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『ボードゲームよもやま話』会主催のスタンス 23

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■はじめに


今回の記事はゲーム会を主催することについてです。
ゲーム会にも色々な目的や目標のようなものがあると思います。「目的・目標」と書くと大仰に見えますが、みなさんボードゲームを楽しむにしても「どのような楽しみ方をしているか」や「どのようなボードゲームを好むか」色々だと思います。そういった趣味嗜好が違えば、ゲーム会の「目的・目標」も違ってくるという事です。ですので、あくまで私イズミのケースと思って読んでもらえればと思います。

■出禁を言い渡す覚悟を決める


十年近くゲーム会の主催を行ってきて(多分それくらい)、困った人にエンカウントする事がありました。わかりやすく不法行為を行う人ならば一発退場という事になるのですが、じわじわと困った行動をする事が多いので、なかなか出禁を言い渡すまでには至らなかったです。
ですが、ゲーム会の参加者に聞き取りを行い、そういった困った人の存在がそのゲーム会に参加するモチベーションを著しく下げる事が多々あるという、そういう人が一定数居る事を認識しました。
自分は割りとぼーっとしている人間で、犯罪級の事さえしなければ許容しがちでしたが、ある時期から考えていかなければいけないなと思い直しました。
そこで、結局の所は最終的には出禁をするという重石が無いと自由参加のオープンなボードゲーム会では機能しないかなと結論になりました。どんなに迷惑行為をしても参加し続けられるならば意味が無いですからね。
ただ、出禁に至るまでは慎重に様々な段階を経るようにします。会の規約でNG行為を提示したり、NG行為があったら「それは駄目だよ」と注意を伝えたりと一発出禁とはしないです。
ただ、出禁を言い渡すのはハードルが高いです。心構えとして認識しているだけで、それまでの対応が変わると思います。とはいえ、自分の会で出禁を言い渡したことは実はまだありませんが。
明確に出禁を念頭に入れたのが、それまでと違う点の一つです。

■挨拶が出来る人、説明を読む人


ある意味で困った人を見抜く方法として自分が設定しているのが「挨拶が出来るかどうか」と「事前説明をちゃんと読んでくれるかどうか」です。
自分はだいたいが TwiPla で参加者管理を行って Twitter で告知を行うんですが、そこで掲示した内容をちゃんと読んでくれているかどうかで困った人かどうかを判断する材料にしています。さらに「初対面の方はDMをお願いします」等と書くようにしています。これも挨拶が出来る人かどうかを判断材料にしている感じです。
といのも、挨拶が出来て書いてある事を読む人ならば、割りとちゃんとしている人である可能性が高いです。ちゃんとした社会人である可能性が高いです。
それまで「ゲームは丁寧に扱ってください」「声量にご注意ください」「ゴミは持ち帰ってください」「ゲーム卓での飲食は控えてください」等などの注意事項を書き連ねていたりもしましたが、こういった事はちゃんとした社会人ならば言わなくとも出来るか口頭で伝えれば理解してくれます。「挨拶」という単純な行為である程度の判別がつくので便利です。
ただし、これは「挨拶が出来る人はすべて大丈夫」というわけではない事はわかると思います。「挨拶」という習慣は身につけているけれど、それ以外の点でトキシックな振る舞いがある人は存在すると思います。

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