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北里明日香。ビートたけしの文体でハロウィンをぶった斬る。


何やってんだ馬鹿野郎!下衆の極みじゃねぇか!


韓国でハロウィンのイベントで大群衆が集まって
ドミノ倒しになって150人以上が亡くなった。
謹んでお悔やみ申し上げたい。
そんなニュースが報道される中、
日本はというと、渋谷でハロウィンの仮装行列で大騒ぎに
なっているという。

【渋谷の様子】韓国の事故受け気持ちに変化


どんどんと「下品」になっていく日本人


おいらは記事に引用するから上記のリンク先の報道は見てみた。
そもそもこんな下品な動画は見たくもねぇ。
とにかく、日本人は下品になっちゃったねぇっていう感想だ。
3日前には韓国で凄惨な事故が起こっていて、
その数日後には日本の渋谷で、馬鹿乱痴気騒ぎ。
こういうことになるってのはわかってるんだ。
東京だけじゃない。
大阪でも道頓堀川のひっかけ橋で馬鹿乱痴気騒ぎをやっている。
とにかく「恥ずかしい」って気持ちが芽生えないのか。
おいらは大阪に住んでいるけれども、
道頓堀川のグリコ前なんて行かない。
恥ずかしくて行けねぇよ。



「精神的な田舎者」が増えた



こんな馬鹿騒ぎしているのは本当に馬鹿なんだって思っちゃう。
もう田舎者のすることなんだよ。
地方に生まれたから田舎者じゃなくて、
都会で生まれても下品なことをする田舎者。
とにかく群れて集団になって何かをする、
寂しがり屋の田舎者。
言ってみりゃ「精神的な田舎者」なんだと思う。

自分で思考して決めた判断なんてひとつもない。

とりあえず関東圏なら
「ハロウィンなら東京なら渋谷に行ってみよう」
関西圏なら
「ハロウィンなら大阪の道頓堀に行ってみよう」
と仮装して行ってしまう。
そういうことってさ、恥ずかしくないのだろうか、
おいらなら、こんな寒い夜なのに
更に寒くなるような格好をしてばか騒ぎをすることが
心まで寒くなっちゃってる気がするよ。


悪ノリしているテレビ局もテレビ局



テレビ局もテレビ局だ。
こんな構図になるのはもうわかってる。
だからノリノリで出かけちゃう。
テレビ局も半分は同じ人種だと思っちゃうよ。
そんで、こんなことを聞いちゃうんだ。
リポーター「渋谷はいま大変なことになっています!」
「韓国の事件を受けてどう思いますか?」
って。
ハロウィンでばか騒ぎしている奴に
そんなこと聞いてどうするんだよ。
若者はこう答えているよ。
「ああいう悲惨な事故がないように坂には行きません」
「DJポリスさんがいるから大丈夫」
「韓国の事件の映像を見て怖かった。だから人混みには近づかない」

って、それなら来るんじゃねぇよ。
頭おかしいんじゃねぇのか。って思っちゃう。
テレビ局も見事に欲しいコメントを得られて
ホクホク顔だ。
ニュースアンカーが神妙な顔つきで、
「どうか命を粗末にするような行動は控えるようにしてもらいたいものですね」とか言っちゃってるの。
何言ってんだ。てめぇの取材クルーがノリノリで言っているだろって。
命を粗末にさせるような報道はやめろって言いたいよ。



伝統的な「ハレとケ」が消えてしまった地域共同体



そもそもハロウィンというのは
古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源と考えられている祭りである
ってWikipediaには書いてあった。
とかく宗教的意味合いはなくて、キリスト教の祭りでもないらしい。
いまのようなどんちゃん騒ぎじゃなくて、
おいらの時代のハロウィンってのは、
子供たちが仮装してカボチャを持って、
アメちゃんちょうだい、みたいな感じで一軒一軒回るわけでもなく
地元の公民館でじいちゃんばあちゃんが、ハイ!お菓子!
程度のもんだった。
いつの間にか、クリスマスがだんだんと廃れてきて、
ハロウィンが仮装行列でどんちゃん騒ぎをするようなイベントになっちゃったらしい。
逆に言ったら、ハロウィンの原型なんて留めていない。
単に、ばか騒ぎがしたいだけの口実にすぎない。
いい歳した若者やオトナ達がばか騒ぎするのは
見ているほうからしたら、下品に見えてしまう。
どうして「精神的な田舎者」が増えちゃったのだろうね。


ひとつは「ハレとケ」の文化の廃れ方だろう。
「ハレとケ」ってのは「ハレ」が晴れの日、
つまり晴れ着を着て神聖なご飯を食べたりして、
酒を呑んで祝ったりする「非日常」な日なんだ。
「ケ」っていうのが、普段通りの生活を送る日。
日常生活の「ケ」がなく、毎日がお祭りの「ハレ」だったら、
それはつまらないものになっちゃう。
だから季節ごとに冬には大晦日や正月があったり、
春には、豊作祈願のお祭りがあったり、
夏には盆踊りがあったり、秋には収穫祭があったり
ちゃんとしていたんだ。
そういう地域の文化がどんどんと廃れていった。
そういうところにわけのわからないイベントを押し込んだっていっても
過言じゃないだろう。
こういうのは「日常」「非日常」という概念
社会学で学ぶもんなんだよ。
ただし渋谷や道頓堀でばか騒ぎしている奴らには
そんな教養があるとは思えないよ。
教養があったら行かないもん。



どうして北里明日香はビートたけしになったのか



ところでさ、どうしておいらはビートたけしになっちゃったんだろう。
とにかくビートたけしが大好きなんだよ。
北野武監督の映画は全部見ていて「ソナチネ」の大ファンなんだ。
これはキタノ映画で売れなかった映画の代表作ってもんだ。
逆に売れちゃった「HANABI」や「座頭市」なんかは
見たけどまた見たいとは思わない。
「アウトレイジ」はバカげて、ヤクザのドンパチ騒ぎを描いてるけど、
しっかりと「仁義なき戦い」のオマージュと
わかっているから面白い。
そんな程度でいいんだよ。
大衆娯楽に素人が評論してどーすんだ。
そんなことはいいとしてさ。

今日はなんだ?ハロウィンだろ。
だから今日はビートたけしの文体のモノマネ(仮装)して
書いてみたんだ。
おいらだってちょっとくらいはハロウィンってのを
楽しみたいよ。

だからさ、こういうやり方でやったんだ。
こういうのが「粋」っていうんだと思うよ。


でわ。


今日だけで2本も記事上げちゃったじゃねぇか!(笑)

ビートたけしの文体で仮装してみた北里明日香(Asuka Kitazato)

2022/10/31
22時56分

【参考文献】
「下世話の作法」ビートたけし著 祥伝社


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