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SCC2022開催特別記念イベント

昨日は
『SCC2022開催特別イベント』
として、元サッカー日本代表の戸田和幸さん(実は高校の先輩。笑)とのトークイベントでした。

2年前のSCC2019にもご登壇いただいた戸田さん。
そこから2年間で監督というポジションもご経験され、どのような学びがあり、アップデートがあったのかとてもワクワクしてイベントに臨みました。

実際の内容は有料イベントなので、内容については少し触れる程度にしたいと思いますが、戸田さんのこれまでの歩みから得た学び、指導哲学などのブレない部分についてお話を聞くことができてとても楽しい時間でした。

そんな中、僕が感じたいくつかの学びはこの3つ。

1.全体と個人
2.尊重すところと変えること
3.何を大切にするか

それぞれについて少しだけ。

1.全体と個人

チームということを考えるときに「結果」を目標に置くのではなく、まずは全体を形成する「個人」が大切。
選手個々人のやりたいこと、なりたい姿を明確にすることを大切にし、そのサポートをする。
その結果、最後は今までにない熱量を生んだと思う。

これについてまとめるとこんな感じ。

まずは全体の「こうあるべき」というような状態に向かって進みがちになることが多い中、そうではなくまずは個が自立することを大切にしたアプローチは面白かったし、参考になった。

「やらされること」「与えられること」は長続きしない。
「自分でやりたい」「自分で決めて行動する」ことでしか人は動かない

という部分にも深く共感。

改めて指導者が与えるべきは
「答え」
ではなく
「環境」

であると感じた。

2.尊重することと変えること

チームの文化や伝統、考え方を変えるというのはとても難しい。
それはむじろ外部から来た人だからできることも多いが、気をつけなければいけないこともある。

それまで築き上げてきたものの歴史や理由を知ること。
その中で「尊重すべきこと」と「変えること」を見極めていくことがとても重要。

特に外部や新たに就任した人というのはそれまであったものを変えることで自分の存在を証明したり、成果を示したくなるもの。

でも、組織の内部にあるものを変えるときには、その時の現象だけ見て「あれはいい」「これはダメ」とジャッジしたり、むやみやたらに何かを変えようとするのは危険。

今の文化は「なぜそうなったのか」という理由や歴史を知り、理解した上で「尊重すべきこと」と「変えること」を判断する。

そのためには時間と我慢が必要。

戸田さんのご経験と自分の経験や考えがリンクし、改めて大切なことに気づけた。

3.何を大切にするか

これはコーチング哲学の部分。

2年前に戸田さんにお話を聞きしたときに印象に残った

「人生の中のサッカー」
というサッカーに対する捉え方。

「何を実現したいのか」
を問いかける指導。

ここはブレていなかったし、その軸がしっかりしているからこそ、コーチとしてその時々に下さなければいけない判断に一貫性があるんだなと感じた。

と同時に、改めて
「コーチングフィロソフィー」
を持つことの大切さを学ぶことができた。

番外編:モデレーターとして

今回は戸田さんのお話からだけではなく、自分自身がモデレーターという役割を果たす中での学びも大きかった。

僕自身ここまでモデレーターという仕事をある程度の回数をこなし、それなりに成長し上手に話を引き出し回すことができると思っている。
(自分なりのノウハウも溜まってきてると思っている。)

しかし、今回に関していうと多くの反省点が残った。

感じたことはいくつかある。

・話を挟むタイミング
・投げかける質問の時間軸
・タイムマネジメント etc…

でも、中でもやはり

「ゴール設定」が何よりも重要であると痛感。

ゴールがあれば質問が決まる。
ゴールがあれば深堀りするところも明確になる。
ゴールがあれば時間の使い方もマネジメントできる。

普段、講習会で自分が伝えていることの重要性を改めて実感したし、そこの準備を怠ることは本番のクオリティを下げることに直結すると感じた。

僕にとって、これを学ぶことができたのがこのイベントの最大の学びだったのかもしれない。

まとめ

今回、戸田さんとのイベントを通じて再確認したこと、新たな気づきがたくさんあった。

刺激を与えて行動起こすことは刺激を与え続けなければいけなくなる。
そして人は刺激に慣れ、もっと強い刺激を欲するようになる。
結果的に、どんどん強い刺激を与え続けなければいけなくなる。

これは本当に大切な視点。

指導者は
「結果」や「答え」
という、わかりやすいものを与えるのではなく、自ら気づいて内発的なモチベーションによって行動を起こすために必要な
「環境」
を選手に提供し、我慢し、待ちながら成長をサポートしていくことが大切である。

学生だろうがプロだろうが、ジュニアだろうが関係なく。

そんなことを強く感じた。

最後に告知を。。。笑

1/29に行われる
「SCC2022」
テーマは
「スポーツコーチング3.0」
指導者はいかに選手に対して「環境設定できるか」
という観点が必要だということをみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

多くの皆様のお申し込みお待ちしております!!

お申し込みはこちらから
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*なお、本カンファレンスは下記のリフレッシュ研修会に認定されております。

  • 公益財団法人日本バスケットボール協会 リフレッシュ研修会認定事業であり参加者にはリフレッシュポイントが 2ポイント付与されます。

  • この研修の参加により、公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格の更新研修を修了したことになります。


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