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入社前に昇給申請をした【ゆめみの給与自己決定制度】

お疲れ様です。
株式会社ゆめみ 24卒のいまいまいです。
この度、入社前にも関わらず、ゆめみの有名な制度である給与自己決定制度を使って昇給申請をしたので記事にしました。


対象読者

  • 単純に経緯が気になる人

  • ゆめみのことが知りたい人

  • 自己給与決定制度について知りたい人

事前知識

プロリク

プロポーザル・レビューリクエスト(Proposal Review Request)の略称
コミッターがステークホルダーにレビューを受ける事で「プロポーザル」のコミットを自身で行う意思決定方法

要するに、自分が何か社内でやりたいことに対して、第三者からレビューをもらうことができます。
ただし、あくまでレビューであり、最終的にコミットするのは自身で、実際に有効化するためのプロセスでは無いことに注意です。

自己給与決定制度

ゆめみで一二を争うくらいの有名な制度ですね。
本当に自分で給与を決められるのか信じてもらえないことが多いですが、普通に機能しています。簡単にいうと

わい、今の給与じゃ我慢できん!!
もうちょっとあげれると思うねんな。
今、これだけスキルがあるから、〇〇万円まで給与を上げたい!
ほなレビューしてくれな!

ということができる制度です。
これらの制度を用いて、今回は給与プロリクというものを行いました。
流れは以下の通りです。

  • スキルシートとキャリアプランを作成

  • 提示する給与額を決める

  • その額に対するレビューや働きが職位にあっているかのレビューをしてもらう(今ココ!)

  • キャリア面談を行う

  • 給与改定申請を行い、承認されれば晴れて昇給

ちなみになんでこんな中途半端なところで止まっているかというと、内定者アルバイトは給与プロリクの対象外だからです。なので、今回提出したプロリクが有効になるのは4/1からとなります。
なんで出したんや。

プロリクはあくまでレビューリクエストであり、それを有効化するのはまた別のプロセスなので、裏を書けばプロリク自体は出せるわけですね。(社長のアホっちに確認した)

そもそもの経緯

そもそもなんで入社前に出したんだ、ってところですよね。

まず、内定をいただいたのが2022年の冬で、2023年の夏に内定者バイトが始まって案件稼働が始まりました。

一般的な新卒の場合、ほぼ半年〜1年で初めての給与プロリクをするらしく、自分は現時点で8ヶ月は働いていたので、これワンチャン出せるんじゃね?と思ったわけです。

もうちょっと詳細な経緯を下につらつら書きます。(飛ばしてもいいよ)
ちなみに、それ以前ゆめみの就活体験記が知りたかったら下の記事を見てみてください。

2023年7月 / 内定者バイト開始

事前に用意されたフロントエンド研修をやりました。
内容としては実際にwebサイトを作りながら、チームメンバーにレビューをもらいつつ進める、みたいな感じです。
ちゃんとしたワイヤーフレームがFigmaで組まれており、規模もそこそこあります。
とりあえずこれを1ヶ月やってました。

2023年 8月 / 案件稼動開始(!?)

ゆめみは自分の案件を自分で選べるのですが、募集案件一覧の中に、人員急募の案件がありました。内容としてはフロントがNext.js、バックエンドがGoで大きいサイトのリニューアルでした。

まさか内定者バイトが実際に動いてるプロジェクトに入れてもらえるわけ……入れる!?猫の手も借りたい状況!?

で、でもな、まだ研修終わってないし、まさか研修も終わってない青二才がこんなアツアツの案件に入れるわけ……入れる!?ワイは研修スキップでええって!?

と、いうわけで、内定者バイトにも関わらず早々に案件参加が決まりました。
当時はサークル活動も研究もあったので週2稼働でしたが、細かいバグや痒いところに手が届く実装担当をしてました。

当時のチームリーダーからのありがたいお言葉

2023年 12月 / 1つ目の案件終了

めちゃくちゃアルティメット慌ただしいプロジェクトでしたが、とりあえずわいの手は借りなくてもなんとかなる所まで行けたようで、ワイは一旦そのプロジェクトから離れることになりました。

本来は、ここで給与プロリクを出すつもりでしたが、チキって普通のフィードバック依頼をしました。

皆様から頂いたありがたいフィードバックは以下の感じです。ちなみに、ゆめみのフィートバックは、良いとこをGood、改善点をNextとして記入する風習があります。

Goodポイント
- 学業と案件の両立しながら、積極的に質問する姿勢
- キャッチアップが爆速で、ドキュメントが不足していても自立して実装できている

Nextポイント
- 新卒の枠を超え、自己の意見や技術的見解を積極的に表現しても良い
- 技術とアイディア、思想をもっと前面に出して良い

Nextはまさにそうで、バイト感が抜けきってませんでした。既に出た決定に口を出す権限がないと思っていて、ひたすら実装する悲しきマシーンになっていたからです😭

2024年 1月 / 2つ目の案件稼働

案件もなんとか終わったし、ほな研修再開するかと思っていたのですが、なんと24卒向けの案件があるではありませんか!内容はAstroとmicroCMSを使った静的サイトのリニューアル…静的サイトかぁ…まぁAstro使ったことないから面白そうだし立候補したろ!!

