見出し画像

『ボードゲームよもやま話』#9 メカニクスの最小単位

■はじめに

この記事は『アナログゲームマガジン』の連載の一つとなります。月額500円(初月無料)の『アナログゲームマガジン』を定期購読いただくと、わたし以外のライターの記事も、購読期間中は読み放題です。あわせてご検討ください。

アナログゲームマガジン|秋山真琴|note

■パッケージングされている「メカニクス」

一般的にメカニクスという単語を漠然と、ゲームのプレイ中にプレイヤーが行うことを示すために使っている。Katie Salen と Eric Zimmerman はゲームのコアメカニクスを「ゲームの中でプレイヤーが繰り返し実施する、本質的なプレイの活動」のことだとしている。これらの用語方においてのゲームメカニクスとは、ゲームシステムや他のプレイヤーと行う主要な機能的インタラクションの形を表すものだ。

『ユーロゲーム』P118

ボードゲームのメカニクスの話といえば「ワーカープレースメント」や「セットコレクション」や「エリアマジョリティ」「競り」といったワードが出てくることが多い。
ただ、これらのワードで括られたメカニクスというものは、あくまでそのゲームをジャンル分けした上でメカニクスをワンパッケージにまとめたもの、と捉えた方が良い。
例えて言えばハンバーガーショップでのセットメニューのようなもので「てりやきバーガーセット」や「ワッパーセット」のようなセットが、ボードゲームでよく語られる「ワーカープレースメント」のようなジャンル分けであり、そのパッケージ化されたメカニクスを細分化していけば、より細かなメカニクスの最小単位が残っている。

ここから先は

575字
11人のライターが月に1本以上、書いています。是非、チェックしてください。

アナログゲームマガジン

¥500 / 月 初月無料

あなたの世界を広げる『アナログゲームマガジン』は月額500円(初月無料)のサブスクリプション型ウェブマガジンです。 ボードゲーム、マーダー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?