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ハノイで読んで考えたこと

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こちらは自分の読書記です。ベトナムに関するものが多くなるかとは思いますが、その他中国に関してや、また全く違う分野の本についても、読んで感じたことを、書き綴っていきたいと思います。
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#読書感想文

【読書記】国家の「余白」メコンデルタ 生き残りの社会史

【読書記】国家の「余白」メコンデルタ 生き残りの社会史

久々のこの読書ノートシリーズ、今回は更に久々に本格的な学術研究書、「国家の「余白」メコンデルタ 生き残りの社会史」(京都大学学術出版会)を読んでみましたので、ここにご紹介したいと思います。

実は大学院時代には人類学を学び、人類学研究の世界に憧れも持つ中で読んだ本著。最初は「こんな500頁以上の大著、読み切れるかなあ?」と思いつつ、読んでみるとかなりすいすい読めました。加えて、インフルエンザになっ

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語られ始めた知られざる日越関係;小松みゆき著「動きだした時計〜ベトナム残留日本兵とその家族」

語られ始めた知られざる日越関係;小松みゆき著「動きだした時計〜ベトナム残留日本兵とその家族」

今回は「ハノイで読んで考えたこと」、小松みゆき著「動きだした時計〜ベトナム残留日本兵とその家族」です。ハノイ在住の日本人の間では殊に著名な小松みゆきさん。最新著作は、彼女のライフワークであるベトナム残留日本兵とその家族に関して、その歴史を掘り起こした小松さんの自伝とも言える一冊です。現在日本との行き来ができない中ですが、電子書籍のおかげで自分も発売後タイムリーに読むことができました。

小松みゆき

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