見出し画像

「丁寧に誘導する」とは。

「『前日のてんやわんや』も忘れない」の続きですが、読んでなくても大丈夫です。(一応リンク貼りますね。)

前回は「遠足のしおりを配っただけでは子どもたちは遠足に来られないかもしれない」という内容でした。これをポップアップストアや展示会に当てはめると「告知をしただけではお客様は来られないかもしれない」ということになります。

子どもの遠足前日の保護者のように、手取り足取り寄り添うことが大事ということです。

これから書くことは聞いて(読んで)みると至極当たり前のことなので「当たり前すぎる!」と叱られるかもしれませんけど、基本は何度おさらいしてもいいとどこかの偉い人が言ってましたのでおさらいしましょう。

「いつ」が伝わっていますか

告知に「いつ」は入っていますか。時間も入っていますか。会期中に定休日があったり、最終日は早く終わるなんていうイレギュラーの情報もちゃんと入っていますか?わかりやすく記載されていますか?

せっかく行ったのに「その日はお休みだった」というのは販売の機会損失だけでなく、期待を裏切ってしまったことになり、ブランドそのもののイメージダウンが否めません。

「場所」が伝わっていますか

当然、告知には場所も時間も書いてあることでしょう。でも「ただ書いてあるだけ」になっていませんか?来てほしいお客様(ターゲット層)がどこからどうやって来るのか、想像できていますか?電車?徒歩?車?自転車?

まさかまさか、SNSに地図や会場のリンクを張り付けただけで「よし、場所は載せたぜ」なんて思っていませんよね?リンクをタップしないと場所がわからないなんていう雑な寄り添い方はしていませんよね。

まさかまさかまさか「来たかったら自分で調べてくれるでしょ」なんて上から目線なことが頭をよぎったりしていませんよね。まさかね。

「持ち物」が伝わっていますか

いやいやいやちょっと待ってよ。大人なんだから、持ち物なんて告知しないでしょ、やめてよー。という声が聞こえてくるようなこないような。

もちろん、お弁当だの、雨具だの、そういうことは不要ですよ。そういう話ではないのです。ここで言いたいのは「お金」のこと。ほら大事でしょ。

ちょっと立場を入れ替えてみましょう。自分が来場者として出かけていくことを想定してください。

私だったらこんなことを事前に知りたくなります。

商品、作品の相場感

せっかく出かけていくのだから、お気に入りの一品に出会いたいという気持ちになります。でもちょっと待って。だいたいいくらで売ってるんだろう。
正直知りたいです。

値段の開示についてはブランドイメージにも大きく関わってくることなので、一概に「全部SNSに載せましょう」とはさすがに思いません。

けれどもし、新規のお客様に出会いたいと思うのであれば、うまいこと価格感、相場観をお知らせするすべを考えておくのは必要と感じます。そう、うまいことやるのです。

カードって使えるかな

自分が買い物するときのことを考えると、現金以外の支払い方法を知っておきたい気持ちがあります。最近は、現金 or クレジットカードの二択ではなく、ほかにもいろいろな支払方法があるので、何が使えるのか事前に知っておきたいと思うのは自然なことでしょう。

「カードも使えるようにしないとダメ」ということではなく、「どんな支払方法があるのか」を伝えてほしいということですね。

そういう意味での「持ち物」です。

「丁寧な誘導」の意味

「告知をしただけではお客様は来られないかもしれない。丁寧な誘導が大事」という意味が少しはおわかりいただけたでしょうか。

私はふだん、東京・吉祥寺でレンタルスペース&ギャラリー  seesaws(シーソーズ)を運営しています。seesawsをご利用いただく方のイベントは毎回実り多いものになってほしいと心から願っています。

今回もどこかのどなたかのヒントになったら嬉しいです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?