のコンクールでも結果を出せない。

そんな4年間を過ごして腐り掛けたが、それでも昔の栄光に縋り付くように、ピアノの講師の職に就いた。

それからは、生徒が優秀に育ってくれたことや、自分の演奏の機会を多く与えて頂いたこともあり、また自惚れが復活した。

こんな人生によって、私の承認欲求はガッチガチに固まってしまった。

その後訳あって退職し、飲食業に転職した。
そこでも私は自惚れていた。というか、現在進行形で自惚れている。
私は誰よりもサービスがうまい。だからお客様にも好かれる。恐ろしいことに本当にそんなふうに思っている。

絵を描こうと思ったのは、私が不安障害を患ってからだ。
私にしか伝えられないことがある。伝えなきゃいけないと謎すぎる使命感に駆られて、精神疾患に関する漫画を描き始めた。

ざっくりとした言葉を使えば、あまり評価されなかった。
もっとざっくり言うとバズらなかった。

承認欲求があるからいつか評価される日までと描き続けたけど、評価されない。
評価されないから、やってる意味が分からなくなってしまった。

そんな中で、今の外出自粛要請。
職場は休業になり、家で過ごすことになった。

家で何をしよう。考えてみて、私は気付いた。

私って、趣味がないな。

ピアノも絵も趣味だから、外出自粛してたって楽しく過ごせると思っていたけど、いざやってみると評価されることばかり考えている。1日中家に籠って評価されることだけを考えていたら、頭がおかしくなってきた。

こんなにやっても評価されるかわからないんだもの。そう思ったら、何もかも嫌になってしまった。

自分だけが楽しい、そんな趣味がほしい。

ふと、目に付いたチョコレートの銀紙でお花を作った。

無心だったなって思った。
それから、無心で折り紙を折りながら休業期間を過ごしている。

こんな風に、絵やピアノを楽しめたらいいのに。
評価なんか気にしないで、楽しめたらいい。
どうしたらこの凝り固まった承認欲求はほぐれるんだろう。

この先今の情勢がいつまで続くのかわからないけれど、大手を振って外出出来るようになる日まで、私は折り紙に学ぶんだと思う。

こんなことを書いたnoteだって、どれだけ評価されるかを気にしながら投稿ボタンを押すのだろう。

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30代でサービス業に飛び込んだ女がサービス業を極めようとした結果、うつ病になりました。仕事をしながら病と付き合っていくという挑戦の途中。 小説(もどき)や詩(もどき)を書くのも好き。
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