そんなこんなで真っ先に手を挙げ、リードエンジニアさんとの面談も終えて1月から2つ目の案件の稼働が始まりました。

そして3ヶ月が経過し、今現在に至ります。

給与プロリクの提出へ

フィードバックのみにするか、給与プロリクにするかはめっちゃくちゃ迷いました。ただ、前回はフィードバック止まりだったことと、年収を絡めることでより具体的なフィードバックももらえると思い、給与プロリクを出すことにしました。

流れや内容を書いていこうと思います。

スキルシートとキャリアプランを作成

スキルシートについては、自分が習得したスキルを「要フォロー」「できる」「教えられる」などのレベルで評価します。その段階によって星が満ち欠けするので、社内では星取表と呼ばれています。

2つの案件や個人開発で得たスキルをチャチャっと追加していきます。(Astro, Svelte, フェッチライブラリ周り)

キャリアプランについては、今まで参加した案件でどのようなことが成長できたか、どんな課題展があるか、のような今までの活動と、これからどのように活躍していきたいかについてまとめます。

これからについては、フロントエンドでリードできるようになりながらデザイン面も強化しつつ、趣味でインフラを触っていきたいみたいな感じに書きました。ほぼ全部やんけ。あと最終的には内製化支援のリード的な存在になれたらいいなあぐらい。

提示する給与額を決める

ついに給与額を決めます。適当に額を提示すればいいというわけではなく、ちゃんと職位ガイドラインというものがあり、どれくらいできればどれくらいもらえるというラインがあります。

職位はアソシエイト、プロフェッショナル、リーダーなどのランクがあり、それぞれにチェック項目と給与レンジがあります。
自分の場合は現在アソシエイトなので、プロフェッショナルの給与レンジから見合った額を考え提出しました。

その額に対する働きや職位が給与額にあっているかのレビューをしてもらう(今ココ!)

ここまでの記入が終わったら、ついに人に見てもらう番です。
ゆめみには給与プロリクを提出するpublicチャンネルがあり、誰がどのような給与を提示しているのかを社員全員が見ることができます。

一応レビューする人は指名する必要があるので、2つ目の案件で関わってる数名にレビューを依頼しました。覚悟は決めていますが、マサカリを投げられるのは怖いし、入社前なので出すのにすごく勇気がいりました。

いただいたレビューをまとめます。

Goodポイント
- 高い実装力と技術知識を持ち、チームへの貢献が目立つ
- 優れたコミュニケーションスキルとチーム内でのセンシング能力、他者理解が高い
- リーダーシップと適応力があり、物おじしない姿勢でチームをリードしている

Nextポイント(?)
- 特に改善が必要な点はない
- すでに期待値を超えるパフォーマンスを提供しており、今後の成長と役割の拡大に期待
- 推進力が強いが、バランスをとるためには「保留する力」と「弱みを見せる勇気」を持つことが大切

ありがたい言葉ばかりです。
Nextポイントの最後については非常にその通りですね。やるべきことをことを引っ張っていこうとするあまり暴走する可能性があるので、行動を定期的に見直しつつ、謙虚に動くことが大事だと思います。

また、職位をプロフェッショナルに上げると、周りからも新卒ではプロフェッショナルとして見られるので、半年間ぐらいは新卒を維持してもいいんじゃないかという声もありました。

他にも、給与をもう少しあげても良いという声も多く、新卒という待遇と迷いましたが、チャレンジできる時にしておいた方が良いと思い、さらに給与を上げて申請することにしました。

キャリア面談&給与改定申請

前述した通り、この給与プロリクが有効となるのは4/1以降なので、キャリア面談を経たのち申請する予定です。楽しみ。

学び

  • 行動の速さはキャリア形成に非常に重要

    • これは新卒ではできないだろうな…ってこと、手を挙げると案外やらせてもらえたりする

  • エンジニアの評価は技術だけじゃないこと

    • 単に技術を見たら、自分はゆめみ24卒の中だと平均より上ぐらいだと思っているが、フィードバックでは思ってる以上にリーダーシップやセンシング能力も評価される

  • そこが多少失敗が効く場所であるなら、ある程度無理があってもチャレンジした方が得で、自分の他者評価を本来の実力より一段階多めに持っておくと、行動や成長はそれに追いつこうと無意識に努力する

おわりに

ここまで見ていただいてありがとうございます。
今回私は入社前に給与プロリクを出してしまいましたが、大体の新卒は1年以内に出すことが推奨されています。遅すぎると社長に詰められるそうです。こわいね。

初めて給与プロリクを出したわけですが、誰かから自分の働き方のフィードバックをもらうと、自分の行動を見返すことができてとても良いです。
今後の自分に求められている働き方もわかってきたので、これからも邁進していこうと思います。

宣伝

ゆめみは通年で採用をやってます。エンジニアは27卒+第二新卒、デザイナーも26卒まで採用を行っています。
また、YUMEMIパスポートというものがあり、取得できるとゆめみの本選考が大幅に免除される試験もあるので、ぜひ腕試しに受けて見てください。

蛇足(ヒヤリハット)

フィードバックを参考に、元々提示していた給与からもう少し上方修正した後、それを給与プロリクのスレッドにその旨を伝えたのですが、誤って先輩の給与プロリクのスレッドに貼ってしまいました。
これからは重要な返信はスレッド元をちゃんと確認するようにします。

それでは。

気づいてメンションしてくれた優しい先輩


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