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注目度No.1の起業家は誰だ!Camps伝統のアクセラレーションプログラムついにファイナル

イノベーション・ハブ・ひろしま Camps。それは、ワクワクと挑戦が生まれる出会いの結節点。
2017年のオープン以来、数えきれないほどの挑戦をサポートしてきたここCampsですが、なかでもスタッフ自らがメンターとして、起業家と一緒に事業を磨き上げてきた伝統のプログラムがCampsアクセラレーション(通称CAPシーエーピー)です!

6期目を迎える今年度は、新たな仕掛けとして3つの部門(ビジネス部門・ソーシャル部門・チャレンジ部門)が設定され、審査を通過した36者が5か月間にわたって取り組みを進めてきました。
今期からコミュニティマネージャーとして陣頭指揮を取った今井恭子さんに、CAPを振り返っていただきつつ、ファイナルイベントから注目起業家をご紹介します!

企画に込めた想い「たくさんのチャレンジを応援したい」

回線トラブルもアドリブトークで乗り切る名司会・今井恭子さん

―Camps伝統のCAP。どんなことを大切にされましたか?

今井:とにかく「もっとCAPをたくさんの人に知ってほしい」ということに尽きます。広島県が挑戦を応援してくれて、しかも無料で参加できるなんて!
こんな素晴らしい機会があるのであれば、もっと気軽に誰でも応募できるものにしたかったんです。
そのために今年度初めて3つの部門を作りました。ある程度形になった事業をスケールしていくビジネス部門「Growth CAP」、コミュニティやファン形成など人とのつながりでビジネスモデルを構築するソーシャル部門「Common C∀P」、アイデアを形にするところから始めるインターン部門「Challenge C><P」です。
ソーシャル部門やインターン部門をつくることで、「自分もCAPに応募していいんだ!」と思ってもらえることを目指しました。

ビジネス部門
ソーシャル部門
インターン部門

今井:50者ほど応募いただいた中から、ビジネス部門4者、ソーシャル部門3者、そしてインターン部門29者を採択しました。参加者が36者にもなると、一人ひとりへの伴走というよりはみんなで一緒に成長していく雰囲気が生まれました。メンターの知らないところでも、お互いにモニターとなったり、人を紹介し合ったりと、参加者同士のコミュニティが自然とできていました
最初は「36者も採択して大丈夫?」と社内外から心配されましたが、私はどんな成長フェーズにある挑戦も応援したかったんです。学生や起業家、社会人など多様な属性の参加者がいたこともお互いに刺激になったようで嬉しかったです。

5か月のプログラム、ついにファイナル!

3月19日には、5か月の成果を発表するデモデイを開催。今後の成長が楽しみな「CAP大賞」1者と、たくさんの共感を得た「共感賞」2者を決定・表彰しました!

第6期CAP大賞
坂本 創志 さん(株式会社ZIPCARE)「介護見守りシステム」

見守り介護ロボット「まもる~の」は、離れた場所から要介護者の様子が分かるソリューションです。CAPで事業モデルを磨いた結果、家電量販店やホームセンターに新たな商流を見出していくことになりました。
介護×ITで、ケアをする人もケアを受ける人も自分らしく生きられる世界を目指します。

メンターからのメッセージ
坂本さんの介護福祉士としての経歴もあり、顧客の手触り感がありました。プロダクトマーケットフィット(PMF)は通過点です。市場と産業を形成して、この仕組みでどう勝ち続けるのか。顧客しか持っていない答えを追求して、顧客との対話を続けてほしいです。

受賞者のコメント
CAPの間、メンターをはじめ様々な方からアドバイスをいただき、介護以外にも視野が広がって家電量販店へのアプローチにつながりました。市場と産業を作るくらいの覚悟を持って、お客さんと向き合い続けます。


とても素敵な笑顔でCAP大賞を受賞された、坂本創志さん(株式会社ZIPCARE)

共感賞(ビジネス部門)
住谷 綾香 さん(株式会社モロビト)「保育園支援ソリューション」

保育士の業務を外注化するソリューションでエントリー。潜在保育士による壁面装飾グッツの作成やイベントの準備、行事の映像販売、延長保育時の習い事導入などを支援することで、労働時間を短縮し離職率を減らしていくのが目標です。

メンターからのメッセージ
住谷さんはやりたいことがたくさんあり、どれも素晴らしいアイデアでした。まずはマネタイズできそうなところにしぼってPMFを進めて、ある程度会社として持続できるところまで引き上げたら次のアイデアへ。と、どんどん進んでください。

受賞者のコメント
初めてのアクセラレーションでしたが、ビジネスについて前向きに考えられるこのプログラムに参加してよかったです。着実に前に進めました。目標を達成できるよう引き続き頑張ります。

共感賞(ソーシャル部門)
橋本 葵 さん(三良ファーム)「農業を中心とした新しい地域コミュニティ」

和牛繁殖農家の橋本さんは、地域の力を借りて子育てと農業を両立することを目指して、農業に関わる人、一緒に働いてくれる人を増やす取り組みを進めています。メッセージアプリを活用して、実名によるチャットや情報交換を始めています。

メンターからのメッセージ
メンタリングの度に新しいアイデアが追加されていきましたが、一粒一粒がいずれも共感できるものでした。共感の積み重ねが橋本さんのビジネスプラン。まずは小さく始めてから、そこから徹底的に追求していってください。

受賞者のコメント
ひろしま「ひと・夢」未来塾でやりたいことがあふれて、そこからさらに進めるためにCAPに参加しました。現在は一人の“活動”ですが、今後いろいろな人に関わっていただける“事業”にまで育てていきたいです。


EDITORIAL NOTE —小林のつぶやき

メンターとの二人三脚にとどまらず、他の参加者との三人四脚、地域や他企業との四人五脚…とたくさんのつながりで進んできた事業がたくさんありました。
メンター陣による厳しいコメントもまっすぐに受け止め、どの参加者もいきいきとピッチしている姿が印象的に残っています。
今井さんの「誰でも挑戦できるんだよ!」という思いが、参加者にも伝染しているようなデモデイでした。

参加者の皆さん、メンターの皆さん、そして運営スタッフの皆さん、およそ半年間お疲れ様でした!

『いま、い“こ”』 小林祐衣

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