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非対面・非接触の今、バーチャル体験の価値について思うこと

先日、非常事態宣言が再発令されました。
新型コロナの影響は弊社も色々と受けていますが、今回は新型コロナによって訪れた非対面・非接触の時代におけるVR(特に「見るだけのVR」ではなく、弊社が取り組む「カラダを動かすVR」)とその今後について、思う所を書きました!

非対面・非接触の医療実習を可能にするバーチャルトレーニングの開発背景

突然ですが、先日、以下のリリースを出させて頂きました。
京都大学さんと一緒に開発した、医療実習のバーチャルトレーニングです。

こちらは、新型コロナの感染拡大によって、医学部生が実際の患者を相手に医療実習を行うことが難しくなった中、「見る」ではなく「実際にやってみる」ことができるバーチャル体験に期待をして、京都大学さんの方から「医療実習のトレーニングをつくれないか?」とイマクリエイトにお声がけ頂き、開発がはじまった案件です。

新型コロナ。
この言葉が世の中に出始めて、早1年。

思えば前回の非常事態宣言発令の際には、進んでいた案件が凍結になってしまうなど弊社もなかなかのインパクトを受けたわけですが、いまだ新型コロナは収束の様相を見せない中、もはや案件の凍結というような「いったんフタをして様子を見る」という考えではなく、「非対面・非接触という新しい時代にどうやって適合していくか?」という方向へ世の中が急速に変化しだしていると感じています。

非対面・非接触への適応がマストな時代

ユニクロの柳井氏は「新型コロナによって10年間の変化が1年間で来た」と表現しています。
今ではすっかり当たり前になったリモート打ち合わせやリモート飲み会、ZOOMというサービス。これらは2020年のはじめには大多数の人の生活の中にはまだ存在していなかったということを考えると、確かにそれくらいのインパクトはありそうです。

この変化をつくりだしているのが、「非対面・非接触」。

これが強制的に強いられることで、生活が変わり、例外なく全ての業界が「自分たちは何ができるのか?」の視点で、それぞれがそれぞれにできることを持ち寄りこの変化に対応した新しい生活を模索していますが、まだまだ新しい市場であるバーチャル業界に身を置くイマクリエイトも、自分たちにできることを模索しているところです。

「非対面・非接触でリアルのような体験ができる」がいまのバーチャル体験の価値

とはいえ、「非対面・非接触」への適応はもはや当たり前だとして、「じゃあどうやって?」を考え、実現していくことはなかなかに大変。

ただ、ヒントになりそうなことはいくつかあります。
冒頭に紹介させて頂いた医療実習のバーチャルトレーニングもそのひとつですが、まだ新型コロナという言葉が出てくる前にリリースした「CanGOLF」のお話も少し。

 ▼CanGOLFのHP

「CanGOLF」は、非対面・非接触ということは全く意識せずに開発したプロダクトですが、先日、テレビ朝日の「東京サイト」という番組で「非対面・非接触でできるゴルフ」としてご紹介して頂き、ありがたいことに改めてお問い合わせを頂いています。

ポイントは「バーチャルで遊ぶゴルフ」としてご興味を持って頂いたわけではない、ということです。

 ▼CanGOLFをご紹介頂いたテレビ朝日「東京サイト」

もともと「CanGOLF」は、「現実にはできない、バーチャルだからこそできる体験をつくる!」ということを念頭に、「ある程度上達しないと楽しくないゴルフを、はじめから楽しく練習できるものにしたい!」という思いで開発しました。

とはいえ、是非多くの方に一度ご利用頂きたいとは思いながらも、VR機器の普及はまだまだ圧倒的に少なく、VRを体験したことがある人はほんの少数で。しかもその中でもイマクリエイトが取り組んでいるのはバーチャル空間の中で実際に体を動かす、「見るだけではないVR」。
一般の方々にとっては、VRよりももっと馴染みが無い体験でしょう。

そのため、「バーチャル上で実際に自分の体を動かしてゴルフができることの価値」を伝えることはまだ難しいだろうという考えから、いかにして「へー凄いね」でとどまらず「やってみたい!」という気持ちにまでつなげていくかは、非常に悩ましいポイントでした。

しかし、新型コロナによって「非対面・非接触」を嫌でも意識しなければいけなくなったことで、「バーチャルでゴルフができる=非対面・非接触でもリアルのようにゴルフが楽しめる!」というように、バーチャルであることの価値が一般の方々にも想像しやすく、非常にわかりやすいものになった印象があります。

弊社としてもまさか「CanGOLF」がテレビ取材をして頂けるとは思ってもおらずで非常にありがたい話でしたが、「CanGOLF」をはじめ、弊社が開発する「見るだけではなくカラダを動かすVR」に「非対面・非接触」という価値が生まれたことは、ひとつの大きな変化だと感じます。

「バーチャル=リアルの代替」から脱しないといけない

「コロナがあったからこそ、京都大学さんからご連絡頂くことや、CanGOLFでTV取材をはじめ様々なお問い合わせを頂くことができた。そして結果的にバーチャルに関心を持って頂ける人が増えた。」

これは、ポジティブに表現すれば「ピンチはチャンス!」ということなのですが、懸念があるとすれば、「非対面・非接触でも楽しめる」や「リアルのような体験ができる」の「でも」や「ような」ということばの中には、どうしても「本当はリアルでやりたいけど、今は仕方なくバーチャル…」というネガティブなニュアンスが含まれている、ということです。

このニュアンスは、表現を改めれば「バーチャル=リアルの代替でしかない」ということ。

つまりは「コロナが空けたらバーチャルはサヨナラ!」になってしまう可能性が含まれているということなので、これは捨て置きできないです。

そのため、「非対面・非接触」という現時点の世の中の潮流に合わせて舵を切る、というのは、ちょっと早急かなと感じています。

非対面・非接触はあくまで興味関心の入り口にすぎない、という意識をもって、「バーチャルだからこその価値」を多くの人に実感して頂けるよう体験の質を高め、できる限り早く「バーチャル=リアルの代替」から脱していくこと。今だからこその価値ではなく、もっと本質的な価値をちゃんと見定めていくことが大事だと考えています。

仕事を進めることさえこれまで通りにはいかない中、バーチャルの世界はまだまだ技術的な壁もあったりと歯がゆいことも多いですが、

「勝負はコロナが明けた後!」

これを念頭に、リアルでは体験できないバーチャルだからこその体験を練り上げていきたいと考えています!

「VR=ゴーグルをかけて360度の映像を見るだけでしょ?」と思っている方。バーチャル上でカラダを動かすという体験がどういうものか、是非実際に体験して頂きたく、是非一度イマクリエイトまでご連絡下さい!

#バーチャル #VR #コロナ #非対面 #非接触 #スタートアップ


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