美しい花をいただく、もってのほかとカニカマの和え物
食用菊「もってのほか」がスーパーに並び始めると、秋の訪れを感じます。黄色い菊も美味しいのですが、何と言ってもこの美しいピンク色のお花を見ると、嬉しくなってついついカゴに入れてしまいます。
独特の風味で、形容しがたいですが、お花の香りをそのままいただいているよう。このシックな色合いがお料理をしている時から、気分を盛り上げてくれます。
(材料)
もってのほか「食用菊」 1パック(黄色い菊でも同様に作れます)
お塩 小さじ1
お酢 大さじ2
お水 600ml
裂いたカニカマ 4本
白醤油小さじ 2
買ってきたら、まずボウルに水を張り、菊を入れ、ザブザブと洗います。
ガクから花びらをむしっていきます。簡単にぽろっと外れます。なんだかイタズラをしているような気分になります。
花びらは指にまとわり付くので、フィンガーボウルのようにボウルで指を洗いながらこの作業をすると楽です。
むしった花びら。美しいです。彩りでパラリとあしらったり、このまま使うことも出来ます。ザルだとくっついてしまうので、ボウルやお皿に載せていくと良いでしょう。
今回は穏やかな味の和え物に。600mlの水を沸かし、お酢大さじ2、お塩小さじ1を入れ、火を止めて花びらを入れます。
もう一度、火をつけて再沸騰させます。その間にざっと上下を返します。沸騰したら、すぐにザルに取り、冷水にさらしましょう。茹でるというより、熱湯でしゃぶしゃぶとする感覚です。写真が出来上がりの様子。しんなりしたら大丈夫です。
色が鮮やかに残っていますね。丈夫なキッチンペーパー、サラシなどで、水気をぎゅっと絞ります。
裂いたカニカマ4本、白醤油小さじ2を和え、出来上がり。
お酢が菊の鮮やかさを保たせ、渋みを和らげてくれます。酢の物に近いですが、茹でる時に入れるので、酸味が穏やか。子供も大好きです。
ちなみに、ここにマヨネーズを足すのも相性が良いんだとか。
むきゅむきゅとした歯ざわりで、なんともクセになる和え物です。カニカマが良い仕事をしています。もちろん本物の蟹だと、おもてなしの前菜になります。
旬のお花をいただくという、美しい食文化を日常にも取り入れ、残していきたいものですね。
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