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料理と毎日 9月4日〜9月10日


9月4日(日)晴れ

明日の撮影のために午前中いっぱい買い出し。
1店舗だけでは揃わず、買いきれず、別のスーパーに午後から買い出し。撮影より何より、一番緊張するのが買い出しだ。どうか忘れ物がありませんように。祈りながらカゴに詰めていく。
しかも明日はスタジオで撮影のため、周辺スーパーの品揃えもわからない。

合間にジムに行き、とりあえず沸騰している頭を真っ白にしようと試みる。
ただベルトコンベアに乗せられているよう。決められたマシーンを動かし、体の筋を伸ばす。

夜は夫が手打ちパスタを作ってくれていたので、私はソースやいちじくを好きにお料理するだけだった。

「煮るだけボロネーゼ」 お鍋に合い挽きとトマトジュース、赤ワインを入れて均一になるようによく混ぜにんにくみじん切り、割いた舞茸、しめじを入れて煮込む。 トマトピュレがある方は入れるともっと濃厚になります。 ワインとトマトピュレだけでも。 私はシャトルシェフに入れて放ってました。
ある方はローリエとオレガノを入れるのがおすすめです。 夫が急にパスタを打つというので、お鍋にお任せして仕事に。
あとはいちじくのサラダ、目光のグリルでした。
目光の口の中にえびがいた。


9月5日(月)晴れ


朝、予約していたタクシーが来ない。
今日は五十日。道が混んでいて、遅れたそうだ。
そんなわけで、うちからスタジオまでの道も、やはり混んでおり着いたのもぎりぎりだった。

移動中、神戸の友人から電話。道が混んでいるのも幸いして久しぶりにゆっくり話す。
彼女が大変なときに、すぐに駆けつけられないのがいつももどかしい。
六本木通りを走りながら、旧居留地や北野でお茶したりお酒を飲んだことを思い出し、随分時間が経ってしまったなあと思った。
話を聞くだけしか出来ないけれど、声を直接聞けて安心した。
これからの人生だって長い。今なんてゴールでもなんでもない。まだまだ。まだまだ、だ。

スタジオでの撮影は、緊張の中、スタート。何品かこなすうちに慣れてきて、予定の時間より早く終わる。案の定、忘れ物があった。スタッフの人が買ってきてくれたけど、炎天下の中本当に申し訳なかった。

20時までかかるかもと予想していたのが18時過ぎには片付けに入ることができた。
帰り道。都会の夜の景色からどんどん郊外の住宅地へ進んでいく。
今の私の家が、「私の家」なんだなあと思う。

子供たちの夕食は両親が用意してくれたので、同じ頃に仕事が終わった夫に頼んでスーパーでお寿司を買ってきてもらった。
つめたくてそっけなくっておいしかった。


9月6日(火)晴れ

昨日の仕事が終わり、今年の初めからずっと張り詰めていた糸が切れた。
達成感。そして、喪失感。

通常の生活の気持ちに戻したくてジムに行き、図書館に行き、事務仕事をした。全然終わらない。
夕方は息子の習い事の送り迎え。待っている間、久しぶりに本屋さんでゆっくり過ごす。

夜はずっと食べたかったハンバーガーを今日は作ることに。
おいしい。

このレシピでハンバーガー。 家で作るとこれがまたおいしいんです…。 夜ご飯、みんなでハンバーガー食べると楽しい気持ちになります。 子供たちは大喜び!

昨日は材料も限られていたので、ミニトマトとグリーンレタス。 玉ねぎは火を通してたっぷり挟むのも良かったです! チーズはチェダーが無く、ブリーチーズで。 でも、ハンバーガーにはあの黄色いジャンクな感じがやっぱり合いますね。ブルーチーズも合いますよ!

9月7日(水)雨

午前中も方々へメールの返信、事務作業、メニュー案の提出。

郵便局のついでに、気分転換に30分だけジム。自転車で10分かからず行けるから本当に気軽。
体に効いているかはよくわからないけれど、心には効いている。ビルの最上階で、窓からは空がよく見えるから、ストレッチしながらぼんやり眺めているだけで、気持ちがいい。

今日は群像の発売日。母から新聞広告を見たと連絡があり、チェックしたら確かに名前が載っている。原稿を書いたのだから、当たり前なのだけど、「本当に載っているんだ!」と思う。
夫が思いの外、とても喜んでくれた。村上春樹さんが好きだからかしら。


「にらタコ飯の海苔巻き」 タコとニラを米油でさっと一瞬火を通し、ナンプラーで味付け。 温かいご飯を入れて火を止めてよく混ぜます。 これだけだと、ほんの少しニラの香りがきついかしらと、海苔に巻いたらあら不思議! なにこれ…!とってもおいしい!お米で飲めるご飯になりました。

