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『あおい』西加奈子

『あおい』西加奈子(小学館文庫)

やっと読めた。

西加奈子ファンなのだけれど
ずっと大切に積読本にしていた本。

出だしの文章がだいすきで
そこだけ何度も何度も読み返したことがあった。

読むタイミングによって
ものすごくわかるしだいすきなときもあれば
ふうんって思う時もある、不思議な魅力。

西加奈子さんの描く
男性がいつもすき。

西さんの作品に出てくるような
男性になりたい
って昔からよく思ってた。

俺のすきになる人が
すきになりそうな男性が
いつも描かれている気がする。

あとやっぱり
タトゥーは良いよなあ。
なんか覚悟のようなものも感じるけど
そんな覚悟なんて関係ない
なんとなくいれたもの
だとしても
そこにまた意志があるような感じがする。

俺も何年もいれようとおもって
いれたいデザインがなくて終わる。

なんでもない嘘をつく感じ
とか
急に突拍子もない行動をしてしまう感じ

人間だなあ
と。

あおいに出てくる人たちからは
とても、人間、を感じた。

剥き出しで、やさしくて
包まれるような
突き放されるような

ストレートで素直な言葉たちが
スッと心に入ってくる感じ

2秒くらいで読了しちゃった。

「それはきっといつも、大丈夫なんだよ。(p.9)」

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