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中川李枝子さんにはまる

子供の本が面白い。

本が好きになったのは、高校生以降のこと。子供時代は本は読まず、漫画ばかり読んでいた。そのため児童書はほとんど知らなかった。

子供が生まれて絵本を読み聞かせるようになり、その延長で児童書も手に取るようになったが、面白い本があまりにたくさんあるので驚いた。

きっかけは、中川李枝子さんの「いやいやえん」。いたずらっ子の主人公「しげるちゃん」の悪ガキっぷりが、3歳の息子にとってはヒーローに映ったようで、彼のバイブルになっている。保育園とそこの園児たちの日常を描いた作品だが、どこかシュールで、ファンタジーの要素も盛り込まれている。子供も大人も、毎日読んでも飽きることがない。

中川李枝子さんといえば、代表作は「ぐりとぐら」だと思っていたが、それは中川さんのほんの一部。〝歩こう、歩こう〟で有名なとなりのトトロの「さんぽ」の作詞や、教科書でおなじみ「くじらぐも」など、たくさんの名作を世に送り出している。エッセーも多数出されていて、それによれば子供のころから読書好きだったそう。そんな中川さんのおすすめは「岩波少年文庫」だという。

そこでさっそく、5歳の娘にもわかりやすい「ながいながいペンギンの話」や「グレイ・ラビットのおはなし」「とびきりすてきなクリスマス」「りこうすぎた王子」などを買い、一緒に読んでみた。なるほど、児童書にしておくにはもったいないほど大人でも面白い。自分用に、「レ・ミゼラブル」「坊ちゃん」「2人のロッテ」なども買って読んだ。なぜ、いままで読まなかったのか。激しく後悔するほど面白かった。

40年も生きていて、こんな名作が世界中にゴロゴロあることを知らなかったことが悔しい。「エーミールと探偵」「ゲド戦記」「モモ」「はてしない物語」「ドリトル先生」「西遊記」「赤毛のアン」…。読んでみたい作品は、まだいくらでもある。今からでも遅くない。全巻読破を目指したい。

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