ホロライブの中国再進出の噂について「想定内です」

まず結論はそこまで心配しなくていい

 詳しい時系列は面倒なので書かないが、bilibili再進出の布石は去年から始まっていたと思う。

  • bilibiliのHololive公式チャンネルで動画投稿再開

  • 中国企業の案件(ポケモンユナイト、荒野行動、PUBG MOBILE)

  • フェスの有料配信チケットがbilibiliにて販売開始(今年)

 これらはあの事件以来なかったことで、私はいつか再進出はあり得るだろうなと考えていた。現在、50名以上のモデレーターが24時間配信を監視している体制ができていて、中国に再進出しても、中国語スタッフを増員して対応すればホロメンの配信が長期的に荒らされることはない。その動きはすでに始まっていてもおかしくはない。

 あの事件はあくまでもごく一部の人間の行動が影響を持ちすぎてしまった悲劇であり、全く日本側には非が無かった。今のカバー社は4年前と比べて大きな組織になって、十分に対応できると考えている。

 私の予想では中国側のアプローチで再進出の道が開かれたと思う。現在のホロライブは明らかにいわゆる覇権コンテンツであり、中国企業がそしてbilibiliが蚊帳の外に置かれている状況を改善したいと考えるのは当然で、フットワークの軽い中国企業がこの流行に取り残されまいと関係改善に努めるのは十分予想ができる。

 一方、カバーは中国市場がなくとも高い成長を続けている。交渉において不利な条件はない。タレント思いの谷郷社長が変な要求を飲むことはないと考える。

 そして外交面での空気も一変している。岸田首相は大幅な軍事予算の増強を実施しているにもかかわらず、中韓の反発は過去と比較すればかなり小さい。これは米国が日本に軍事的な負担を求めた結果で、日本叩きをしても無駄なことを知ったのだろう。現在、中国経済は減速中で、半導体規制もある中で外資に対して厳しい態度を取るような状況ではない。
 中国人民の心理の変化もある。中国メーカーのミネラルウォーターが叩かれ不買対象となった。配色が赤と白で日本国旗を彷彿させるという理由だが、実際は創業者が中国一の大富豪でその妬みだと報道されている。人民の不満は日本ではなく自国企業へと向かっている。

 以上の理由から、私は心配していない。桐生ココ氏のように卒業に至る騒動がまた起こるのではないかと危惧する人がいるのは理解できる。だが前述のようにその可能性はかなり低い。それよりも我々日本のファン側が冷静であることが大事だと思う。
 振り返れば、炎上するたびにホロライブは苦難を乗り越え、人気を増していった。その背後にはファンが支えてきた歴史がある。無闇に感情的にネットで意見を述べてもホロメンのメンタルを傷つけるだけで、何も生まない。それよりもホロライブの人気が世界に広がることにワクワクしたい。


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