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【ホロライブ事件簿】第12話 つかのまの平和 【脚本】

【呪いのホテル編1】

警察署屋上 昼
気持ちよく晴れた昼。空は高く、白い雲は風で早く流れている。
スバルは一人、屋上の手すりにもたれ景色を眺めている。
心地よい風が髪を揺らし、頬を撫でる。
眠たそうに瞼が下がる。
後ろで屋上のドアが開く金属音がする。
ちょこ「ほら!やっぱりここにいたでしょ!事件が解決すると大体ここにいんのよ」
ルーナ「スバルせんぱ~い!」
手を振りながら近づくルーナとちょこ。
スバルは振り返りため息をつく。
ちょこ「なーにこんなとこで黄昏てんのよ」
スバル「俺にも独りになりたい時があんの」
ちょこ「なーに柄にもないことを(笑)」
ルーナ「犯人逃がしたことをまだ気にしてるのら?(笑)」
と茶化すルーナ。
スバル「あのさぁ。お前に一番言われたくねえわ。ルーナ」
ルーナ「きゃははは」
スバル「なにわろてんねん!」
ちょこ「湊あくあさんはね、ルーナの実家の屋敷で働くことになったのよ」
スバル「はぁ?」
ルーナ「そうなのらよ。他に仕事を探すって言ってたからうちに来てもらうことになったのら」
スバル「なんだよ屋敷って!俺は経費でカツカレーを食うのが至上の喜びなのによぉ」
ルーナ「きゃははは」
スバル「言っとくがな。あくあさんが共犯の線は残っているんだぞ」
ルーナ「そんなのはとっくに解決済みなのら。ね!」
ちょこにウインクするルーナ。
スバル「!?」
ちょこ「その線は消えたのよ。関係者の経歴を洗ってみたけど、あくあさんは完全に白。メイド長の宝塚と星野は偽名で経歴は完全に虚偽な事は分かったの。そしてあくあさんは本名で身元も綺麗で、犯人との接点は見つからなかったわ」
スバル「あっそ・・・」
ルーナ「あっ!スバル先輩拗ねてるのらー!」
スバル「うるせぇ!」
ちょこ「まぁそう拗ねないで。いい話があるんだから」
スバル「拗ねてねぇって!」
ちょこ「はいはい。今回の事件がなんとウーサ・ペコーラ王妃の耳に入ってね、興味持ったらしくぜひ会いたいって話なのよ」
スバル「俺はいいよ。堅苦しいのは苦手なのは知ってるだろ?」
ちょこ「それがねぇ、聞けばビックリするわよ」
スバル「はぁ?」
ルーナ「そう、なんと、王妃は・・・やっぱやーめた」
スバル「おい!なんだよ!言え!こら!」
とルーナの首を絞め激しく揺らすスバル。
ルーナ「うがぁぁぁぁぁ」
ルーナの叫び声が晴天に響いた。

⇒次回 土曜か日曜
第11話 解決

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