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自己肯定感は重要なのか問題

自己肯定感、大事って言われてるけど、僕はあんまり好きじゃないです。

自分を肯定するってどういうことなのか、具体的に考えていくとちょっとよくわからないんですよね。たとえば、僕がとても悲観的な人間で自分の能力をとても低く見積もっている(または実際に低い)という場合、僕はそんな自分を嫌だなあと思うわけです。で、こういうとき、自己を肯定するってどういうことなのかがよくわからなくなります。

能力が低いことを肯定する、ということ?でも、それはもうわかってて、嫌だと思っているわけで。逆に、能力が高い状態に自分を近づけていく、ということ?でも、それは今の自分を否定する行為になるわけで。なんだかさっぱりよくわかりません。そもそも、自分って、否定したり肯定したりするようなものじゃない気がします。太陽とか風とかに対して、否定も肯定もないように、ただ、そこにあるということ以上のことが言えないものなんじゃないかと。自分がいて、それが能力が低い人間で、ということ以上の意味を持たないのではないかと。

そもそも、自己ってものすごく曖昧な概念で、ふわふわしてるものだから、否定とか肯定とかできないものだと思う。分単位、あるいは秒単位で自己に対する感じ方は変化しているはずで、そんななかで肯定とか否定をしても、それは本当に自己というものの一部をある一瞬切り取ったもの以上のものではないと思う。殺人犯にやさしい一面があり、人徳者に欠点があるというのはありえることだと思う。

そんななんだかわからないものに振り回せれられなくていいんじゃないかなと、ホント、思います。そのままのものとして、自分がいれば、それでイイんじゃないって思うけど。



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