「鶏と野菜のミルク煮」 油を引き、鶏肉唐揚げ用を皮からこんがりするまで焼いて裏返したらお塩。 フライパンの空いたスペースに玉葱みじん切り、じゃがいも、椎茸、パプリカを入れ、牛乳を2/3ほどの高さに入れてtとろっとするまで強めの中火で煮詰めていきます。 最後に青梗菜をざっとのせ蓋をします
椎茸、たっぷりがおいしいです。 青梗菜はしゃきっとさせたいから最後に。混ぜない方が味の強弱がついておすすめです。 大人は野菜がおいしかったです!

冷やしトマト、タコ飯、エリンギと貝割れ大根のお味噌汁でした。

9月8日(木)雨のち曇り

午前中に試作。
途中で止まっていた中村文則さんの「掏摸」を読み切る。

夕方からはいつもお世話になっている皆様にご挨拶に行く。
食の話は生活に根ざし、人生に繋がっていく。皆さんのお仕事を見学させていきながら、そんな風に考えていました。
間近に見るみなさんのお仕事の様子に感動しました。ありがとうございました。

9月9日(金)晴れ

気持ち的にはもう疲労困憊。試作の買い出しのついでにジム。心に合わせて体も疲れさせてみる。
調べ物の本が急遽必要になり、本屋さんへ。

午後からは試作。息子のプールのバスへ見送り。

今夜は外食がいいなあなんて思っていたのに、スーパーで本マグロの血合いがたっぷり入ったのが300円。ついつい買ってしまった。
結局夜ご飯作っちゃった。

まぐろの漬け
なすのバルサミコソテー
(ナスとお塩、オリーブオイル、バルサミコ酢、蜂蜜、ニンニク薄切りをフライパンの上で和えてから、蓋をして中火で加熱)
血合いの唐揚げ(血合いにウスターソース、カレー粉を混ぜて、片栗粉をまぶして多めの油で焼く)
エリンギ
トマトとレタスの卵サラダ
青梗菜のお味噌汁


9月10日(土)晴れ

午前中、夫は仕事。子供たちは学校。
今日は一緒に登校しなければならなかったのをすっかり忘れていて、急いでお化粧して出て行った。誰も私の顔なんて見ないけど。
わあ!と思って走って近づいて「久しぶりだね!ずっと会いたかったのよー!」と挨拶したら、人ちがいだった。
しかも、すれ違ったら一応会釈する程度の面識のある人だったので「なぜこの人急にこのテンションで?」みたいな気まずさ。せめてお化粧していて良かった。

お昼ご飯は適当にトルティーヤで巻いて。
煮るだけボロネーゼに豆の缶詰を混ぜた。

家族は急遽稲刈りに千葉へ。
私はお月見イベント登壇のため、お留守番。
とても楽しい時間で、しっとりとお月見文化や月の絵本についてお話しできたと思います。

お月見ドリア


掲載情報

今週のあともう一品「塩いんげん」

鈴村健一のアイスム 週末ダイニング・3ステップレシピ

2022.09.04

アイスム × TOKYO FMのラジオ番組『鈴村健一のアイスム 週末ダイニング』(毎週日曜18:00〜放送中)では、毎回「週末の食卓にあともう一品」をテーマに、「3ステップレシピ」を番組パーソナリティ 鈴村健一さんの声でご紹介しています。今週はポスト枝豆とも言えるおつまみメニュー「塩いんげん」です。


緑茶のアレンジを楽しむ!
鈴村健一さん&今井真実さんとサマーティーパーティー

8月に、TOKYO FMで放送中のラジオ番組『鈴村健一のアイスム 週末ダイニング』(毎週日曜夕方18時放送)と連動したオンラインイベント「サマーティーパーティー」を開催されました!
イベントでは番組パーソナリティの鈴村健一さんが、「ズッキーニのお茶フリット」、「緑茶のアレンジドリンク」に挑戦。また、抽選でご招待した番組リスナーの皆さんにもオンラインでご参加いただきました!

◆オンラインイベントのアーカイブはこちらでご覧いただけます(公開期間:2023年2月末まで)。


群像10月号に寄稿しました。

「おいしい物語」というエッセイを書いています。



Rex Orange Countyばっかり聴いています。


「新しいお月見」というプロジェクトに参加しています。 https://note.com/new_otsukimi みんながボランティアで運営しておりますので、もし良かったら上記アカウントにサポートいただければ、ありがたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。