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不安な気持ちとの向き合い方

5月に開業届を提出して完全フリーランスになりました。最初は会社員と平行しつつフリーで仕事をしていく予定だったのですが、やめました。

私の絵は飛び抜けて上手い訳でもないし美術大学で学んだ経験もないです。ものすごく有名なデザイン事務所やプロダクションに所属した経験もないので、基本的に「私が作った●●は絶対に素晴らしいものだ!」と信じ切る気持ちが湧きません。もちろん仕事で何かデザインする時、全力で良いものを作る努力はしています。自信をつけるための努力(勉強したり、情報収集したり、自主制作をしたり)もしています。それでも絶対的な自信はないです。

作品を作り終えたときは、「がっつり下書きしなかった方がいい感じの線が出せた気がする…」とか「作業手順を逆にした方がもっといい感じに描けた気がする…」とか、「もっと精密な描写短時間でできるようになりたい…」とか、そういう事をよく考えます。(これ、心配性人間ですよね…)

そういう人間なので、会社員からフリーランスに転身するまでの期間中はよく右往左往して悩んでいました。まだフリーランスになっていないうちから、「仕事が全然なかったらどうしよう!」とか「上手な人がたくさんいる…私はもうだめだ…」とか、その時期に悩んでもどうしようも無い事ばかり考えて、文字通り身動きが取れない日を過ごしたりもしました。

そうして無駄に悩みすぎた末、「不安な気持ちは、付き合い方次第で前に進む原動力に変えられる」という答えに辿り着きました。

私と同じように、ネガティブで心配性だけど何かに挑戦したい方、一歩踏み出したい人の背中を押す材料になればと思い、自分なりに掴んだコツを書いてみます。

1.自分の気持ちに正直になる

本当に欲しいものが何なのか突き詰めておくと、軸をぶらさずに行動できます。私の場合、フリーになりたいけど先ゆく方々を見すぎて不安に陥っていたので、まず「自分は何のために独立するのか」を明確にしました。正直これを掘り下げても不安な気持ちは湧いてくるのですが、不安な時でもある程度筋道に沿った、一貫した行動をとれるようになります。

2.自分を客観視できる環境を作る(コミュニティの活用 )

筋道に沿って行動できるようになった!とはいえ、一人で果敢に突き進める勇気と自信がなかったので、同じような志を持つ人たちが集うコミュニティに参加しました。コミュニティの良いところは【限りなく客観的な視点からアドバイスをもらえるようになる】点です。自分の相談に乗ってもらう事も多いのですが、自分が人の相談を聞く機会もあります。仕事の価値観を話せば話すほど、自分の思考回路の特徴をある程度把握できるようになりました。(自分の思考の「歪み」と表現しても良いのかもしれない)

(「私は他の人と比べて物事を悲観視しすぎてるんだな」とか、「誰にも相談せずひたすら一人で考え続けて堂々巡り繰りしまくって、それが結果的に超不安な気持ちを生み出していたんだな」とか)もちろん、思考の歪みを把握したところで直せるわけではないですが、自分の思考回路の仕組みを理解しているほど、不安な気持ちが湧いた時に素早い対処を取れます。

3.不安な気持ちになっても「死ぬ訳ではない」と理解する

落ち込んだり、不安な気持ちになっている最中は「私は下手くそすぎるからもうだめだ」とか「周りの人はあれだけ結果を出して要るのに、私はやっぱり才能がないんだ!」とか、そういう事をこの世の終わりが来たかのようにひたすら考えました。でも別に死にはしませんでした。この「不安になりまくっても死ぬわけではない」という事に気が付いてから、良い意味で開き直れるようになりました。

失敗して凹む事もありますし、不安になりすぎて身動きが取れない日も沢山ありますが、死ぬわけではありません。不安な気持ちのままでも手を動かして制作に取り組むことはできますし、不安を抱えながらでもやれることは沢山あります。不安と「共存」出来る道を模索することが、不安を原動力に変えるコツでした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。






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